JAL(日本航空)が提供しているポイントサービスにJALマイレージバンク(JMB)があります。こちらはANAをはじめとした他の航空会社と同様にマイルと呼ばれるポイントが貯まるサービスで、マイルを貯めることによって無料航空券(特典航空券)などと交換することができるという人気のポイントプログラムとなっています。
今回はそんなJAL(日本航空)のマイレージプログラムについて、マイルの上手な貯め方や使い方などの活用方法やJALのマイルを貯める上での注意点をまとめていきたいと思います。
まずはJMB(JALマイレージバンク)に入会しよう
JALは自社のマイレージプログラム・会員サービスとして「JMB(JALマイレージバンク)」というサービスを提供しています。JALを利用する上でも、マイルを貯める上でも入会しておくことをお勧めします。
JALマイレージバンクへの入会は基本的には無料です。ただし、会員証(カード)の発行については「JMBカード(会員証のみ)」「JMB提携カード(クレジットカード)」「JALカード(クレジットカード)」の3種類があります。
JMBカード
JALマイレージバンクの基本会員証です。マイレージ(マイル)を貯める機能のほか、JAL便に搭乗する際の「JALタッチ&ゴー」サービスや電子マネー(WAON)の機能などが付帯しています。未成年の方でも取得可能です。
JMB提携クレジットカード
JALと提携している一部のクレジットカードにはJALマイレージバンクの会員機能が付帯したものもあります。それぞれの提携先とJALとの連携サービスのようなものもありますので上手に活用しましょう。
JALと親密な企業が発行するクレジットカードが多いため、ポイント交換などが可能であることが多いのが特徴です。
JALカード
JALのクレジットカードになります。JAL便への搭乗ボーナスマイルなどの特典がプラスされるほか、クレジットカードでショッピングした時にもらえるポイントを比較的高いレートでJALマイルと交換することができます。
一般カード、ゴールドカード、プラチナカードなどグレードも豊富です。JALのマイルを貯めるのであれば最低でも一般カードは持っておきたいところです。具体的なカード選びのポイントについては次のJALマイルの貯め方で紹介します。
JALのマイルのため方
JALのマイルを貯める方法としては下記の方法ああります。
フライトマイルを貯める(飛行機搭乗で貯める)
JALの飛行機やグループ会社、提携会社の航空便に搭乗することでマイルが貯まります。搭乗でもらえるマイルは距離と座席のグレード、予約方法によって変わります。また、JALカードを保有者はさらにボーナスマイルを受け取ることができます。
クレジットカード(JALカード)の利用で貯める
マイルを飛行機のフライト以外で貯めるとなると筆頭候補に挙がってくるのがクレジットカードの利用によるポイントをマイルに交換するというものです。
JALのクレジットカードであるJALカードの場合は利用金額のおよそ0.5~1%分のJALマイルを貯めることができるようになっています。JALのマイルをシクレジットカードで貯めたいというのであればJALカードは必携といえそうです。ただ、JALカードと一口に言っても様々なカードが発行されています。
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上記の記事では年会費や特典などJALカードを選ぶうえでどのカードがお勧めなのかを紹介していますので、JALカードをまだお持ちでない方は参考にされてください。
ショッピングでマイルをためるならセゾンアメックスゴールドが最強
JALカード以外のクレジットカードであれば「セゾンアメックスゴールドカード」がおすすめです。
こちら年会費1万円(税別)ですが、「セゾンマイルクラブ(4,000円+税)」に登録すると、1000円のお買い物で10JALマイルが貯まります。さらに、永久不滅ポイントも2000円につき1ポイント貯めることができるようになっています。
永久不滅ポイントもJALマイルに交換すると、80万円のショッピングで9000JALマイルが貯まる計算になります。還元率だと1.125%です。
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3)提携サービスの利用でマイルを貯める
JALの提携店(マイルパートナー)でカードを提示することでJALのマイルが貯まります。対象店舗は商業施設(お店)やホテル、温泉、オンラインショッピングサービスなど多数です。
「旅行好きは活用。旅先の口コミ情報を投稿してANAマイル、JALマイルを貯める方法」などでも紹介したように、JALマイレージバンクと提携したサービスを活用することで無料でJALマイルを貯めるような方法もあります。
4)ポイント交換でJALのマイルを貯める
JALと提携しているポイントプログラムとJALマイルとをポイント交換することもできるようになっています。JALはポイント交換の提携先を非常にたくさん持っており、貯めたポイントを様々な形でJALのマイルに交換することができます。
JALがポイント系の提携として最も力を入れているのはイオン系の「WAON」です。JMBの会員カードにもWAON付帯のものが多く、一部のJALカード(クレジットカード)からWAONにチャージをすればJALマイルが貯まる仕組みになっています。
これを活用して「WAONで公共料金や税金を払ってJALマイルやWAON POINTを貯める方法」でも紹介したような方法でJALマイルを貯めることもできます。
この他にJALマイルと交換可能な代表的なポイントとしては共通ポイントのでdポイント、Pontaポイントがあります。いずれも交換レートは50%となっています。
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クレジットカード各社のポイントでいえば「JCBカード(OkiDokiポイント)」「クレディセゾン(永久不滅ポイント)」「ビューカード」「イオンカード」「DCカード」「ポケットカード」などの各クレジットカードのポイントも多くのポイントがJALマイルとの交換に対応しています。
JALマイルの賢い使い方。使い道でマイルの価値は大きく変わる
JALマイルの利用方法としては主に下記の使い道があります。マイラーとしてぜひとも理解しておきたい点はこうしたマイルの使い道によってそのマイルの価値は大きく変わるという事です。
ざっくりとした価値としては1マイル1円くらいから1マイル10円以上というように使い道によって大きくその価値は変わってきます。
個人的な感覚では、積極的にJALマイルを貯めたいというのであれば、1マイルはできれば2円以上の価値で消費できるようにしたいところです。それ未満の使い道しかできないということであれば、あえて積極的にJALマイルを貯めなくてもよいのではないかと思います。
- eJALポイント特典との交換
- JALクーポンとの交換
- JALとっておきの逸品との交換
- 国内線クラスJ-eクーポン特典
- アップグレード特典
- 特典航空券との交換
eJALポイントとの交換
e JALポイントは、JALホームページでの航空券・ツアー購入代金の一部または全額のお支払いにご利用いただけるポイントです。10000マイル=15000円相当のポイントと交換することができます。利用できるのはネット予約のみです。
航空券代金に充てることができるのはもちろん、ツアーにも利用できます。デメリットとしては「キャンセルした場合に払い戻しにならない」ということでしょうか?ライバルのANAが提供する同様のサービスのスカイコインはキャンセルの払い戻しに対応しているのでここはぜひ対応してほしいところです。
1マイル当たりの価値=1.5円相当
JALクーポンとの交換
JALクーポンは、JALグループ航空券・ツアー購入や機内販売・ホテルでのお支払いなどにご利用いただけるクーポン券です。前述のeJALポイントと比べるとやや汎用性が高いのが特徴ですね。その一方で交換レートが悪く10000マイル=12000円相当(2000円券×6枚)となっています。
1マイル当たりの価値=1.2円相当
JALとっておきの逸品との交換
JALが選んだ様々な商品とマイルを交換することができます。こうしたポイント交換において商品との交換はあまり割がよろしくないケースが多いです。わざわざマイルと交換するくらいならAmazonなどのネット通販で安く買ったほうがお得なことが多いと思います。
中にはJAL限定のオリジナル商品などもあるので、どうしてもそれが欲しいという事でない限りはあえて選択する必要はないと思います。
1マイル当たりの価値=1円未満(?)
国内線クラスJ-eクーポン特典
国内線におけるJクラス(上位座席)が利用できるクーポン券と交換ができます。3000マイルで2区間分(往復分)となります。これは正直交換するメリットはあまりないかなと思います。そもそも普通席からJクラスへのアップグレード料金は1000円です。
となると往復2000円の料金で済むものを3000マイルで交換するのは少しもったいないと思います。なお、JALは国内線座席を「ファーストクラス」「Jクラス」「普通席」の三段階に分けています。いわゆるライバルのANAはプレミアムクラス、普通席の二段階でサービス内容的にはファーストクラスと同様です。
1マイル当たりの価値=0.67円
国際線アップグレード特典
国際線における座席グレードのアップグレードにも利用できます。エコノミークラス→ビジネスクラス、ビジネスクラス→ファーストクラスといった具合です。
一見魅力的に見えますが、アップグレード特典を利用する場合は座席の予約を所定の料金(正規料金)で予約しておく必要があり、こちら自体がかなりの高額となっています。
※国際線は同じエコノミークラスであっても様々な「予約クラス」が存在します。ツアーや格安チケットなどで発券した予約クラスは低く、アップグレード特典は使えません。そのため、使い勝手はあまりよくありません。
特典航空券との交換
無料の航空券との交換です。国内線、国際線(提携会社含む)の両方で利用できます。JALマイルを最も効率的に活用するという意味ではこの特典航空券発券が最もお得です。
ただし、特典航空券での1マイル当たりの価値を計算するのは容易ではありません。それは「航空券の価値自体が変動する」からです。
例えばJAL国内線の場合、最も高い普通運賃、特便割引、先得割引、スーパー先得、ウルトラ先得などで同じ路線であっても料金は全然違います。また、搭乗する時間帯によっても料金が変わりますね。
国内線の特典航空券と特典航空券の1マイル当たりの価値を計算
国内線は往復12000マイル~発券可能です。ただし、JALディスカウントマイル期間はこれよりも少ないマイル数で特典航空券を予約可能です。クラスJ(通常よりもシートピッチの広いシート)は+2000マイルで予約可能です。
一例として計算してみましょう。羽田(東京)-福岡の空港間の場合、片道の特典航空券発券に必要なマイル数は7500マイルです。一方で航空運賃は下記のようになります。なお、価格は変動します。あくまでも参考としてご覧ください。
カテゴリ | 運賃 | 7500マイルで価値計算 |
---|---|---|
普通運賃 | 44,890円 | 5.98円 |
特便割引(1日以上前) | 38,690円 | 5.15円 |
特便割引(3日以上前) | 29,090円 | 3.87円 |
先得割引(28日以上前) | 16,690円 | 2.22円 |
ウルトラ先得(75日以上前) | 10,690円 | 1.42円 |
JALマイルによる予約は4日前までとなっているので普通運賃や特便割引(1日前)と比較するのは妥当でないとすると1.5円~4円くらいというのが国内線での相場といえるでしょうか。
なお、2016年12月よりJALでは国内線で4空港のどこかに6000マイル(片道3000マイル)で往復で飛ぶことができるという「どこかにマイル」のサービスを開始しています。こちらの場合はもっとお得になりますね。上記の羽田-福岡で考えたら1マイル=10円くらいの価値になることもありそうです。
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国際線の特典航空券
エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスのいずれのシートも予約可能です。予約は往復のみ可能です。
日本国内からであればグアムでエコノミークラスで2万マイル~、ハワイなら4万マイル~予約できます。
以下は東京-NYのエコノミークラス、プレミアムエコノミー、ビジネスクラス、ファーストクラスの料金と必要マイル数で1マイル当たりの価値を計算したものです。
カテゴリ | 運賃 | 必要マイルで価値計算 |
---|---|---|
エコノミークラス | 180,000円 | 3.72円 |
プレミアムエコノミー | 190,000円 | 2.71円 |
ビジネスクラス | 1,100,000円 | 10円 |
ファーストクラス | 2,500,000円 | 15.62円 |
ただし、国際線の場合、座席予約については前述のとおり「予約クラス」や「予約時期」によっても大きく変わってきます。格安巣チケットなどでの予約とも比較すると幅がありすぎます。そのため、上記の表も参考情報の一つとしてください。
国内線よりは国際線、国際線でもビジネスクラスやファーストクラスのようなシートの方がよりマイル効率を高めることができるといえそうですね。
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JALマイルを活用する上での注意点
JALマイルを貯めて、それを利用する上でも注意点としてはJALのマイルの有効期限は3年間しかないということです。3年という期間は長いようで短いです。たとえば国内線なら最低でも12000マイルを貯めないと国内線の往復利用はできません。
仮にクレジットカードの利用でマイルを貯めるとすると1%還元率としても120万円分はクレジットカードで買い物をしないとたまらないマイル数になります。
もちろん、フライトマイルが日常的に貯まる方(飛行機に日常的に乗る方)であれば、比較的マイルを貯めるのも簡単ですが、飛行機に乗らずにマイルを貯めようと考えている方はある程度マイルを貯めるというための道筋を考えてからマイルを貯め始めることをお勧めいたします。
以上、JALマイルの上手な貯め方や使い方、活用方法、注意点についてまとめてみました。
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