dカードプリペイドは2016年11月に登場した、MasterCardブランドを搭載したdカードのブランドプリペイドカードです。dカードと名前がつく通り、共通ポイントである「dポイント」が貯まるプリペイドカードとなります。
dカードに関しては単純なポイントカードである「dポイントカード」の他、クレジットカードの機能が付いた「dカード(一般カード、ゴールドカード)」が発行されているので、これに加わる3番目のカードということになりますね。今回はそんなdカードプリペイドの活用方法やdカード(クレジットカード)との違いや使い分けのポイントなどを紹介していきます。
dカードプリペイドとはどんなカードなのか?
dカードプリペイドは、ドコモが発行しているブランドプリペイドカードです。チャージした金額の範囲内でMasterCard加盟店、あるいは電子マネーのiDが使えるお店でのお買い物に利用できます。
ブランドプリペイドカードとは?
最近はめっきりと使用する機会も目にする機会も減りましたが、テレフォンカードなどのプリペイドカードは前もって買ったカードを特定の用途でその金額の範囲内で使えるカードです。オレンジカードとかもありましたね。
こうしたう従来型のプリペイドカードは先払いして使い切ったらおしまいというのが一般的でした。ところが近年登場しているブランドプリペイドカードは少し違います。
クレジットカードブランド(国際ブランド)が使えるお店なら使える
たとえばテレホンカードなら公衆電話のみで使えますが、dカードプリペイドはMasterCardブランドのプリカなので、MasterCardのクレジットカードが使えるお店ならほぼ利用できます。このように利用可能なお店が幅広いのが特徴です。
※事前払式の特性上、決済時に利用金額が確定しないガソリンスタンドなどMasterCardが使えるお店でも使いないお店もあります。
チャージ可能で何度も利用できる
従来型のプリペイドカードは使い切りが基本でしたが、ブランドプリペイドカードは何度もチャージ(入金)をすることで再利用することができるのが一般的です。今回のdカードプリペイドも当然チャージすることができます。
こうしたブランドプリペイドカードはかなり増加しており、他社のブランドプリペイドカードについては「au Wallet」や「Line Pay」「ANA VISAプリペイドカード」といったように近年様々な種類で登場しています。
また、余談となりますが、ブランドプリペイドカードと似たカードとしてブランドデビットカードも増加しています。
こちらはプリペイドではなくデビットカード(銀行口座から直接出金)という形になるだけで性質としては似ています。詳しくは「ブランドデビットカードとJ-Debitの違いを比較。デビットカードの特徴を理解しよう。」も御覧ください。
審査不要
プリペイドカード(事前決済カード)になりますので、発行時の審査はありません。12歳以上の方ならどなたでも作成していただくことができます。
dカードの3つの種類を比較
さて、話をdカードに戻すと、dポイントに関するカードに関しては前述の通り3つあります。
- dポイントカード(単純なポイントカード)
- dカード(ポイントカード+クレジットカード)
- dプリペイドカード(ポイントカード+ブランドプリペイドカード)
ちなみに、プリペイドカードとしてNTTドコモはバーチャルプリペイドカードとしてドコモ口座に紐付けをした「ドコモ口座VISAプリペイドカード」がありますが、こちらとは全くの別物となります。
それぞれの特徴をまとめると下記のようになります。
dポイントカード | dカード(クレジットカード) | dカードプリペイド | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料(一般カード) 10,000円(ゴールドカード) |
無料 |
年齢 | 全年齢 | 18歳以上 | 12歳以上 |
利用条件 | 制限なし | 制限なし | 制限なし(2017年4月17日以降) |
審査 | なし | あり | なし |
電子マネー(iD) | × | ○ | ○ |
クレジットカード決済 | × | ○(Visa,MasterCard) | ○(MasterCardプリペイド) |
ポイントカード機能 | ○ | ○ | ○ |
カード決済でのポイント付与 | 利用できない | 100円あたり1ポイント | 200円あたり1ポイント |
dポイントカードは単なるポイントカードということで除外して考えると、dカード(クレジットカード)とdカードプリペイドの違いを比較するのがよさそうです。
大きな違いとしては「利用可能な人」と「カード決済時のポイント」が挙げられそうです。dカードプリペイドの特徴としては12歳という低年齢から利用できることと、カード決済が利用できるけど審査がないというのが大きなメリットだといえそうですね。
一方のデメリットとしてはドコモ利用者じゃないとダメというのが一つ。もうひとつがカード決済(電子マネーiD利用時を含む)の際のポイント付与率がdカード(クジレットカード)の半分になっているというところでしょうか。
そう考えると微妙……となりますが、後述するように「dポイントを使ったチャージ」を利用すれば、お得感が出てきます。
dカードプリペイドの発行方法
dカードプリペイドは「こちら」から発行依頼ができます。
dアカウントを使ってログインをすれば必要事項の大部分を入力できているので、あとはメールアドレスなどを入力すればOKです。後日、自宅までカードが郵送されてきます。
dカードプリペイドのチャージ方法
dカードプリペイドは事前払いのカードなので当然チャージをしておく必要があります。以下の3つの方法があります。
- ローソンで現金チャージ
- マイページ上でチャージ
- 銀行ATMでチャージ
この3つの方法がありますが、基本的には「マイページでチャージ」がおすすめです。
マイページ上では以下の支払い方法でチャージすることができます。
- 電話料金合算払い
- dポイントでチャージ
- dカード(クレジットカード)と合わせて支払い
- ネットバンキングでチャージ
中でもdカードプリペイドへのチャージは「dポイントでチャージ」がお得です。ただ、プリペイド系のカードで、皆さんが考えるクレジットチャージでのポイント二重取りなどは現在はできません。
dポイントをチャージして本来もらえないポイントをもらう
ドコモの利用やdポイントカード、dカード(クレジットカード)で貯めたdポイントはローソンなどの加盟店で消費するというのが一般的ですよね。ところが、dポイントでお買い物をする場合、ポイントにはポイントが付かないのです。
たとえば、1000ポイントのdポイントで商品をポイント購入したとします。この時のポイント付与はゼロです。
一方で1000ポイントを一旦dカードプリペイドにチャージをしてiDやMasterCardプリペイドカードとして決済したとしましょう。この時はカード決済として0.5%分(50円相当)のポイントが付与されます。
1か月のチャージ上限は1万ポイントまでと大きくはありませんが、dポイントが余っている人にとっては魅力的なはずです。
dポイントが加盟店以外でも使えるようになる
dポイントは当たり前ですが、そのまま利用する時はdポイント加盟店でないといけません。
dポイントは貯まりやすい割に使えるお店が限られているという弱みがあります。Pontaポイントとの相互交換も可能ではありますが、ライバルのTポイントと比較するとどうしてもまだ弱いです。
ただ、dカードプリペイドを利用してdポイントをプリカにチャージすれば別です。
チャージすればMasterCardブランドが使えるお店ならクレジットカードと同じように利用することができます。こうすればdポイント転用してを様々なお店でのお買い物に使えるようになります。
電話料金合算+電話料金をいクレカ決済でポイント二重取りできる?
ドコモ利用者限定。dカードプリペイドに電話料金合算をすれば携帯電話料金にチャージ分が合算請求されます。
電話料金の支払いをクレジットカード払いにしておけば、その分だけポイントが貯まりお得です。ポイントの二重取りが可能にできそうですよね?
でも、この方法は使えません。電話料金合算でdカードプリペイドにチャージするにはdカード(またはdカード GOLD)が指定されている必要があります。
ご存知の方も多いと思いますが、ドコモ料金の支払いにdカード(dカード GOLD)はポイント付与対象外としています。
dポイントがたくさん貯まっている人におすすめ
クレジットカードであるdカードを利用すれば、100円で1ポイント貯まるのに、dカードプリペイドの場合は200円で1ポイントとポイント還元率が高くありません。
それなら、あえてdカードプリペイドではなく、dカードを使ったほうがいいのでは?と思われるかもしれませんが、「貯めたdポイントをより効率的に活用する」という意味で価値のあるカードだと思います。
dカードプリペイド単体ではなく、dカード(クレカ)との併用がおすすめ
一方でdカードプリペイドは、メインカードとして活用するには力不足です。
還元率が0.5%というはクレジットカードと比較すれば最低レベルです。クレジットカードなら1%台の還元率も期待できるということを考えると、ポイントで得をするという視点で見るとやや弱いと言えるでしょう。
そのため、あくまでもメインはクレジットカード、そして貯まったdポイントの使い道の一つとしてdカードプリペイドを利用するというのが最適だと思います。
>>dカード公式ホームページ
ドコモユーザーならdカード GOLDがやっぱりおすすめ
dカードプリペイドを検討しているということはその方は「ドコモユーザー」ということになろうかと思います。
それであれば、何らかの理由でクレジットカードが持てないということでない限りはdカード(クレジットカード)との併用がお勧めです。
また、できればdカード GOLD(ゴールドカード)がお勧めです。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/creditcard/3717″]
ざっくり書くと下記の通りです。
- ドコモの利用料金に対するポイントが10倍(10%)になる
- dカードケータイ補償(10万円分まで)が3年間付帯する
年会費1万円(税別)がかかりますが、家族でドコモを使っている方なら、年会費はポイントでペイすることができるはずです。
ケータイ補償なども含めてこれをゼロにできると考えると、むしろプラスになるはずです。
dカード GOLDをもっていれば当然dポイントが山のように貯まりますので、そのポイントをdカードプリペイドに再チャージして使うというようにすれば、余ったdポイントの活用に生きてきます。
ちなみにdポイントの使い道としてはdカードプリペイドにチャージをする方法以外にも「ローソンでPontaポイント・dポイントを使えば格安で商品が買える。お試し引換券活用術。」という方法もあります。ポイント活用としての効率でみればこちらの方がお得になるケースも多いです。ぜひご参照ください。
以上、dカードプリペイドのメリット、デメリットとその活用術を紹介しました。
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