クレジットカードや電子マネー決済を自分のお店やビジネスに導入したいという場合に、低コストで導入できるのがモバイル決済サービスです。
お手持ちのスマートフォンやタブレット端末を利用して、決済端末を接続し、それを利用してクレジットカードや電子マネーでの決済を可能にします。
従来型のクレジットカード決済サービスと違って固定回線や大掛かりな専用端末を必要としないため、ローコストかつスピーディに導入することができます。お店での決済システムとしてだけでなく出張で仕事をする場合や路面店などでもクレジットカード決済ができる手軽さが魅力です。
固定費もかからず、決済手数料も安いので、キャッシュレス決済を導入したいと考えているのであればぜひとも検討していただきたいサービスです。
モバイル決済サービスとはどんなサービスなのか?
モバイル決済サービスとは、スマートフォンやタブレット端末を利用して、クレジットカード決済、電子マネー決済ができるサービスです。
クレジットカード決済をお店やサービスに導入する場合、これまでは大手のカード会社経由でお願いすることが多かったと思いますが、初期費用も月々のランニングコストも、決済手数料も大幅に節約することができるようになります。
- 楽天ペイ
- Square(スクエア)
- AirPay(エアペイ)
という3つのサービスが2019年現在で日本国内で主要なサービス提供会社となっています。これらと契約することで、クレジットカードや電子マネー、交通系ICカードを利用した決済サービスを自分のお店・サービスに導入できます。
モバイル決済サービスのメリット
具体的に、モバイル決済サービスを導入するメリットについて考えていきましょう。従来のクレジットカード決済サービスよりも圧倒的に魅力的なのがコストです。
- 決済手数料が一律3.2%程度で安い
- 初期費用はほぼゼロで月額固定費もなし
- 入金サイクルは最短翌日と早い
- 会計ソフト(クラウド会計)やPOSレジとの連携ができる
- 一部は電子マネー決済やQRコード決済にも対応
全体的にはこのような特徴があります。一つずつ見ていきましょう。
決済手数料が一律3.2%程度で安い
クレジットカード決済サービスの手数料ってかつては、飲食店とかだと足元を見られて10%近い手数料が設定されていることも多かったです。
ところが、モバイル決済サービスの手数料は決済手段によって多少の差はあるモノの3.2%程度の水準となっています。これはクレジットカード決済の手数料負担がネックで導入で見送ってきた方にとっても十分魅力的な水準だと思います。
初期費用はほぼゼロで月額固定費もなし
ランニングコストは無料で、必要な費用といえば決済をするための専用端末(数千円~1万円程度)を購入するだけです。
これらの決済端末についても、所定の条件を満たせば全額キャッシュバックとするモバイル決済サービス事業者が多く、初期費用も無料にできます。スマホやタブレットは必要になりますが、すでにお持ちのものがあれば、それに専用アプリを入れるだけでOKです。
入金サイクルは最短翌日と早い
クレジットカード決済は一般的に、月1回~数回の締め日があり、その〇日後に振り込み入金というのが一般的でした。ただ、それだと売上入金が遅くなるという資金繰り問題が発生することになり、これは資金繰りの関係から大きなデメリットだと感じている方も多かったようです。
多くのモバイル決済サービスは、短期間の入金サイクルを実現しており売上の最短翌日入金(振込)といったような超短期での支払いを可能にしており、資金繰り改善に役立ちます。
会計ソフト(クラウド会計)やPOSレジとの連携ができる
最近では、インターネットを利用したクラウド会計ソフトやタブレット端末を利用したPOSレジサービスなども登場しています。
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こうしたクラウド会計やPOSレジアプリと連携して会計処理の自動記帳やPOSと連携したクレジットカード決済にも対応しているのはモバイル決済サービスの大きな強みです。
一部は電子マネー決済やQRコード決済にも対応
すべてのモバイル決済サービスが対応しているわけではないですが、楽天EdyやiDといった電子マネー、SuicaやPASMO、ICOCAといった交通系ICカード、外国人利用者も多いQRコード決済などにも対応しており、マルチなキャッシュレス決済にも対応しています。
モバイル決済サービスのデメリット
続いては、モバイル決済サービスのデメリットや注意点を見ていきたいと思います。
- 決済の安定性は従来型に劣る
- 途上与信はやや厳しめ、変な使い方をすると利用停止/強制解約も
決済の安定性は従来型に劣る
決済機器はスマートフォンやタブレット端末とBuletooth接続して、インターネットに接続する形になってクレジットカードや電子マネー等の決済をします。ただ、この決済が、従来型の大掛かりな決済機器と比べて安定していません。
うまくクレジットカードを読み取りできないこともあり、少し時間がかかってしまうこともあります。
途上与信はやや厳しめ、変な使い方をすると利用停止/強制解約も
これはメリットの裏返しでもあります。クレジットカード決済サービスの導入には審査がありますが、モバイル決済サービスは導入時のスピードが速いです。メチャクチャ簡単にクレジットカード決済を導入することができる宇わけです。
一方でクレジットカード決済はお金のやり取りになります。クレジットカード枠の現金化のように禁止されている取引も多数あります。手軽に導入できるがゆえに、途上与信(利用状況のモニタリング)はしっかり行っています。
自分自身のクレジットカードで決済を何度もするように、怪しい取引をすると利用停止となることもあります。
主要なモバイル決済サービスを徹底比較
以下では実際に導入可能なモバイル決済サービスを比較していきます。各社ともに特徴/特色があります。自分のビジネスや取引環境などに応じてどれを利用するかを考えましょう。
Square | AirPay | 楽天ペイ | |
---|---|---|---|
評価・評判 | スピーディーな導入が可能。継続課金も対応。 米国企業らしく、日本独自の電子マネー決済、交通系IC、アプリ決済に弱い |
リクルート系。ソツなく対応するイメージ。最近増えているアプリ決済(QR決済)やポイント払いなどにも力を入れている。決済手段多様化に強い。 | 楽天系。クレジットカードに加え電子マネーへの対応状況が良い。楽天銀行なら翌日振込。 審査期間がやや長いのがネック |
初期費用 | 7,980円 | 19,800円 | 18,800円 |
月額費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 3.25%~3.95% | 3.24%~3.74% | 3.24%~3.74% |
入金サイクル | 最短翌営業日 | 最短5日 | 最短翌日 |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
クレジットカードブランド | 主要6ブランド ・JCB ・VISA ・mastercard ・AmericanExpress ・DinersClub ・DISCOVER |
主要6ブランド ・JCB ・VISA ・mastercard ・AmericanExpress ・DinersClub ・DISCOVER |
主要6ブランド ・JCB ・VISA ・mastercard ・AmericanExpress ・DinersClub ・DISCOVER |
電子マネー | なし | Suica(交通系IC)/ApplePay/iD/QUICPay/nanaco/WAON | 楽天Edy/Suica(交通系IC)/ApplePay/iD/QUICPay/nanaco/WAON |
QR決済・アプリ決済 | なし | d払い/PayPay/LINE Pay/ALIPAY/微信支付(WeChatPay) | 楽天ペイ |
ポイント決済 | なし | Tポイント/Pontaポイント/WAONポイント | |
審査期間 | 最短翌日 | 3日程度 | 3日~2週間程度 |
継続課金 | 対応 | 非対応 | 別のサービスと連携すれば可能 |
Squareのメリット、デメリット、評判
とにかく、利用のハードルが低いのが特徴です。申し込みをしたら最短翌日から使えます。
インターネットを利用した決済も可能で、スマホアプリを利用すれば決済機器なしでもクレジットカード決済が可能です。継続課金(毎月課金)にも標準で対応していますので、会員ビジネスや定期購入・頒布会のような仕事をしている人にも向いています。
お店(店舗)で使う際のカードリーダーの接続が良くないという悪い評判がありましたが、リーダー自体が大幅にリニューアルされ改善されました。
一方で、決済手段がクレジットカードのみとなっている点が弱みですかね。少額決済が中心のお店であれば、電子マネーやQRコード決済などに対応させている、AirPayや楽天ペイの方がお客様からの評判は良いでしょう。
AirPayのメリット、デメリット、評判
リクルート系のモバイル決済サービスです。主要なクレジットカードに加えて、電子マネー、アプリ決済(QRコード決済)、ポイント払い(別途申し込み必要)などにも対応しており、お店やサービスの決済手段を多様化させたい方には最適です。ALIPAY(アリペイ)や微信支付(WeChatPay)といった訪日外国人(中国)での利用者が多いQRコード決済にも対応しているのは強いですね。
リクルートはPOSレジアプリのAirレジというサービスも提供しているので組み合わせるとレジ周りが簡単になります。
ネックは導入までにかかる審査期間が長いことや、Squareや楽天ペイと比較して入金サイクルが長い(月1回~月6回入金)となっていることですね。入金サイクル(資金繰り)に問題が無ければおすすめです。
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楽天ペイ(実店舗決済)のメリット、デメリット、評判
楽天グループのモバイル決済サービスとなります。AirPay同様に主要なクレジットカード、電子マネーに対応しています。QRコード決済については「楽天ペイ」に対応しており、実質的に楽天ポイント払いにも対応していることになります。
決済手段の多さでいえば、AirPayに数で少し劣りますが、強みは入金スピードの速さです。同じ楽天グループである「楽天銀行」に口座を作っていれば、最短翌日(土日祝日も入金)という驚速の入金サイクルとなっています。クレジットカード決済導入で資金繰り悪化を懸念している方なら楽天ペイ一択でしょう。
※楽天銀行は「法人口座/個人事業主口座」としても評判の良い銀行です。
初期費用である決済端末代金についても、導入後の利用などの条件を満たせば全額がキャッシュバックされるので導入費用面でも有利です。
楽天ペイの導入費用
無料です。月額費用も無料で最低利用額の制限等もありません。
決済端末については有料で18,800円となっていますが、決済サービスを導入・利用すれば端末代金はキャッシュバックされますので実質無料で導入をすることが可能になります。
楽天ペイで決裁できるキャッシュレス決済と決済手数料
- クレジットカード(6大ブランドすべてOK)
- 主要な電子マネー(楽天Edy、Suica、ApplePay、nanaco、iD)
- アプリ決済(楽天ペイ)
クレジットカードはもちろん、電子マネー、交通系ICカード、アプリ決済など幅広く対応しています。他のモバイル決済サービスと比較しても、タッチ型の電子マネーや交通系ICカードに対応できているのはありがたいです。
入金は最短翌日
過去のカード払いだと入金は翌月とかありましたけど、最近のモバイル決済はすぐに入金されます。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
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