楽天Edyは日本の電子マネーの中でも草分け的な存在の電子マネーです。もともとはEdyという名前でソニー系のサービスでしたが、現在は名前からわかる通り楽天グループの電子マネーとなっています。
Euro(ユーロ)、Dollar(ドル)、Yen(円)に次ぐ第4の通貨にしたいという願いで頭文字を取りEdyという名前になったそうです。
利用可能な店舗数も多く、ポイントもたまりやすいです。今では楽天グループとして楽天関連のサービスとの連携もあります。上手に活用すればかなりお得ができる電子マネーとなっています。今回はそんな楽天Edyの上手な利用方法やポイントの貯め方、お得情報などを紹介していきます。
楽天Edyの基本的特徴
楽天Edyの基本的な特徴は下記の通りです。非接触ICチップ「Felica」を活用したカードやおサイフケータイなどで利用することができるプリペイド型の電子マネーです。
年会費・入会金 | 無料 ただし、楽天Edyが付帯するクレジットカードの中にはクレジットカードとしての年会費がかかるカードもあります。 |
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支払方法 | プリペイド方式 |
カード・端末 | 楽天Edyカード 楽天ポイントカード クレジットカード(Edy付帯) おサイフケータイ Android Pay |
チャージ限度額 | 50,000円(1回のチャージは上限25,000円) |
チャージの方法 | 現金 クレジットカード・デビットカード |
オートチャージ | 一部のクレジットカード一体型楽天Edyで可能です。 |
楽天Edyのポイント | ・楽天スーパーポイント ・ANAマイル おサイフケータイにおいて「Edyでポイント」に登録をするとANAマイルやエポスポイントなどのポイントを貯めることができます。 |
ポイント還元率 | 原則として0.5%(200円につき1ポイント) |
ポイント加算方式 | 取引の都度で計算 |
カード紛失時の残高補償 | 紛失や盗難時の補償はありません。 |
決済方法 | タッチ決済(Felica) |
使い勝手は非常に良い電子マネーです。楽天Edyだけのカードもあれば、楽天ポイントカードという共通ポイントカードやクレジットカードに楽天Edyが付帯したカードもあります。このほか、おサイフケータイや2016年12月にサービスがスタートしたAndroid Payにも対応しています。
また、利用で楽天スーパーポイントの他、ANAマイルなどの各種ポイントをためることができるようになっています。貯めるポイントが選べるというのは面白い仕組みだと思います。
楽天Edyの電子マネーとしての特徴
楽天Edyは利用可能な店舗数が多い、ショッピング系の電子マネーです。nanacoやWAONといったおなじくショッピング系の電子マネーは特定のお店が基本になっています。
nanacoはセブンイレブン系列ですし、WAONはイオン系です。そのため、こうした電子マネーは使えるお店が限られてきます。一方の楽天Edyはそうした店舗グループによる囲い込みをしていません。Edyはセブンイレブンでもミニストップでも使えます。
そのため、電子マネーとしての使えるお店の幅広さはもっとも広いのが大きなメリットと言えるでしょう。
紛失や盗難で補償がないのが最大の弱み
楽天Edyの最大のデメリットは紛失時の補償が一切ないということ。
他の電子マネーであればプリペイド型電子マネーのWAON、nanaco、交通系ICカードおSuicaやPASMOでも記名式なら手数料は必要ですが、紛失時の残高が補償されます。
楽天Edyは無くなってしまったら、それに気が付いたとしても補償されません……。
楽天Edyを始めるにはどうしたらいいか?
楽天Edyは大きく、カードタイプとおサイフケータイタイプの2種類があります。
楽天カード Edy一体型
楽天のクレジットカードである楽天カードには楽天Edyの機能が一体化したカードがあります。これの利用が一番簡単ですね。ちなみに、2016年現在は新規に発行さえる楽天カードには「楽天ポイントカード」としての機能も付いているので「クレジットカード」「電子マネー(楽天Edy)」「ポイントカード(楽天ポイント)」の3つの機能がオールインワンでセットされているといえます。
クレジットカードとしても優秀な上、電子マネー+ポイントカードとしての機能がセットになっているので、楽天ポイント加盟店での利用がお得ですね。
ANAカード Edy一体型
ANA(全日空)はEdyと提携しており、ANAカード(クレジットカード)にはEdyが付帯してます。ちなみにANAカード一体型のEdyの場合、200円の利用で1ANAマイルが貯まる仕様になっています。ANAのマイルを貯めたいという方はこちらの方がメリットがあるかもしれませんね。
ちなみに、ANAカードは非常にたくさんの種類のカードがあります。詳しくは「ANAのマイルが貯まるANAカードの種類とその選び方を比較」でご確認ください。
Edy-楽天ポイントカード
楽天カードは何らかの理由で持ちたくない。あるいは、年齢などの問題でクレジットカードが作れないという方はこちらのカードもお勧めです。
共通ポイントカードである「楽天ポイントカード」に楽天Edyの機能が付帯したカードです。Edyとしての機能のほかに、楽天ポイント加盟店だとポイントカードの提示ポイントも貯まる仕組みになっています。
ただし、こちらはカードの発行費用が300円(税別)かかります。
おサイフケータイ
スマートフォンのおサイフケータイの機能に楽天Edyを設定することができます。おサイフケータイで楽天Edyを利用する設定をすればいつでも楽天Edyを使うことができます。
おサイフケータイのアプリを開いて楽天会員のIDとPWで登録をすれば、その端末のEdy番号が発行されます。続いて、Google Playから楽天Edyの決済用アプリをインストールして初期設定は完了します。
続いて、アプリ上でチャージをするためのクレジットカードの登録を行います。なお、すでに楽天市場で利用しているクレジットカードを登録することもできますし、新規にカードを登録することもできます。
楽天Edyのポイント制度
楽天Edyは利用金額200円あたり1ポイントのポイント(楽天スーパーポイント)が貯まる仕組みになっています。還元率にすれば0.5%ということになります。
一方でクレジットチャージを利用すればポイントを二重に貯めることもできます。さらに、楽天ポイント加盟店なら楽天ポイントカードの提示によるポイントも貯めることができ、3重のポイント獲得も可能となります。
おサイフケータイなら「Edyでポイント」にも登録しておこう
Edyでポイントは、おサイフケータイで楽天Edyを利用する時に登録できるプログラムです。登録すると各種ポイントやマイルが貯まるようになります。Edyでポイントを設定したいおサイフケータイのEdyを利用すると200円で1ポイント(1マイル)が貯まるようになります。
・楽天スーパーポイント
・ANAマイレージクラブ
・Ponta
・GREEコイン
・auポイント
・Tポイント
・ヨドバシゴールドポイント
・ヤマダポイント
・エポスポイント
・ビックポイント
・プレミアムドライバーズカードショッピングポイント
・マツモトキヨシ現金ポイント
・エディオンポイント
楽天Edyは使いたいけど、楽天ポイントではなくてANAのマイルを貯めたいとか、Tポイントを貯めたいとかいったように特定のポイントを貯めたいという人には最適といえそうです。
なお、おサイフケータイのみが対象でして、カードタイプのEdyの場合は対応していません。
クレジットチャージをお得に上手に活用しよう
楽天Edyへのチャージは現金またはクレジットカードによるチャージが可能です。
現金チャージは、楽天Edy加盟店の店頭や設置されている端末(Edyチャージャー)で現金を使ってチャージが可能です。コンビニ、ドラッグストアなど、多くのお店がEdy加盟店なのでチャージはしやすいでしょう。
カードタイプはもちろん、おサイフケータイもチャージ可能です。ただし、チャージによる特典は全くないので、お勧めはしません。
一方のクレジットチャージはクレジットカードを使ってチャージをすることです。
楽天Edyに限った事ではありませんが、プリペイド型の電子マネーはいかにクレジットカードを使ったチャージを活用するかが得をするポイントといえます。「楽天Edyにクレジットカードでチャージをしてお得にポイントを貯める方法」でより詳しく紹介していますが、クレジットカードを使って楽天Edyをチャージすることでカード会社のポイントが貯まります。
代表的なクレジットカードは
・リクルートカード(VISAブランドのみ):1.2%分
・楽天カード:0.5%分
などが挙げられます。たとえば、リクルートカード(VISA)ならチャージで1.2%分のポイントが貯める事ができるわけです。
楽天ポイント加盟店なら提示ポイントも貯まる
こちらはすべての店舗が対象というわけではありませんが、楽天Edyで支払いをするとき、そのお店が楽天ポイント加盟店であれば、楽天ポイントカードアプリや楽天ポイントカードの提示で提示ポイントも貯めることができます。こちらは100円の利用額あたり1円分(1%)のポイント付与となります。
注意したいのは200円未満の利用は足切りという点
最後は楽天Edyのポイントについてのデメリットと言える部分です。ポイント加算方式として「取引都度方式」となっています。このタイプは1回あたりの利用金額に対してポイントが加算されます。1回の楽天Edy決済が200円以上ある場合で、200円につき1ポイントが貯まるという仕組みです。
そのため、200円未満のお買い物は楽天Edyのポイント付与対象外となります。また、300円の利用の場合は1ポイントです。そのため、ポイント還元率は0.5%としていますが、これは最大限効率的に買い物をしたケースでして、実際にはそれよりも小さくなるはずです。
ちなみに、楽天Edyに限らずプリペイド型電子マネーはその特性上、取引都度での計算が多いです。一方、クレジットカードは1カ月単位の総額方式での計算が多いようです。
楽天Edyが使えるお店
特にプリペイド型電子マネーの中では最多といえる対応状況といえます。大手コンビニ、大手スーパーはグループを超えて対応していますし、高額消費も可能な家電量販店もビックカメラ、ヨドバシカメラ、エディオンなどの大手を抑えています。百貨店は高島屋やららぽーと。ビジネスホテルチェーンも多くがEdyに対応しています。
楽天Edy⇔楽天キャッシュが利用可能に
2023年7月より楽天Edyと楽天キャッシュの相互交換が利用可能になりました。そのため、楽天Edy残高を楽天キャッシュに交換したり、楽天キャッシュを楽天Edyにすることもできるようになっています。
楽天キャッシュの残高であれば、投資信託投資を通じての実質的な現金化・換金も可能ですのでEdy残高の処理に困っている人にとっては良い話と言えますね。
ちなみに交換は楽天ペイアプリで行います。
参考:楽天キャッシュのお得なチャージのやり方と使い方 お得度急上昇の楽天キャッシュを攻略
楽天Edyを使いこなそう
楽天Edyは電子マネーの中でも使えるお店の数が多く、貯めることができるポイントも自分で選べるというのが大きな特徴ですね。上手に使いこなせば日常のお買い物の多くをEdy経由とできそうです。
特におサイフケータイとの相性がよいですね。ただ、おサイフケータイへの対応についてはiPhoneは対応していないので、Androidスマホユーザー向けというのが難点ですね。iPhoneのApple Payに楽天Edyが対応してくれればいいのですが、直近では難しそうですし……。
ただし、ポイントによるお得を考えた場合、前述の通り200円未満はポイント付与対象外となるため、コンビニ等での少額決済が中心の方はポイントが貯まりにくいです。むしろ、家電量販店等で大型のお買い物をするときの方がメリットが大きいです。
以上、楽天Edyのメリット、デメリットや活用方法についてまとめてみました。
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