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セゾンアメリカンエキスプレス・カードはコスパのよいAMEXブランドのクレジットカード
日本で作ることができるアメリカンエキスプレスのクレジットカードというと、本家のアメリカンエキスプレスが発行するものとは別に、クレジットカード大手のセゾンカード(クレディセゾン)が発行するセゾンアメリカンエキスプレス・カードがあります。
今回紹介するセゾンアメリカンエキスプレス・カードは年会費は格安でありながら、サービスは本家アメリカンエキスプレスのプロパーカード(アメックス自身が発行するカード)に引けを取らないコスパのよいAMEXブランドのクレジットカードとなっています。
目次
セゾンアメリカンエキスプレス・カードは本家AMEXとクレディセゾンの提携カード
クレジットカードのブランド(国際ブランド)は決済システムを提供している会社で、たとえクレジットカードにアメリカンエキスプレスのロゴがあったとしても、それはどのカードブランドの決済システムを利用しているかという話なだけです。
たとえば、MUFGカードのカードフェイスを見ていただくとわかるように右下にアメックスのロゴがあります。
こちらのカードは、クレジットカードのポイントや優待などのサービス提供はMUFGカードが行っており、決済システムの提供をアメックスが行っているとわけです。
そのため、こちらのカードはアメックスのクレジットカードというわけではありません。
一方で、今回紹介する「セゾンアメリカンエキスプレス・カード(セゾンアメックス)」は少しだけ違います。クレジットカードの発行自体は「セゾンカード(クレディセゾン)が行っているのですが、アメリカンエキスプレスと提携関係にあるため、アメックスが提供するプロパーカード向けの特典を利用することができるようになっています。
そのことは、カードフェイスにも表れています。セゾンアメックスの券面にはアメリカンエキスプレスカードの象徴ともいえる古代ローマの百人隊長(センチュリオン)がプリントされており、AMERICAN EXPRESSと大きく表示されています。むしろセゾンカードののロゴのほうが小さいですね。
セゾンアメックスの魅力と本家アメックスプロパーとの比較
セゾンアメックスの魅力は、年会費が高額な本家アメックスと異なり、年会費無料~かなり控えめになっているという事です。それでいて、すべてではありませんが、本家アメックスのプロパーカードと同様のサービスも受けられるということでコスパが高いです。
さらにいえば、セゾンカード発行ということで、セゾンカードの各種特典も受けることができます。
年会費は本家アメックスと比較して格安
まずは、セゾンアメックスと本家のアメックスのプロパーカードの年会費を比較してみましょう。
それぞれのカードが対応しているわけではないのですが、グレード的に対応してみました。
差は明らかですね。セゾンアメックスゴールドと本家アメックスゴールドだと年会費は3倍近い差があります。プラチナだと6.5倍です……。
カード名 | 年会費 | カード名 | 年会費 |
---|---|---|---|
セゾン・アメックスパール | 1,100円 ・初年度無料 ・年1回利用で無料 |
||
セゾン・アメックスブルー | 3,300円 ・初年度無料 ・25歳まで年会費無料 |
アメックス・グリーン | 13,200円 |
セゾン・アメックスゴールド | 11,000円 ・初年度無料 |
アメックス・ゴールド | 31,900円 |
セゾン・アメックス・ビジネスプラチナ | 22,000円 | アメックス・プラチナ (招待制) |
143,000円 |
セゾンアメックスと本家アメックスのどちらを作るべきか?
どちらがよいか?といわれたときにその人が何を目的ににしているかで変わってきます。アメリカンエキスプレス本家のクレジットカードは、ステータス性も高く、提供されるサービスも富裕層向けのサービスが豊富です。
たとえば、アメックスゴールドの場合下記のようなサービスがあります。
上記は一例ですが、こうしたサービスは使う人は使うでしょうが、使わない人は使わないと思います。
一方のセゾンアメックス・ゴールドカードの場合、アメリカンエキスプレスカード会員向けのサービスとしては「アメリカンエキスプレスコネクト(アメックスカード会員向けの優待情報)」のほか、「アメリカンエキスプレス・セレクト(ホテル・飲食店の優待サービス)」「国際線利用時は荷物を空港まで(自宅まで)無料宅配してくれるサービス」といったアメックス向けのサービスのほか、
- ロフト(LoFt)ご優待
- 西友・LIVIN5%オフ(5日、30日)
- パルコ5%オフ(毎月第1土日)
- コナミスポーツクラブ優待(法人会員価格で利用可能)
- 宿泊予約サイト(一休.com)のプラチナ会員のお試し
といったサービスも提供されます。提供されているサービスを見るとより庶民的な特典が豊富となっています。
そう考えると、実利・コスパを取るならセゾンアメックスで、ラグジュアリーな体験をしたいという方やステータス重視という方はアメックスプロパーを取得されればよいかなと思います。
利用でたまるポイントはそれぞれで違う
基本的なサービスはそれぞれが別です。
セゾンアメックスはセゾンカード(クレディセゾン)で、アメックスプロパーはアメリカンエキスプレスです。
ショッピングでたまるポイントはセゾンアメックスは「永久不滅ポイント」で、アメックスプロパーは「メンバーシップリワード」となります。
以下はセゾンアメックスゴールドと、アメリカンエキスプレスゴールドカードのそれぞれのポイントプログラムについての比較表です。
永久不滅ポイント | メンバーシップリワード | |
---|---|---|
ポイント付与 | 総額1000円あたり1.5ポイント | 100円あたり1ポイント |
1ポイント当たりの価値 | 約5円 還元率0.75% |
約0.3円 還元率0.3% |
有効期限 | 無期限 | 2年間 ※1度でもポイント交換すると以降無期限 |
ポイント交換 |
|
ポイントの交換先を見ても、両者の違いがなんとなく分かりますね。永久不滅ポイント(セゾン)は良くも悪くも一般的です。国内大手のマイル、共通ポイントカードのポイント、交通系ICカード、ショッピングなど普段の生活に近いところが多いです。
一方でアメックスのメンバーシップリワードについては、海外エアラインに加えて、ヒルトンやスターウッド(シェラトン・ウェスティン)などの外資系ホテルのポイントのように、ちょっとセレブ感のある交換先が多いですね。
なお、単純なポイント還元率で考えるとセゾンアメックスのほうが高めです。ただ、ポイント還元だけで考えると年会費無料でももっと還元率の高いカードはたくさんあります。
JALマイラーならセゾンアメックスゴールドは最強クラス?
JALのマイルをためている方にとってはセゾンアメックスゴールドは最強クラスのクレジットカードです。「SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)」に登録をすると1000円利用ごとに10JALマイルが貯まるほか、同時に2000円の利用ごとに永久不滅ポイントが1ポイント付与されます。
永久不滅ポイントは200ポイント=500JALマイルなので、年間に80万円のショッピングをすると9000マイルが貯まります。JALマイルの還元率だと1.125%となり、一般的なJALカードよりもマイル還元率は高くなります。
審査の厳しさはどちらもさほど変わらない?
セゾンアメックスの場合は審査はセゾンカードが行います。一方で、アメックスプロパーの場合はアメリカンエキスプレスが実施することになります。
アメックスゴールドといえばお金持ちの象徴的なイメージを持っている方も多いようで、アメックスの審査は厳しいと考えている方もいらっしゃるようです。
ただ、実際のところ、両者の審査のレベル(厳しさ)はさほど変わらないと思います。
セゾンアメックスゴールドとアメックスゴールドとを比較するというのであれば、むしろセゾンアメックスのほうが求められるレベルは高いかもしれません。
セゾンアメックスのおすすめカード
セゾンアメックスを作るという場合でおすすめのカードはどれか?といわれたら、現状はリニューアルされたセゾンアメックス・パールが最もおすすめです。キャンペーンも豊富ですし。
セゾンアメックスパール
2020年に大幅リニューアルされました。券面もプラチナっぽい高級感のあるスタイルになりました。最大の特徴は、QUICPayでの決済時のポイント還元率が3%になるという特典です。また、ナンバーレスのデジタルカードも発行することができます。ApplePayなどのスマホ決済との連動が中心になります。私はこのナンバーレスを利用しています。
ちなみにナンバーレスとはいっても、セゾンポータルやセゾンNetなどでカード番号を確認することができるのでECサイトなどの決済でも問題なく利用できます。また、カード番号不記載のカードも発行されるのでそのカードで街のお店でお買い物もできます。
アメックスのクレカで年会費無料というカードは数少ないので一枚持っておいて損はないです。「アメックス・コネクト」の特典ももちろん利用できます。
セゾンアメックスゴールド
年会費11000円という低コストな割にサービス面が充実しているのが特徴です。コナミスポーツの利用特典は入会金・月会費など不要で、1回あたり1,100円~2,000円(施設ランクで異なる)という特別優待価格で利用できます。
このほか、ゴールドカードとしての様々な特典(国内空港ラウンジ利用、充実した国内外の旅行傷害保険(自動付帯))も付帯しています。
前述のとおりSAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)を利用するとJALマイルのポイント還元率が1.125%とJALカードを含めても最高クラスとなるので、JALマイルをためている方にとってはメインカードとしての決済にも十分に活用できるクレジットカードとなっています。
なお、かつてセゾンクラッセ(セゾンポータル・アプリ)で利用できる会員特典で年会費永久無料となる特典もありました。セゾンパール(年会費実質無料)を活用しつつ、このオファーを待つのも一つかもしれません。
もちろん、今すぐ欲しい方は申し込みましょう(後からでも年会費無料特典は使えました)。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカンエキスプレスカード
セゾンアメックスの中では最高グレードのクレジットカードになります。プラチナカードで年会費は22000円。インビテーション(招待)不要で申し込み可能です。付帯するサービスは充実しています。
プラチナカードであるため、コンシェルジュサービス、海外VIP空港ラウンジ(プライオリティパス)などが付帯しています。※年200万円以上利用すれば年会費が半額になります。
以上、セゾンアメリカンエキスプレス・カードはコスパのよいAMEXブランドのクレジットカードだというお話でした。
執筆者・監修者:ふか
元 野村證券勤務の金融マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
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