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AIスコア・レンディングのJ.Score(ジェイスコア)の評判と特徴

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お金を借りるというと銀行や消費者金融などでカードローンやキャッシングを利用して借りるというものが一般的です。これらの金融機関は、申し込みをした人の収入や勤務先などの属性情報と、個人信用情報機関にある信用情報を参照して貸付の審査や融資可能額を審査、診断しています。

AI(人工知能)が幅広い分野で利用されるようになってきた中、融資の現場にも新しい審査基準による融資が行われようとしています。それがAIスコア・レンディングというものです。

今回はそんなAIスコア・レンディングとはいったいどのようなものなのか?従来型融資との違いは何か?という事についてまとめていきます。

AIスコア・レンディングとはどんな融資か?

日本初のAIスコア・レンディングは「J.Score(ジェイスコア)」が提供しています。こちらはソフトバンクとみずほ銀行が共同して設立をした会社です(2017年9月25日サービス開始)。

公式サイトは「こちら」です。

アカウント作成をすると、色々な質問をされます。

  • 年齢
  • 収入
  • 勤務先の規模
  • 住まい
  • 家族構成

といったような、通常のローン等でも聞かれる質問がある一方で

  • クレジットカードは何枚持っているか?
  • 家計管理は家族のだれがしているのか?
  • 普段音楽は何で聞いているか?
  • 趣味は何か?
  • 好きなスポーツは何か?

などのように融資と関係しそうなものから、あまり関係のないようなものまで尋ねられます。このようにして、様々な質問に回答すると、「AIスコア」が表示されます。

J.Score(ジェイスコア)の場合、色々な追加の質問に任意で答えていくことでAIスコアがアップするようになっているようです。そして、このAIスコアに応じて融資条件が表示されるという仕組みになっています。

ちなみに、私は初期状態のAIスコアが656で利率 年10.6%(極度額110万円)と表示されていましたが、質問にいくつか追加で回答するとAIスコアが665になり、利率年10.4%(極度額120万円)となりました。

AIスコアがアップすると融資条件が改善するようですね。

ちなみに、このAIスコアを計算する段階ではメールアドレス以外の一切の個人情報は求められません。

 

J.Score(ジェイスコア)の融資条件

上限の金利は年12.0%とやや低めです。

最低金利は年0.8%とかなり低いですが、銀行融資ではなく総量規制(借り入れ総額は年収の1/3まで)の対象となりますので、数千万単位の年収がある人でないと最高条件は引き出せないものと思われます。

実質年率 年0.8%~12.0%
利用限度額 最大1000万円
申し込み資格 ご契約時の年齢が満20歳以上、満70歳以下の国内に居住するお客さま。安定かつ継続した収入の見込める方(学生・留学生で、アルバイトなど安定収入がある方もお申込みいただけます。また永住権のない外国人の方もお申込み可能です)(※)審査の結果によってはご利用不可の場合がございます。
総量規制 対象

金利上限は低めですが、後述するようにJ.Score(ジェイスコア)ではAIスコアが600点以上でないと、融資の申し込み自体ができません。

(※)いますぐお申込みの場合はAIスコア診断とお申込みが同時にできます。

一定の足切りをAIスコアによって行っているので実質年率の上限を引き下げることができるという事なのでしょう。

 

AIスコアが600点以上で初めて融資の申し込みができる

J.Score(ジェイスコア)では、上記のAIスコアが600点を超えた人のみ利用ができます。

ちなみに、初期段階で600点を超えていない場合でも、色々な質問に回答してスコアアップをして600点を超えることができれば申し込みが可能となります。

なお、みずほ銀行、ソフトバンクまたはワイモバイル、およびYahoo! JAPANとの情報連携により貸付利率(実質年率)がそれぞれ0.1%引下げとなります(最大0.3%引下げ)。

それだけでなく、口座情報や利用情報と連携することでAIスコアにも影響があります。利用実績等が加味されているものと思われます。

私はみずほ銀行もソフトバンクの携帯も使っていないのですが、使っている知人に確認してもらったところ翌日にはAIスコアが50点以上アップしたそうで、融資条件もかなり良くなったとのことです。

 

従来型の消費者金融や銀行カードローンとの違い

従来の銀行カードローンや消費者金融では以下の二つのデータで審査を行っています。

  • 自社の審査基準(主に属性や過去の自社の利用履歴)
  • 個人信用情報機関の情報(他社の表面上の利用状況)

個人信用情報機関でわかる情報は表面的なものだけで、金融事故があったといったブラックな情報はわかりますが、どれだけ優良顧客なのか?というところまではわかりません。

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あとは、申込者の年齢や収入や勤務先といった提出情報をもとに判断するしかありません。

これと比較してJ.Score(ジェイスコア)が提供するAIスコア・レンディングは、一見融資とは関係ないような情報を収集しながらAI,ビッグデータにより返済能力や返済資質を測っているわけです。

前述のように、みずほ銀行の口座情報やソフトバンクの利用情報を連携することでAIスコアがアップするということは、銀行の入出金等の情報、携帯の利用情報といったビッグデータを解析することによって、信用力を評価しているということになります。

 

申し込みは普通の融資と同じ

近未来的な融資の形に見えるのはここまでです。あとは通常の融資と同じです。

他の銀行カードローンや消費者金融と同じように、個人情報を登録して、本人確認書類などを提出して審査を受けることになります。

AIスコアによって表示されている融資利率や極度額で確定というわけではありませんのでご注意ください。

 

信用スコアを使った取引は今後増えていきそう

今回紹介したJ.Score(ジェイスコア)によるAIスコア・レンディングは自分の信用力を数値化してお金を借りるというサービスです。

こうした信用スコアというものは、AIの発達やFintech関連サービスの登場によってますます発展していくものと思われます。

融資というジャンルにとどまらず信用情報・信用スコアを使えばいろいろなサービスの提供にもつながりそうです。

その一方で、個人の信用情報をどこまで共有させるのか?というのはプライバシーの観点からみても懸念も大きい部分です。

一律に法規制をするのが正しいとは思いませんが、適切な運用のためのガイドライン等は作成されるべきかと思います。

以上、新しいお金の借り方、AIスコア・レンディングを紹介しました。