子供のお小遣いとして多くの現金を持たせるのは心配、また何に使っているのかをしっかりと把握したい、無駄遣いをなくしたいという声にこたえることができる子供用の電子マネーの発行が近年増加傾向にあるそうです。
今回はこれらの電子マネーの紹介と、それぞれの利用の必要性について考えていきたいと思います。
電子マネーを始めとしたキャッシュレス決済は子どもも利用可能
一部のクレジットカードと連動した電子マネーを除き、ほとんどの電子マネー、デビットカード、スマホ決済(QRコード決済)は子ども(未成年、18歳未満、15歳未満)でも保有可能です。
Suica、PASMOなどの交通系電子マネー(ICカード) | 発行の際は年齢が証明できるものがあれば、記名式のSuicaやPASMOなどが発行できます。小学生以下の場合は、この方法で発行しておけば、電車やバスなどに乗る際に、こども料金で乗車できます。 電子マネーとしての機能も付けられます。 |
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楽天Edy | チャージ式。年齢制限はありません。 |
nanaco | 15歳未満に持たせる場合は親権者の同意が必要です |
WAON | 年齢制限はありませんが、所有者情報の登録は16歳以上である必要があります。 |
iD | クレジットカード連動のため、18歳未満は不可 |
QUICPay | クレジットカード連動のため、18歳未満は不可 |
銀行のデビットカード | 15歳以上であれば発行可能な銀行が大半 |
PayPay | 未成年でも法定代理人の同意があればOK。ただし、支払情報は本人名義である必要がある。 |
d払い | 利用できます。ただし、クレジットカードは登録できないでしょうから、電話料金合算払いとなります。限度額は月1万円まで |
楽天ペイ | 申し込みにあたって保護者の同意が必要 |
LINE Pay | 申し込みにあたって保護者の同意が必要 |
こんな感じで、クレジットカードと連携するタイプは18歳未満の場合、難しいですが、それ以外であれば小学生、中学生、高校生でも利用可能な電子マネー、キャッシュレス決済サービスが大半となっています。
実際にお小遣いを電子マネーとしてチャージして渡しているという保護者の方もいらっしゃるようですね。大きくタイプ別に分けると
- 電子マネー(プリペイド)
- ブランドデビット(銀行口座自動引落)
- スマホ決済・QR決済
の3種類があります。
子どものお小遣い管理という面でいえば、プリペイド型の電子マネーが一番いいと思います。チャージした範囲内でしかお買い物できないようになっているので、使いすぎの心配がありません。
交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)であれば、普段から持ち歩いているというお子さんも多いでしょうし、使えるお店も比較的多いです。
ちなみに、交通系ICカードに限らず、プリペイド型の電子マネーは基本的に利用履歴をサービスサイト等で確認することができるようになっていますので、どこで買い物をしたのかを保護者は確認することができます。
子供専用の電子マネー おこづかいQUICKPay
(追記)おこづかいQUICKPayはサービス終了となりました。
なお、大人用ではなく子供専用として使える電子マネーもいくつかあります。
おこづかいQUICPay(クイックペイ)は後払い方式の電子マネーです。両親が指定する1000円単位の上限額を利用することできる電子マネーとなっています。
利用はコンビニを始めとした電子マネー(QUICPay)が利用できる店舗となっています。
特徴としては、利用履歴をすべて確認することができるという点が挙げられます。利用履歴などを元に後から子供とお小遣いの使い道について話し合う機会を設けるのも良いでしょう。
設定をすれば数時間ごとに親のメールアドレスに対して利用金額を送ってもらうことも可能です。万が一紛失した場合も利用停止することもできるという点も魅力でしょうか。
なお、利用にはJCBカードを保護者が保有している必要があります。
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子供に電子マネーでお小遣いをあげて管理するということ
お小遣い管理は子供にとって一定の範囲内でお金を使うことを学ぶ上でとても大切なことです。私は子供のお小遣いをすべて電子マネー化するということに関しては少し反対です。
お小遣いを貯めるという感覚が電子マネーでは生まれない
なぜなら、お小遣いは使うだけではなく貯めるという要素もあります。欲しいものを買うために計画的にお金を貯めていくということを小さい時から学ばせるのは重要です。
こうしたことは現金(または預金等)を通じてしか中々学べないでしょう。電子マネーは消費するためだけのものだからです。
何でも買い物できる魔法のカードと思って逆に無駄遣いが増える
子供のお小遣いの使い道が荒いから電子マネーでガラス張りにする。という方もいらっしゃるかもしれませんが、お小遣いを電子マネーにすることでかえって無駄遣いが増えるケースもあります。
たとえば「クレジットカード払いは無駄遣いが2割も増える?」でも紹介していますが、お金(現金)と比べてキャッシュレス決済というのはお金を使っている感覚が小さくなります。
大人でもそうなのですから、子どもならなおさらですよね。
電子マネーで管理よりも親がお金の使い方をお小遣いを通じて教えてあげることが大切
まずはお小遣い帳を付けさせて、収支が合わない場合はお小遣いを減らすといった方法でも対応できるかもしれません。
お小遣いは子どもが生活する上で必要なお金を渡すという意味があるだけでなく、子どもの内からお金と接しテオ金の使い方を学ぶツールでもあると思います。
- お小遣い帳をつけさせてお金の収支を管理する習慣を身に着けさせる
- 欲しいものを貯金して買うという欲望のコントロールを身に着けさせる
こうした役割もあります。
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上記の記事ではまとまった「お年玉」でのマネー教育について紹介しましたが、毎月のお小遣いも、子どものお金の教育の場として考えてはいかがでしょうか。
子供のお小遣いをガラス張りにするためや、ネット利用のために電子マネーを導入するというのは必要最小限の範囲で利用するべきかと思います。
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