老後資金において大きな割合を占めることになるであろう公的年金。この年金は実際に自分いくらもらえるのかということを把握しておくのは大切です。
昔はこれを調べるには年金事務所へ確認するなど結構面倒だったわけですが、ねんきん定期便、ねんきんネットのように確認が容易になっています。
将来の老後資金の確認のためにもぜひ確認しましょう。
公的年金の受給額は人それぞれ違う
公的年金)について、まず、国民年金は払った月数によって満額いくらという基準があります。一方で様々な事情で払込月数が少ない場合は、それに合わせて金額が少なくなります。
また、国民年金加入者の方でも「付加年金」などの付加的な年金を払ってきた人は受給額が増減します。
現役時代に会社員だった人は国民年金に上乗せする形となる厚生年金に加入していたはずです。厚生年金のは基礎年金部分に加えて「報酬比例部分」という収入に応じて払ってきた掛金があります。
この収入に応じた部分は、これまでの支払金額に応じて老齢年金の受取金額が変わります。
このように、公的年金の受給金額は人それぞれ違います。
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上記の記事では、実際に受け取っている方の平均額を調べていますが、あくまでも平均であって、貴方が受け取る金額ではありません。
この記事では、現時点であなたが受け取ることができる公的年金額の調べ方を紹介していきます。
ねんきん定期便、ねんきんネットとその読み方
ねんきん定期便は毎年送付される年金記録をハガキ、封書で知らせるもので年1回送付されます。
これまでの公的年金(国民年金、厚生年金)への加入期間や納付額、年金の見込み額などを知ることができます。
また、ねんきんネットというサービスもあり、こちらはインターネット上で年金加入記録等を随時照会することが可能です。
ちなみに確認できる内容は年齢によって異なります。大きく違うのは50歳未満の方と50歳以上の方の違いです。
50歳未満のねんきん定期便
50歳未満の方に届く、ねんきん定期便は圧着ハガキで送られてきます。
この年齢の方のねんきん定期便は、これまでに払った公的年金の保険料で、今受け取ることができる年金額が記載されています。これから支払う分はゼロとして計算されています。
そのため、受け取れる年金額として記載されている金額はかなり(若い人はメチャクチャ)小さくなっているはずです。
これをみて、老後の年金に不安を覚える人も多いと思いますが、心配しないでください。
なお、50歳未満でも35歳、45歳の年齢には、A4サイズの封書で届きます。記載内容は同じですが、過去の加入履歴が記載されているので、加入漏れなどがないかをチェックしてください。
50歳以上のねんきん定期便
50歳以上になると、ねんきん定期便の内容が、実際に受け取れる金額に近くなってきます。
50歳以上の方には「老齢年金の種類と見込額(年額)」が記載されるようになります。この見込み額のところが、あなたが実際に受け取ることができるであろう年金額となっています。
ただし、注意点があります。この年金見込み額は現在の状況で60歳まで年金保険料を納付した場合の金額となっています。
50歳以上に役職定年などで収入が下がった場合、あるいは早期退職をした場合のように給与(報酬)が下がった場合などは受け取れる年金額が見込み額よりも小さくなります。
ねんきんネットの登録について
ねんきんネットは、年金情報のWebサービスです。標準では利用できず、利用者からのユーザー登録が必要です。登録すると年金の納付情報をリアルタイムに確認することができます。
また、Webサービスとして他サービスと連携させることもできます。
おすすめは「マネーフォワード」です。リンク先の記事でも説明していますが、年金情報を他の金融資産(銀行口座や証券口座の残高など)とリンクしてポートフォリオ表示もすることができます。
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こうすることで老後資金としてもいくらくらい現時点で用意できているのか?ということが一目でわかります。ぜひ、ねんきんネットに登録しておきましょう。もちろん利用料などは一切無料です。
年金の見込み金額が小さい時の対策
50歳未満の方は、前述の通り老齢年金の見込み額は現在までの年金保険料の納付分のみで計算されています。当然、今後も60歳までは保険料を納めることになりますので、金額が少なく表示されているわけです。
一方で50歳以上の方は、現状で払い込みを続けた場合の見込み額となっています。これを見て危機感を覚えたという方は何らかの年金対策を始めた方が良いかもしれません。
- 65歳以降も働き、繰り下げ受給で年金額を増やす
- iDeCo(イデコ)で備える
この辺りが対応策になります。
65歳以降も働き、繰り下げ受給で年金額を増やす
長く働くことで老後も収入を得て、年金を繰り下げ受給することで完全リタイア後の年金を増やすというものです。
繰り下げ受給をすると、年金の受取額を増やしていけるので、長生きリスクへの対策としても効果的です。
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iDeCo(イデコ)などで備える
現在、収入があるという方はiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入して追加で掛金を払うことで、老後に備えることもできます。50歳以降であれば、運用よりも貯蓄目的としても十分に利用価値があります。
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ねんきん定期便で老後の年金見込み額を知り備える
実際の見込み額を知ることができるのは50歳以降になりますが、自分が受け取れるであろう金額を知り、それに応じて必要な対策を取れるうちに取ることです。
一般的な家庭では子供が独立してから定年までが家計収支が大幅に改善し、貯蓄しやすい環境になってきます。
年金受給見込み額を知り、必要な対策を考えるのはこのタイミングがベストです。
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