nanaco(ナナコ)はセブンイレブンやイトーヨーカ堂などを傘下に収めるセブン&アイ・ホールディングスが日本で展開している非接触型のプリペイド電子マネーです。セブンイレブンなどの加盟店で利用することができ、電子マネーとしての機能の他に、nanacoポイントというポイントカードの機能も持っています。
nanacoについては様々なお得に利用する記事を当ブログでも紹介してきましたが、記事が別々に分かれてしまっているので、この記事でnanacoの上手な活用法などをわかりやすくまとめていきます。
電子マネーnanacoの基本情報
nanaco(ナナコ)はセブンカードサービスが発行している電子マネーです。プリペイド型で事前にチャージをして利用します。タッチ決済が可能で技術的にはFelicaを利用しています。
nanaco単体のカードの他、おサイフケータイ対応端末ならnanacoモバイルが利用可能です。2021年からはiPhoneのApplePayにも対応してかなり使いやすくなりました。
年会費・入会金 | セブン・イレブンやイトーヨーカ堂などで発行が可能。発行費用として初回のみ300円が必要になります。セブンカード・プラス(クレジットカード)やおサイフケータイやApplePay(nanacoモバイル)の利用であれば発行手数料は不要です。 |
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支払方法 | プリペイド方式 |
カード・端末 | nanacoカード クレジットカード(セブンカード・プラス) おサイフケータイ ApplePay |
チャージ限度額 | 50,000円 |
チャージの方法 | ・現金(店頭) ・クレジットカード・デビットカード |
オートチャージ | なし |
ポイント還元率 | 200円(税抜)に対して1ポイント(nanacoポイント)が付与されます。 還元率0.5% |
ポイント加算方式 | 取引の都度で計算 |
nanaco ポイント | nanacoポイントは、セブンイレブン等のお店でnanacoを使うことで貯めることができるポイントとなっています。お買い物200円(税抜)に対して1ポイントが貯まるほか、特定の商品をnanacoで購入するとボーナスポイントが貰える商品があります。 貯めたポイントは1ポイント=1円としてnanacoの残高にチャージできるほか、提携しているANAマイルやANAスカイコインと交換することもできます。 |
カード紛失時の残高補償 | 保証あり |
決済方法 | タッチ決済(Felica) |
セブンイレブンやイトーヨーカ堂、西武・そごう、ヨークマート、デニーズ、ロフトといったようなセブン&アイグループはもちろん、提携している加盟店で利用できます。
nanacoの物理カードは発行手数料を掛けずにゲットしよう
nanacoの物理カードを作るときには300円の発行手数料がかかります。ちょっともったいないですよね。この費用、無料(または実質無料)にする方法があるのでこうして発行するようにしましょう。
とはいえ、おサイフケータイやApplePayのnanacoの方が使い勝手が良いし管理しやすいので物理カードでnanacoを発行するメリットはあまりないように思います。
1)イトーヨーカ堂で8日、18日、28日に発行する
イトーヨーカ堂店舗で8日、18日、28日(ハッピーデー)なら1000円以上のチャージをして発行してもらうと、発行費用の300円が後日300nanacoポイントとしてバックされます。
また、60歳以上の方なら15日、25日ならカード発行手数料無料になります。65歳以上の方なら常に無料となります。ただし、カードフェイスが「シニアナナコカード」という通常のnanacoと違ってデザインになります。
2)セブンイレブンのキャンペーンを活用する
イトーヨーカ堂のように決まったタイミングでやっているわけじゃないんですが、セブンイレブンでもnanacoカードのキャンペーンなどを行っており、後日300円分がポイントバックされるといったキャンペーンをやっていることがあります。
3)セブンカード・プラスを申し込む
セブンイレブンのクレジットカードであるセブンカード・プラスなら自動的にnanacoがついていて手数料無料です。クレジットカードの年会費も無料です。後述のクレジットチャージでもポイント(nanacoポイント)もたまります。
nanacoを100%お得に活用する方法
続いて、nanacoを上手に活用していく方法をまとめていきます。nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカ堂で買い物が多い人はもちろんですが、税金・公共料金の支払いなどにも魅力のある電子マネーとなっています。
- クレジットカードなどのチャージと組み合わせて還元率UP
- nanacoは“現金”扱いなので収納代行等の決済に使える
- nanaco+QUICPayも便利でお得
特にnanacoへのクレジットチャージをうまく利用しつつ、出口ではキャンペーンを利用するという組み合わせが特に強いです。
nanacoへのお得なチャージルートを比較・検証
nanacoへのチャージは現金以外にもクレジットカード経由で可能です。また、ApplePayチャージにも対応しました。
かつてnanacoへのチャージはかなり制限されて、クレジットカード経由だと「セブンカード・プラス(+0.5%還元)」くらいしか選択肢がなくなりました。ところがApplePay経由のチャージに対応したことでiPhoneユーザーであればよりお得なポイント還元率でのチャージができるようになっています。
- リクルートカード経由:+1.2%(VISAブランド以外)
- JAL Pay経由:最大+2%(ちょっと面倒)
この二つがあります。お手軽なリクルートカード経由か、ちょっと複雑だけど還元率がUPするJAL Pay経由かのどちらかがおすすめです。
リクルートカード経由:+1.2%(VISAブランド以外)
リクルートカードを利用してnanacoへのチャージを行う際の方法と注意点について解説します。この方法を利用することで、高還元率のポイントを獲得しながら、日々の支払いを効率的に行えます。
- Apple Payにリクルートカードを登録
まず、リクルートカード(MastercardまたはJCBブランド)をApple Payに登録します。ただし、VisaブランドはApple Pay経由でのチャージができないため、注意が必要です。 - nanacoアプリを利用
次に、iPhoneにnanacoアプリをインストールし、Apple Pay経由でnanacoにチャージします。 - チャージ手順
nanacoアプリを開き、チャージ画面から「Apple Pay」を選択します。その後、リクルートカードを選び、必要な金額を入力してチャージを完了します。
リクルートカードを利用したnanacoチャージには、以下のようなポイント還元の特典があります。
- 基本還元率: 1.2%(100円の利用で1.2ポイント)
- ポイント付与: 月間の利用額合計に対して1.2%のポイントが付与されます。ポイントは小数点以下が切り捨てられ、100円の利用で1ポイントが付与されます。
この1.2%相当のチャージポイント+nanacoの決済ポイント(0.5%)の二重取りが可能でセブンイレブンなどで1.7%相当の還元率でお買い物ができます。
JAL Pay経由:最大+2%(ちょっと面倒)
リクルートカード経由よりもちょっと複雑になりますが、JAL Payを利用する方法もあります。こちらはJAL Payを通じてnanacoチャージをするのですが、単独ではなくJAL Payへのチャージもクレジットカードを利用することでポイントの二重取りではなく3重取りができるわけです。
- クレジットカードからJAL Payにチャージ
・三井住友カード(NL)ゴールド:最大1.5%還元
・TカードPrime:日曜日の利用で1.5%還元 - JAL PayからnanacoにApplePay経由チャージ:0.5%還元
というルートになります。(1)と(2)で最大2%還元(チャージの仕方はリクルートカードの時と同じです)になります。さらにnanacoの決済ポイントとして0.5%が付きますので2.5%還元となります。
nanacoは“現金”扱いなので収納代行等に使える
チャージしたnanacoの使い道としてはセブンイレブンでのお買い物に使うという手もありますが、真骨頂は「収納代行への利用」です。
ここで余談ですが、セブンイレブンでのお買い物であれば前述のチャージルートでチャージしたnanacoで買い物をするよりも「三井住友カード」または「Olive」でタッチ決済でお買い物をする方がお得です。
なぜならタッチ決済でいつでも7%還元、さらにVポイントアッププログラムや家族ポイントによって最大20%還元が目指せるからです。
MAXの20%還元はハードル高いですが、私も場合でも12%~13%くらいの還元率は出せているのでこちらの方がお得なはずです。
普通のお買い物分はOliveのタッチ決済がお得です。
参考:総合金融サービス Oliveのお得な活用術 三井住友カードとの違いや最新キャンペーンの解説
閑話休題
セブンイレブンでnanacoは現金同様に扱われています。そのため、収納代行(公共料金や税金などの支払い)をセブンイレブンで払うときはnanacoで支払いが可能です。
nanaco払い分のポイントは付きませんが、事前にクレジットカードでチャージをしたときのポイントは貯まります。つまり、実質的に税金の支払いでもポイントが貯まるというわけなんです。
なお「国税の支払いにクレジットカード払いが可能に」でも紹介しましたが、2017年から国税の支払いをクレジットカードで直接行えるようになりました。ただし、カード払いの場合は別途手数料を支払う必要があります。
一方で、nanaco払いの場合は現金と同じ扱いなので余計な手数料を取られずにクレジットカードのポイントを貯めることができるため、こちらのほうがお得です。
また、税金の支払い以外にもAppleギフトカードやニンテンドープリペイドなどのギフトカード系・POSAカード系のキャンペーンでもnanaco購入が可能なので、こうしたキャンペーンとの併用も可能です。
nanaco利用の注意点
つづいて、nanacoを利用する上で注意しておくべきポイントをまとめていきます。
ポイント付与率は0.5%にならない(ポイント還元が低い)、失効にも注意
nanacoのポイント付与は税抜200円につき1ポイントです。ざっくり0.5%のポイント還元率となりますが、税抜での計算なので税込(10%)だとすると220円に対して1ポイントになります。税金を考えると実質的な還元率は0.4%ちょっとということになります。
また、クレジットカードなどの場合は、月間の利用総額に対してポイントが付与されることが多いのですが、nanacoの場合は購入の都度で計算されます。そのため、一度のお買い物で税別で199円以下のお買い物分についてはポイント計算の対象外となります。
コンビニ払いのような少額決済ではポイントを発生させない支払いも増えそうです。月間で請求するわけでないプリペイド型電子マネーの宿命ともいえますが、クレジットカードなどとポイント還元率を比較する場合にはご注意ください。
また、nanacoはポイントの有効期限にも注意してください。翌々年の3月末までと比較的短く、場合によっては1年ちょっとで失効します。貯めたポイントの出口なども考えておきましょう。
1枚あたりの利用には5万円の上限額がある
上限額は1枚当たり5万円までです。ただし、nanaco払いは一度の支払いで5枚まで使うことができます。5万円×5枚=25万円までなら一度の支払いで利用可能という事になります。
そんな買い物するか?と思うかもしれませんが、nanacoでポイントゲットのために税金を払うという人はここを抑えておきたいですね。
まとめ。税金・公共料金・POSAの支払い可能という点が魅力
総括すれば、nanacoは収納代行の決済(税金、社会保険、年金、保険料、公共料金など)が可能であるという点が魅力的です。
一方で、それを除けばポイント還元率も低く、直接決済で使う価値は高くありません。税金や保険料、公共料金などの支払いが多い人はnanacoとセブンイレブンをうまく使って賢く得しましょうって感じの電子マネーです。
以上、電子マネーnanacoについてのお得な使い方や注意点などをまとめてみました。
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