夏休みなどの長期休暇の際に家族旅行などでANAの貯めたマイルを使って特典航空券を予約と考えている方も多いのではないでしょうか。
ただ、こうした時期の特典航空券(マイルで予約できる航空券)は座席数に限りがあるため時期によってはマイルでは予約できない……なんてことも。今回はそんな人気の時期の人気路線で国内線の特典航空券で予約をするためのコツを紹介していきます。
ANAの国内線の特典航空券の予約ルール
まずは基本です。特典航空券による予約は2か月前の同一日午前9時30分から搭乗日の4日前まで可能になっています。
つまり、8月8日の国内線の特典航空券を予約したいというのであれば6月8日の9時30分から受付をするということになります。ちなみに月末で日数が違う場合は以下のようになります。
8月29日の予約:6月29日
8月30日の予約:6月30日
8月31日の予約:6月30日
人気の時期の人気路線などはこの2か月前ルールに則って予約することが重要になります。
ただし、人気の時期はそれでも特典航空券用に開放される座席数が少ないため、予約が困難というケースもあります。
繁忙期は国内線でも予約が取りにくい
2か月前というルールを考えると5月下旬からは2か月後に子どもたちの夏休みを迎えることになります。こうした長期の休みの時期は国内線特典航空券の予約は難しくなります。
こうした時期は9時30分に予約を入れても、3人以上で予約をするのがかなり厳しいという状況もあります。
人気の時期の国内線の特典航空券をゲットする確率を高める
ここからはやや裏技的な話になります。
ANAの国内線特典航空券の予約には下記のような特徴があります。
- 往復の2区間を予約する場合、2か月前ルールが適用されるのは往路で、その際の復路は同一日から14日以内で予約可能
- 特典航空券の予約は変更できる
この往復時の復路(帰り便)は14日以内ならOKというルールを利用します。
羽田(東京)-那覇(沖縄)でシミュレーション
例えば、8月22日から3泊4日で沖縄に旅行に行くとしましょう。この場合は往路が8月22日(羽田→那覇)で8月25日(那覇→羽田)となります。
通常だと2か月前の6月22日の9時30分から予約ができるということになりますが、逆転の発想します。復路を往路にするのです。
8月22日に(羽田→那覇)を取るのですが、ここを復路扱いにするという技です
1)8月22日の14日前の8月9日にキャンセル前提の往路予約を入れる
出発予定日の14日前の8月9日に「那覇→羽田」を予約します。この予約は後でキャンセル(変更)するので時間等は何時でもいいです。
2)同時に復路予約を入れる(実質上の往路)
続いて、その特典航空券の復路として「羽田→那覇」の予約を入れます。8月9日の14日後の8月22日です。そう、この日が本来の出発日です。こちらはあなたの出発時間なので間違えないようにしてください。
3)特典航空券の8月9日の往路を8月25日に変更する(復路化する)
そして、最初に取った8月9日の往路予約を、本来の復路としたい8月25日に変更してください。なお、すぐに変更はできません。変更するのは2か月前の6月25日になります。
上記の手順で予約をすれば、本来なら2か月前にしか予約できない国内線特典航空券の予約を2か月+14日前に予約できてしまうということになります。
国内線ならあえてマイルではなく、スカイコインを使う手も
ANAの国内線特典航空券は、その時期によって必要マイル数が変わります。
繁忙期であるハイシーズンは通常よりもたくさんのマイルが必要になります。
また、こうした時期のドル箱路線はそもそも特典航空券での予約自体を受けて受けていない日程と路線があります。ちなみにこうした日程をブラックアウト期間と呼びます。
2016年は羽田、成田、伊丹、関西、名古屋などの空港の発着においてゴールデンウィークやお盆、年末年始などでブラックアウトが設定されました。
国内線はマイルの特典航空券の価値は低い?
こうしたことを踏まえて、繁忙期に国内線の飛行機に乗りたいなら特典航空券(無料航空券)と交換ではなく、ANAスカイコインなどに交換して、割引運賃で予約をするほうが賢いかもしれません。
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上記で紹介したように、国際線の場合(特にビジネスクラスやファーストクラス)では特典航空券と交換擦るマイル効率(1マイル当たりの価値)は劇的に高まるため、特典航空券一択となりそうですが、国内線の場合は1マイル2円くらいになります。
2か月前にそもそも予約ができるなら、旅割などの長期割引が大きいためスカイコインとの交換との差はあまりないかもしれません(予約変更などの自由度の差はありますが)。
以上、人気の時期のANAの国内線特典航空券の予約は往路復路ではなく、復路往路の順で予約するのがおすすめというお話でした。