現金振り込みは銀行口座を持っていない銀行や持っていても通帳やキャッシュカードを利用せずに取引相手の銀行口座に直接振り込みをするという方法です。マネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪防止のため、現在、ATMによる現金振り込みは10万円以内と制限はありますが、制限内であれば可能です。また、窓口なら10万円超でも可能です。
今回はそんな現金振り込みのやり方とその注意点やデメリットなどを紹介していきます。よほどの理由がない限りは現金振り込みではなく、通帳やキャッシュカード、オンラインバンキングからの振り込みがおすすめです。
現金振り込みは基本的におすすめできない
この記事をご覧の方はおそらく、お金のやり取りをするために「銀行振り込み」という方法でお金の受け渡しをしようとしているのだと思います。
現金振り込みは「どうしてもそれ以外の選択肢がない」という方以外にはお勧めしません。面倒なうえ、コスト(手数料)も高く、間違って振込をしたなどのトラブルが起こりやすいからです。特に相手先の口座を間違えた場合などは、振り込んだお金を取り戻すのに苦労するのは確実です。
現金振り込みは手数料が高すぎる
先日、三菱UFJ銀行が振込手数料の「値上げ」を発表しています。窓口からの現金送金だと990円という高額な手数料となります。
上記の赤枠の手数料になります。他の手段による送金と比較して圧倒的に高コストです。おそらく今後はこの流れは他行にも広がると考えられます。できればオンラインバンキング、そうでなくても一度自分の銀行口座に入金の上、ATMからカードで送金するようにしましょう。
また、未成年の方は銀行口座を作れないと勘違いしている方もいますが、未成年の方でも銀行口座を開設することは可能です。また、振込手数料などがお得なネット銀行も口座開設可能です。詳しくは「未成年でも口座開設が可能なネットバンク」などを参考にして下さい。
振込先を間違えたら取り戻すのが難しい
銀行からの振込で振込先や振込金額を間違えてしまったというケースもあるかもしれません。
そういう場合、取り戻すのは通常は「組み戻し」という手続きを行いますが、この組み戻しもやりづらくなります。(参考:銀行振込で振込先を間違えた時の返金手続きの流れ)
以上より、可能であれば、いったん自分の銀行口座にそのお金を入金したうえで通帳やキャッシュカード、オンラインバンキングからの銀行振り込みをお勧めします。具体的な方法については「銀行振込のやり方と振込に必要なもの」で紹介しています。
現金振り込みは「ATM」、「窓口」のどちらでも可能
どうしても現金で振込をする必要があるという場合は、都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、信用金庫などの有人店舗で行うことが可能です。なお、無人店舗では基本的に利用できません。
ですから、現金振り込みをするなら銀行の有人店舗(窓口がある店舗)に行きましょう。
ちなみに、ゆうちょ銀行の場合、他行への現金振り込みは不可です。ゆうちょ銀行(振替口座)への振込のみ対応しています。
ATMは10万円までなら振込可能
振込金額が10万円以下ならATMから振込可能です。手数料も窓口より安いのでこちらをお勧めします。
窓口は10万円超も可能だが、本人確認などが必要
現金振り込みが10万円超となる場合はATMでは対応できないので窓口で行う必要があります。kのお場合は取引時確認といって運転免許証やパスポート、写真つきのマイナンバーカードなど本人確認書類などの提示が必要となります。
ゆうちょ銀行の口座への現金振り込みの注意点
日本最大の顧客を持つ銀行、ゆうちょ銀行は現金振り込みに原則として対応していません。
相手先がゆうちょ銀行の口座を利用している場合のみ対応しています。
なお、ゆうちょ銀行の振込は電信振替、電信払込、通常払込という3種類があります。こちらやや複雑なので「ゆうちょ銀行の電信振替、電信払込、通常払込の違いと送金のやり方」のページで詳細をご確認ください。
元も子もありませんが、振込先がゆうちょ銀行なら自分もゆうちょ銀行の口座から振込をするのが一番楽です。
コンビニATMは現金振り込みには非対応
コンビニATMも様々な場所にあるので便利ですが、こちらも現金振り込みには対応していません。無人店舗と同じ扱いです。
以上、現金振り込みのやり方。ATMや銀行窓口で現金を使って振り込みをする方法と注意点を紹介しました。参考になれば幸いです。
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