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ブランドプリペイドカードのメリット、デメリット。各プリカを徹底比較
最近発行が急増しているのがブランドプリペイドカード(国際ブランド付きプリペイドカード)です。
VISAプリペイド、JCBプリペイドといったようにクレジットカードブランドの名称が付いたプリペイドカードとなっています。
個別のカードとしては、au WALLETやdカードプリペイドのように携帯電話キャリアが提供するものやLINE PAYカードのようにIT企業、さらにオリコプリペイドのようにクレジットカード会社まで発行しています。
今回はそんな発行が急増しているブランドプリペイドカード(国際ブランドの決済機能を利用したプリペイドカード)の仕組みや特徴のほか、2017年現在で発行されているブランドプリペイドカードを比較していきます。
目次
ブランドプリペイドカードの特徴と他の決済手段との比較
ブランドプリペイドカードはVisaやMasterCard、JCBといったクレジットカードの国際ブランドの決済機能を利用したプリペイドカードです。プリペイドカード(事前払いカード)なので前もって利用金額分をチャージしておく必要があります。
大きな特徴は国際ブランドの決済システムを利用しているので、クレジットカードが使えるお店ならカード払いができるという点と、審査がないという点です。事前払いなので発行会社にリスクはないからですね。
とは言ってもよくわかりにくいかと思いますので、ブランドプリペイドカードと混同しやすい他の決済手段との比較表を作ってみました。
支払い方法 | 審査の有無 | 最低年齢 | 使えるお店 | 決済方法 | |
---|---|---|---|---|---|
電子マネー(Suicaや楽天Edy、iDなど) | 前払い/後払い | なし | 制限なし | 各電子マネーの加盟店 | タッチ決済(Felicaが主流) |
クレジットカード | 後払い | あり | 18歳以上(高校生不可) | 各カードブランドの加盟店 | カードリーダー |
ブランドデビットカード | 先払い(預金残高の範囲) | なし | 16歳以上(中学生不可) | 各カードブランドの加盟店(一部利用不可) | カードリーダー |
ブランドプリペイドカード | 先払い | なし | 12歳以上 | 各カードブランドの加盟店(一部利用不可) | カードリーダー |
それぞれで少しずつ違いがありますね。
電子マネーとの違い
SuicaやPASMOといった交通系電子マネー(ICカード)や楽天Edy、WAON、nanaco、iD、Quicpayなどがあります。電子マネーも種類が様々で、一口には言えませんが、前払い型(チャージ型)もあれば、クレジットカードと紐付けされた後払い型(iDやquicpayなど)もあります。
電子マネーは基本的に電子マネーの加盟店で使えるというところで違うのと、多くの電子マネーがタッチ決済(Felica)を利用しているという点でしょうか。機械にかざすだけで決済できますよね。
一方のブランドプリペイドカードは、クレジットカードと同じようにカードリーダーを通します。
クレジットカードとの違い
大きな違いは「後払いかどうか」と「審査があるかどうか」いうところですね。クレジットカードは後払いができるけど、発行には審査が必要です。一方のブランドプリペイドカードは審査はないけど、先に利用分をチャージしておく必要があります。
年齢面でも差があり、利用できるのは18歳以上(高校生不可)です。また、未成年の場合は親の同意なども必要になります。クレジットカードによるショッピングは一時的とは言え、お金を借りているということになりますので仕方ないですね。
ブランドデビットカードとの違い
最近では多くの銀行がブランドデビットカードを発行していますね。
当ブログでも「ソニーバンクウォレット(ソニー銀行)」や「住信SBIネット銀行Visaデビット付キャッシュカード」などを紹介しました。
このブランドデビットカードとの違いは、チャージの有無でしょう。ブランドデビットは銀行口座から直接払いできるので事前のチャージが不要だということですね。
こちらも年齢制限があり、多くの銀行は15歳または16歳以上(中学生不可)となっているケースが多いです。
ブランドプリペイドカードにも色々な種類がある
また、ブランドプリペイドカードにもいくつかの種類とそれぞれの特徴があります。
こちらも簡単な表にしてみましたのでご覧ください。
カード発行 | 使えるお店 | 代表的なプリペイドカード名 | |
---|---|---|---|
カードタイプ | あり | 各カードの加盟店(一部例外) オンラインショップ |
・au WALLET ・LINE PAYカード ・dカードプリペイド ・ANA VISAプリペイド ・オリコプリペイド |
海外でのショッピングが前提 | ・マネパカード | ||
バーチャルプリペイド | なし | オンラインショップ限定 | ・ドコモ口座Visaプリペイド ・Vプリカ ・バニラVisaオンライン ・楽天バーチャルプリペイド |
まず大きな違いはプラスチックカードの発行の有無です。
カードの発行があるタイプは、ほとんどクレジットカードと同じように利用することができます。一部は海外旅行などでの海外決済に主眼を置いているような特徴的なサービスを行っているものもあります。
もうひとつはバーチャルプリペイドカードと呼ばれるカードの発行が無いタイプです。こちらは現物としてのカードが無いのでリアルでの利用はできません。あくまでもオンラインでの決済のみに利用できます。
それぞれで利点、欠点があります。
カードタイプのブランドプリペイドカード
カードタイプのブランドプリペイドカードは、ブランドデビットカードと同様に、一部の使えないお店もありますが基本的にクレジットカードとほぼ同様に利用できます。
利用でポイントが貯まるケースが多いほか、チャージする時にもポイントを貯めることができるケースもあり、上手に活用できれば高いポイント還元率も期待できるのがうれしいところですね。
「審査が無い」「年齢制限が緩い」というのも魅力です。
- 就職していない、就職して日が浅いなどクレジットカードの審査に通らない
- 過去にカードやローンで事故を起こしてカードを作れない
- 中学生、高校生でそもそもクレジットカードが作れない
といった方でも持てるというのは大きいですね。
一方で、チャージが必要というのは少し面倒なところでもあります。
比較対象となる決済手段であるクレジットカードの方が汎用性が高いため、クレカでなく、あえてプリカを選択する積極的な理由がある方は少ないかもしれません。
au WALLET
通信キャリアのKDDI(au)のブランドプリペイドカード(MasterCard)です。
チャージ時に1%、ショッピング時に0.5%のポイントが貯まるということでポイント還元率が高いというのが魅力ですね。
LINE Payカード
メッセンジャーアプリのLINEが提供しているブランドプリペイドカード(JCB)です。かつては高いポイント還元率が魅力でしたが、2020年5月以降はポイント還元率がゼロとなり、利用価値が急速に低下しました。
dプリペイドカード
共通ポイントであるdポイントと連携したブランドプリペイドカード(MasterCard)です。貯めたdポイントをそのままdカードプリペイドの残高に加算することができるので、余ったdポイントの活用にもお勧めできます。
ANA VISAプリペイド
三井住友カードとANAが提携したブランドプリペイドカード(VISA)です。ANAマイレージクラブ(AMC)の会員カードとしても使えるようになっています。月間の利用金額1000円につき5マイル(ANAマイル)が貯まります。
単純にANAのマイルを貯めたいだけなら普通に「ANAカード(クレジットカード)」を使う方がお得です。特に未成年(学生)の場合は学生カードは年会費無料ですし……。
マネパカード(海外旅行用・外貨決済)
ブランドプリペイドカードの中でも少し特殊です。こちらは外国為替証拠金(FX)サービスを提供しているマネーパートナーズが提供してるブランドプリペイドカード(MasterCard)になりますが、海外旅行での利用がお得になっています。米ドルやユーロといった外貨をチャージでき、海外旅行でお得に使えます。
外貨両替コストを節約するという意味でもお得です。詳しくは「海外旅行・海外出張の外貨両替レート手数料を徹底比較」も御覧ください。
バーチャルプリペイドカード
バーチャルプリペイドカードは、プラスチックのカードは発行せずに
- カード番号
- カード名義人
- セキュリティーコード
といったオンラインでのクレジットカード決済に必要な情報だけを発行するタイプのブランドプリペイドカードです。カードという現物が無くてもネットショッピングであれば問題なく利用できます。
番号は使い切りだったり、自由に変更できたりするケースが多いです。
最大の利点はその匿名性です。カード番号はいつでも変更できる、カード名義人も比較的自由ということもあり、クレジットカード番号を登録するのが怖いちょっと怪しいショッピングサイトでの買い物や、本名では購入したくない商品などの購入に適しています。
一方で、発行やチャージに手数料がかかることが多く、バーチャルプリペイドカードでお買い物をすることで「得をする」というのは少し難しいですね。匿名性にどれだけのメリットを感じられるかによって利用価値は大きく変わるといえそうです。
Vプリカ
バーチャルプリペイドカードでは最大手。ライフカードが発行しています。コンビニやクレジットカードなどで残高にチャージをして、そのままオンライン上の決済で利用できます。
ポイントは貯まらず、発行時には手数料もかかります。前述の通り”匿名性”に対してどれだけ魅力を感じるかが大きなポイントとなりそうです。ちなみに、Vプリカを使うのであれば「ライフカード」を使ってチャージすると手数料が無料になります。
クレジットカード、電子マネー、デビットカード、ブランドプリペイドカードとういうように、私たちの生活における支払い方法の多様性はどんどん増してきています。そうした中で、少しでもお得に、上手に決済手段を活用していけたらと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
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