ANAスカイコインとは、2012年10月よりそれまでのeクーポンを改良して登場したANAのインターネット予約専用で利用可能な電子マネーとなります。1スカイコイン=1円として利用できるもので、ANAの航空機の利用やツアー料金の支払い(いずれもネット予約)に利用可能となっています。
ANAのマイルから交換することも可能です。他にも、クレジットカード会社や共通ポイントなどからポイント交換で手に入れることもできます。
今回はそんなANAスカイコインを上手に活用する方法や利用する上での注意点などもまとめていきます。
ANAスカイコインとは?
ANAスカイコイン(正式名称:ANA SKYコイン)とは、ANAのホームページ上で航空券、旅行商品の支払いに利用することができる電子クーポン(マネー)です。1コイン=1円として10コイン単位で利用することができます。
有効期限はANAのマイル(マイレージ)を交換した場合、交換月から12ヶ月目の末日までとなります。なお、一部のキャンペーン等で取得した場合には有効期限が異なる場合があります。
ANAスカイコインを手に入れるには?
ANAスカイコインは原則としてはANAのマイル(マイレージ)から交換するというのがもっとも一般的ですが、それ以外にもANAが実施しているキャンペーンなどのプレゼントとして配布されることもあります。また、クレジットカードや共通ポイントなどのポイントをANAスカイコインに交換することもできます。
ANAスカイコインの利用方法
ANAの飛行機や旅行商品の支払いに使うことができます。マイルの場合は特典航空券(無料航空券)への交換に限定されてしまいますが、スカイコインの場合は、旅行商品に使えるほか、通常の座席予約にも利用することができます。
ANAのマイルをスカイコインに交換する価値はあるのか?
もしもあなたがANAのマイルを特典航空券(無料航空券)と交換する予定で貯めているというのであれば、わざわざANAスカイコインに交換するメリットはあまりありません。
そもそもANAマイルをANAスカイコインに交換するレートは交換するマイル数やANAマイレージクラブの会員種別などによって異なりますが、1マイル=1スカイコイン~1.7スカイコインとなります。1コイン1円とすると1マイル=1円~1.7円です。
ANAのマイルは特典航空券で予約するのであれば「ANAマイルの上手な貯め方や使い方、活用方法や注意点のまとめ」でも詳しく紹介しましたが、1マイル=2円くらいの価値はあると考えられますので、あえてスカイコインに交換して使うというのはやや損をする可能性があります。
会員ステイタス | ANA上級会員 ダイヤモンド プラチナ ブロンズ |
SFC ANAカードプレミアム ANAカードゴールド |
ANAカード会員 | 通常AMC会員 |
---|---|---|---|---|
交換マイル数 | 交換後コイン数 | |||
1~9,999マイル | 1~9,999(1倍) | |||
10,000マイル | 13,000(1.3倍) | 12,000(1.2倍) | ||
20,000マイル | 28,000(1.4倍) | 26,000(1.3倍) | 24,000(1.2倍) | |
30,000マイル | 45,000(1.5倍) | 42,000(1.4倍) | 36,000(1.2倍) | |
40,000マイル | 64,000(1.6倍) | 60,000(1.5倍) | 48,000(1.2倍) | |
50,000マイル~ 200,000マイル |
85,000(1.7倍)~ 340,000(1.7倍) |
80,000(1.6倍)~ 320,000(1.6倍) |
75,000(1.5倍)~ 300,000(1.5倍) |
60,000(1.2倍)~ 240,000(1.2倍) |
一方で、ANAマイルを使った特典航空券の予約に関してはいろいろな制約もあるため、そうした制約を無くすためにスカイコインに交換するというのは一つの手です。
交換するなら少なくともANAカード(クレジットカード)を取得した上で少なくとも4万マイル以上を一度に交換するのが効率よくなります。
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マイルが貯まっているけど、貯まりきっておらず期限が切れそうな方
ANAのマイルの有効期限は3年間です。あまり飛行機にのらず、その他の手段でもマイルを貯めたりしていないという方は、期限切れになる前にマイルをスカイコインに交換しておくというのも手です。
スカイコインの有効期限は交換から1年(12か月)になるので、少なくとも1年間は利用期限を延ばせます。
マイルによる特典航空券は自分のスタイルに合わないという方
マイルは貯まっているけど特典航空券(無料航空券)は予約が数日前じゃないとダメとか、そもそも人気路線だとなかなか予約できないケースがあります。
旅行や出張が急に決まることが多く、特典航空券の発券条件だと使い道がないという方はスカイコインに交換して当日でも予約可能な飛行機を予約するというのも手かもしれません。
スカイコインなら現金と同じ扱いになりますので、旅作のようなパッケージプランの予約にも利用できます。
ANA SFC修行などを目的に大量にマイルを貯めている方
SFC修行については「ANAマイラーなら一度は考えるANA上級会員とSFC修行の基本のまとめ」でも紹介しましたが、要するにANAの上級会員になるために、飛行機にたくさん載ることです。
当然そのためにはお金がたくさんかかる(航空券代)のですが、陸マイラーとしてマイルを様々な方法で貯めている方はそのマイルをスカイコインに交換することで、修行用の資金を確保することが可能です。
あくまでも十万単位でマイルを貯めている方向けといえますが……。
ソラチカルートでANAマイルを貯めている人なら単純にお得
ANAのマイルを爆発的にためる方法であるソラチカルートを利用している人は100円相当のポイントを90ANAマイルに交換できます。ためたANAマイルを1.5倍のレートでスカイコインに交換できるとすると“100円→90ANAマイル→135円相当のANAスカイコイン”という形でもともとのポイントよりも交換後のポイントの方が大きくなるという錬金術が使えます。
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ソラチカルートは2017年現在でもっとも効率的にマイルをポイント交換で貯める方法となっています。
一方で、通常のポイント交換の場合、価値は低い
ソラチカルート(メトロポイント→ANAマイル)というルートは90%という高い還元率が適用できるのでANAスカイコイン交換も魅力的なのですが、それ以外のポイントの場合はさほどお得ではありません。
Tポイントや楽天ポイントなどの他のANAマイルとの交換レートは50%です。この場合1.5倍で交換したとしても0.5×1.5=0.75となり、もともとの1ポイントが0.75円相当のスカイコインになるということになります。
最低でも67%以上の交換レートでないとお得ではないということになりますね。
その他のANAスカイコインを手に入れる方法
ANAスカイコイン自体は他のポイントなどに交換することはできませんが、ANAスカイコインに直接交換(移行)可能なポイントプログラムは比較的たくさんあります。
- JCBカード(OkiDokiポイント)
- UCカード
- クレディセゾン(永久不滅ポイント)
- ジャックスカード
- ダイナースクラブカード
- エポスポイント
- nanacoポイント(セブンイレブン等)
- ヤマダポイントサービス(ヤマダ電機)
こうしたポイントをスカイコインに交換することもできます。前述の通りANAスカイコインは1コイン=1円なので交換レートなどを確認した上、交換するとよいでしょう。
ただ、交換レートがアップすることはないので、そこまでお得感はありません。
以上、ANAスカイコインの使い方について説明しました。