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LINE Score(LINEスコア)がスタート!信用スコアの利用とメリット、デメリット

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LINEが参入したLINE Score(LINEスコア)は利用者(ユーザー)の信用スコアを計算し、それを利用するビジネスとなっています。

信用スコア(クレジットスコア)とは、サービスの利用状況や個人のデータをもとにして点数化したものです。こうした信用力というものは昔からクレジットカード会社や銀行、ローン会社などは独自に計算しておりクレヒス(クレジットヒストリー)などとも呼ばれてきました。

近年では、こうした信用情報を点数化するサービスが増えています。LINE Score(LINEスコア)もその一つですね。今回はそのLINEスコアの仕組みや特徴、サービスを利用するメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。

LINE Score(LINEスコア)とは何か?

ユーザーはLINEアプリ上で利用することができます。

アプリ>ウォレット>スコア

から利用を開始することができます。LINE Scoreでは、LINE関連サービスの利用傾向の他、利用者の属性に対する回答データを用いて、100点~1000点の間でスコアが算出されるようになっています。

ユーザーはこのスコアに応じて特典やキャンペーンなどの利益を受けることができるようになっています。LINEの決済サービスのLINE Payでは一定以上のスコアでマイカラーがアップする(ポイント還元率のアップ)などがあります。

また、LINEスコアと同時に発表されたサービスが「LINE Pocket Money(LINEポケットマネー)」です。こちらは、LINEスコアを利用して、個人向けの融資を行うというサービスになっています。

信用スコアをもとに融資を行うサービスとしては「J.Score(ジェイスコア)」というソフトバンク×みずほ銀行のサービスがありますが、ほぼ同様ですね。

他にも提携企業がスコアに応じた特典やサービスを行うことを発表しています。

 

LINEスコアはどうやって計算される?スコアリングのロジック

LINEスコアは、「①ユーザーの属性情報」と「②非金融領域・オンライン行動傾向データ」を組み合わせて評価、数値化していると発表しています。

属性というのは、これまでのクレジットカードなどでも普通に利用してきた、年齢や住まい、職業、年収、勤続年数といった基本データですね。

これに加えてLINEスコアは「非金融領域・オンライン行動傾向データ」という部分を利用してスコアリングしています。これはLINEやLINE関連サービスの利用状況を利用するとしています。

なお、メッセージの内容やLINE通話などの履歴はLINEスコアの算出には利用されません。ここでの行動傾向データというのはLINEの決済サービスである「LINE Pay」や「LINEスマート投資」「LINE家計簿」などで利用しているデータと考えられます。

今後LINEは「LINE証券」や「LINE Bank」といった金融領域のサービスを拡大するとしているので、LINEスコアもこうした金融サービスに波及していく可能性はあると思います。

なお、LINEスコアは利用動向をみてスコアを計算していますが、生のデータを使うのではなく、一定の抽象化を行った上で、粒度を荒くしてスコアリングしているということで、プライバシーには配慮しています。

 

ユーザーの申し込みによって計算される信用スコア

LINEスコアは、ユーザーがアプリ上で利用に同意することで計算される信用スコアとなります。算出を望まないのであれば、同意をしなければOKとなります。

先日「Yahooの信用スコア」が炎上しましたが、こちらがオプトイン型(同意型)ではなく、勝手にスタートしていたこと(利用拒否は申し出た人だけ)、スコアを算出するとしているのに、数字自体をユーザーに非公開としてきた点などが大きいと考えられています。

 

今のところLINEスコアを利用するメリット何?デメリットはある?

計算されたLINEスコアに応じた特典があります。また、スコアは提携企業にも提供され、今後はスコアに応じた優待や優遇サービスなどが始まる可能性があります。

ただ、現段階では提携企業のサービスはプロモーション(広告)的な要素が大きく、LINEスコア(信用スコア)を使った優待や優遇って感じでもありません。

 

LINE Payのマイカラー特典

LINE Payにはマイカラー特典という利用状況によって変わるポイント還元優待があります。

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626点以上でブルー、726点以上でグリーンとなっており、ややハードルは高め。数名に確認したところ、普通にLINEを使っているくらいだと属性情報を登録しても500点ちょっとくらいになる人が多そうでした。

LINE Pay以外のサービス利用でスコアが上がる可能性もありますが、現状だとLINE Payをつかいこんでいる人じゃないと高スコアは望めないような状況かと思うので、この基準はハードル高いと思いました。

 

提携企業の特典はただのプロモーション

別にスコアが高ければメチャクチャお得ということはなさそうな感じです。

  • DeNA SOMPO Mobility:新規利用者向けクーポン5000円
  • ラクサス・テクノロジーズ:Laxusポイント3000円分
  • Airbnb:新規利用者向け2000円クーポン(7月開始予定)
  • オイシックス・ラ・大地:食材セット60%オフ(未定)
  • オリエントコーポレーション:入会特典+1000P(未定)
  • DMM.com:いろいろレンタル1000円クーポン
  • LIFULL:インテリア2000円クーポン

特別スコアを見てどうこうってこともないです。

 

LINEスコアを利用するデメリット、注意点

LINEスコアだけというわけではなく、信用スコア全体に言えることですが、今は信用スコアというもの自体が+α程度の存在です。

ただ、世の中で信用スコアが利用されるのが当たり前になってくると、スコアが低い人はサービス利用お断り。のような社会になる負の側面もあります。

現実に、芝麻信用(ジーマ信用)など信用スコアが普及している中国ではこのような問題も発生していると聞きます。今の日本のLINEスコアやその他の信用スコアサービスで同種の問題が起こってはいませんが、信用スコアが普及するというこうした問題点も顕在化してくると考えられます。

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上記の記事でもそうした社会について紹介しています。それじゃあ、利用しないという選択が正しいとは言えない点も怖いところですね。

 

LINEスコアで高得点を目指す

どうやってLINEスコアで高得点をめざせるのでしょうか?一般的には以下のようなプラスとなる取引をするとよいでしょう。

  • LINEからの質問(アンケート)に回答する
  • LINE関連のサービスを利用する

この二つでしょうね。アンケートに買いとするだけで500以上くらいにはスコアがアップするはずです。それ以上のスコアアップを狙うなら、LINEの関連サービスを利用する方法しかないですね。

こんな感じでしょうか。

明示されているのは、LINE Payのかんたん本人確認の完了で+20点。LINE家計簿に週1回以上の入力で次週+20点とされています。アプリ上ではスコア履歴も確認できるようになっています。

記事中でも書きましたが、LINE BankやらLINE証券ができたら、影響は大きそうですね。