4月から社会人(大学生)となり初めて一人暮らしを開始するという方も多いかと思います。
そんな中、一人暮らしを始めるにあたって、何から手を付けていいのか?お金はどのくらい用意すればいいのか?といったことで不安になっている方もいらっしゃることでしょう。
物件探しをするところから始まりますが、実際に住まいが決まったら、お金の問題も出てきます。
引っ越し代金、家を借りる際に必要となる初期費用、それにその後も定期的に家賃、光熱費、食費、通信費などの各種費用を支払っていく必要があるわけです。
今回は一人暮らしを始めるにあたっての流れやどの程度の期間が必要になるのか?また、どのようなお金がどのくらい必要になるのか?ということを分かりやすくまとめていきます。
一人暮らしを始めるまでの流れは?期間は?
この記事をご覧になられているという事は、進学や卒業など様々な理由で親元から出て一人で生活をしたい(しなければならない)という方が多いと思います。
まず、一人暮らしを始めるまでの流れを簡単に紹介します。
- すみたい地域と一人暮らしを始める時期を決める
- 住みたい物件を探す
- 物件を内覧して決定する、引越し業者の見積もりを取る
- 契約する
- 荷物を送る、引越しをする、生活に必要なものを購入する
こんな感じになります。なにはともあれ、「どこに?」「いつ?」住み始めるのかは明確にしておく必要がありますね。一人暮らしをするなら余裕をもって2カ月、少なくとも1カ月くらいの期間を設けておくとよいと思います。
続いては、一人暮らしを始めるまでの具体的な流れを実際に必要になるお金の問題も絡めながら紹介していきます。
一人暮らしの初期費用は「物件」「引越し」「家具家電」の3つが必要
まずは初期費用ですね。初期費用において一番大きいのは物件(住まい)に関する費用です。
部屋を借りるために必要な費用・お金
一人暮らしを始める上で欠かせないのが「住居」です。
部屋を借りるためには月々の家賃はもちろんですが、借りる時に諸費用として「敷金」「礼金」「手数料」などの支払いが必要でまとまった金額の費用がかかります。
敷金 | 部屋を借りる時に預けるお金。退去時には契約書に定めた補修費用が差し引かれますが、戻ってくる保証金のようなお金です。相場としては0カ月~2カ月程度です。 |
礼金 | 部屋を借りる時に大家さんに支払う謝礼です。敷金とは違い戻ってくるお金ではありません。相場としては0カ月~2カ月程度です。 |
仲介手数料 | 部屋探しをしたときに、仲介業者(不動産屋)に支払う手数料です。家賃の0.5~1カ月分が相場です。 |
前払い家賃 | 基本的に借りた月の日割り分と翌月1カ月分の家賃を契約時に支払います。ただ、交渉によってフリーレントなどで無料とできる場合もあります。 |
その他 | 火災保険の加入が必須というケースが多いです。この場合2年間で2万円程度の火災保険料も支払います。この保険には「個人賠償責任保険」なども一緒に付帯していることが多く、活用できるのでぜひ、確認をしておきましょう。 |
なお、敷金や礼金については借りる物件によって変わってきます。人気の高い物件は敷金や礼金が高く設定されることが多く、そうでもない物件の場合はこれらが抑えられているケースもあります。
総額としては、借りる物件の6カ月分程度が初期費用としてかかるのが目安といえます。家賃7万円のワンルームマンションの場合は42万円程度が初期費用としてかかる計算になります。そこそこの金額になってしまいます。
物件選びのための仲介業者を見つけよう
インターネットやアプリなどで物件を探しましょう。そして気になる物件が見つかったら不動産屋さん(仲介業者)を通じて、内覧をさせてもらうようにしましょう。その際には、候補以外の物件が紹介される可能性もあるので、どんな物件を探しているのかを予め決めておきましょう。
- 地域
- 予算
- 間取り
- 設備
- 譲れない条件
などは決めておいた方が自分にあった物件を探しやすいはずです。なお、仲介業者で外れを引かないためのコツは以下の記事などもご覧ください。
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家賃ならびに諸経費は契約後の住居費としても重要
このほか、契約後には「家賃」という基本料以外に「共益費」「設備利用料」「駐車場代、駐輪場代」などの諸費用が加算されるケースも少なくありません。
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なお、こうした複雑な家賃については「めやす家賃」という比較方法を公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会が出しています。
複数の候補から家賃を比較したいという場合は、上記のめやす家賃を使って考えるのもいいですね。特に家賃は今後の新生活を始めていくにあたって大きな“固定費”となるわけですから慎重に決めていきましょう。
また、一定の範囲であれば「家賃の値下げ交渉」も可能です。
ガスの種類も気を付けよう
一人暮らし用のアパートなどを探すときに気を付けたいのが「ガス」の種類です。都市ガスとプロパンガスの違いです。都市ガスと違い、プロパンガスは業者と大家さんの契約次第による言い値に近い部分があります。
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場合によっては都市ガスの2倍ほどの料金になることも。契約時はガスの種別にも注意しましょう。
引っ越し費用
今住んでいるところから新しく借りた物件まで荷物を送る必要があります。そのためには「自分で運ぶ」「引越業者に依頼する」という二つの方法があります。
近場であれば、自分たちだけで引っ越しをするというのも手です。特に一人暮らし程度の荷物なら軽トラックを借りて友達の手を借りれれば可能でしょう。
ただし、遠方への引越といったケースではやはり業者に依頼する必要があります。
一人暮らしの荷物の場合、おおよそですが、2万円程度~10万円程度(距離・荷物による)が相場となります。ただし、引越の時期をずらすなどが可能であれば引っ越し費用を抑えることも可能です。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/savings/move/4066″]
詳しくは上記の記事で紹介しています。
なお、注意点として最近は引越しのタイミングによっては引っ越し代金がかなり割高になることもあるという点です。引越し難民という言葉も使われるようになるほど、超需要期(3月~4月)にかけては、引っ越し料金が高騰しています。
この時期に引っ越しをするのであれば、高い料金を甘受するか、自分で引越しをするなどの工夫をする必要があります。
一人暮らし用の家具・生活家電などの購入費用
一人暮らしを始めるためには最低限の家具や家電製品も必要になります。現地に行ってからそろえるというのでももちろんOKです。
一般的には「照明、生活のための家電」「自炊用品(鍋など)」「日用雑貨品」「寝具・小物」などが必要になります。大学生協のまとめによると新生活を始めるための生活必需品・生活用品などの買いそろえに平均で28万円ほどかかっているということです。
最近では、新品を購入しなくてもメルカリなどを通じて中古品を買うという選択もあり、そうした方法も活用すれば多少は節約できるかもしれませんね。
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大型以外の洗濯用品、バス用品、キッチン、洗面台、生活用品とかは、費用を抑えたいなら100円ショップでそろえるのが良いと思いますよ。
ここまでの合計で大きめに見積もると家賃(45万円交通費込)、引越(10万円)、生活用品(30万円)と合計で85万円もの費用が「初期費用」としてかかる計算になります。親元から独立するだけでも結構な費用がかかりますね。
頑張って貯金をするしかないですね。、なかなか貯金できないんだよね。という方は「 なかなか貯金ができない家計へ贈る 3つの貯金ポイント 」なども参考にしてみてください。
ただ、緊急的にどうしても急いでという場合は、カードローンを使うという方法もあります。最短即日で借りることができ、返済額も月々数千円~とコントロールできるので、貯金はないけど、どうしても今すぐ家をでて一人暮らしをしなければならないという場合は使えます。
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一人暮らしにかかる月々の費用(ランニングコスト)
また、一人暮らしを始めてからも色々と費用がかかります。衣食住という3つの費用以外にも趣味や交際費、医療費なども考慮する必要があります。
また、社会人の場合は将来に向けての「貯蓄・貯金」なども考えておくべきでしょう。
ちなみに、総務省の家計調査年報(H21)によると、34歳以下の単身世帯(一人暮らし世帯)における平均的な支出額(税・社会保険料は別)は男性「166,995円」、女性「184,642円」となっています。
平均値なので、これだけ実際に必要だという事はありません。むしろ、かなり使っている方だとは思いますが、一つの参考情報としてください。
以下は、月々の生活費を項目別に分析しています。それぞれを節約するコツも併せて紹介していますので、生活費削減にお役立てください。なお、以下の記事も役立つと思います。
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住居費(家賃)
こちらは、一人暮らしの初期費用のところでも書いた通りですね。家賃+α=毎月必要なお金となります。
基本的には銀行振込or引き落としというケースが多いです。自動引落の場合は銀行預金の残高に注意しましょう。なお、自分で振込をするという場合は「住信SBIネット銀行の定額自動振込サービス」を利用すると便利です。
毎月の固定費を自動で送金してくれます。
光熱費
平均光熱費:6,959円
また、ライフスタイル(家で過ごす時間の多寡)によってもかなり費用に差が出てきます。全体で安ければ1万円程度高いケースでは2~3万円となるケースもあります。
電気代・ガス代・水道代などがかかります。光熱費は地域差があるほか、ガスに関しては「都市ガスとプロパンガス」でかなりの代金に差が出るケースもあります。一人暮らしの場合は契約時に要チェックしておく必要があります。
なお、電気代については「ブレーカー(アンペア)の容量を落とす」ことによって毎月の基本料金を節約することができます(それぞれの地域電力会社の場合)。
また、電力小売り自由化によって、いくつかの新電力も登場しています。ほとんど電気を使わない(家にいない)というのであれば基本料金が無料になる「Looopでんき」のようなサービスもあります。
一人暮らしの食費
平均食費:39,510円
自炊・外食などを含めた食費全般にかかる費用です。平均的な食費が39,510円ということは1日平均で1300円位になりますので、バンバン外食をするとあっさりと超えてしまいますね。
食費の節約をするならやはり自炊が重要ですが、しっかりとした食材計画を考えないと一人分だけを作ると食材の無駄がでて逆に割高になってしまうケースもあります。外食を控える努力は必要でしょうが、あまりここを切り詰めるのは難しいかもしれません。
一人暮らしの通信費
平均通信費:22,848円
経費節約がやりやすい項目です。平均利用金額も大きい項目なので、上手く節約していきましょう。ここは平均額よりも大きく節約することも可能な項目です。
携帯電話代はドコモやau、ソフトバンクなどの大手ではなく、MVNO(格安SIM)に切り替えることで、月々の通信費を大きく節約できます。
また、光回線についても必要不要を含めて考えましょう。必要な機会が少ないならスマホのデザリングで対応できるかもしれません。よくネットを使うのであれば光回線も必要になるかもしれません。現在は光コラボや有線などいろいろな手段もあるので比較して検討しましょう。
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固定電話については、個人宅なら固定電話をおかないケースも多いですよね。以前はネット回線のためには必要なケースもありましたが、最近はむしろ光回線にセットするかしないか?という感じなりましたね。
書籍代・新聞代
定期的にかかるというのであれば新聞や雑誌の定期購読などが挙げられますね。
新聞代や雑誌・書籍などの購入費です。最近は新聞は取らずにネットでニュースを見るという人も多いですね。経済系のニュースなら「日経新聞を無料(タダ)で読む方法」も活用できるかもしれません。
また、雑誌の定期購読に関しても紙面で取る方法だけでなく、最近は電子書籍の形式で読み放題となる定額サービスも登場しています。
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被服・美容費用
平均被服費:7,712円
社会人なら身だしなみにも気を使う必要がありますね。洋服代、靴代、美容院(理容院)、化粧品代など。この辺りは個人差が大きそうです。
交通費
自動車を持つかどうかは大きなコストの分かれ道となります。自動車関連の税金の他、ガソリン代、駐車場代など多くの費用がかかります。自動車を持たないという選択も考えておくべきかと思います。
最近だとカーシェアリングなどのサービスも普及しているので、都市部なら車を持たずに必要な時に必要なだけ使うという選択も容易になってきましたね。
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一人暮らしの交際費
平均交際費:11,780円
友人などとの飲食やレジャー費用など。この辺りは娯楽にかかる部分かと思います。
医療費
平均医療費:3,627円
病気や怪我をしたときの費用です。ただ、若い人はそうそう必要とすることはないでしょう。
多額の医療費が必要な場合でも「高額療養費制度」など公的医療保険がありますので、実はあまり多くの個人負担はありません。社会人になったら医療保険などを勧められるケースも多いと思いますが、個人的には優先度は高いとは考えません。
まとめ
一人暮らしを始めるための基本とお金の問題について紹介しました。一人暮らしをできるだけスムーズに進めるためにも、契約から引越し、新生活の基盤を整えるためには100万円程度の予算があるとやりやすいといえそうですね。
あなたの一人暮らしが上手くいくようにお祈りいたします。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
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