貯金が足りないけど、お金が必要な時、どうしても必要なものがあるとき、お金を一時的に借りるという方法があります。クレジットカードやキャッシング(カードローン)などを使う方法が一般的となっています。
今は便利になってスマホから一発申込で数十分もすれば、まとまったお金を借りることもできます。また、クレジットカードなどを利用してショッピングをすれば、手元にお金がなくてもお買い物ができます。
これらはいずれも借金です。わかっているとは思いますが、お金を借りているということは返済が必要になります。
お金を借りるという事の意味と義務、それに返済できなかった時のペナルティはぜひとも理解しておくべきです。
お金を借りるという事は身近であり、当たり前
借金は大嫌い!という人は日本人には多いです。ただ、“○○ローン”という言葉は使われていなくても、実質的には債権債務の関係が生じているものもあります。また、「よい借金と悪い借金」の記事でも紹介しているように借金は悪いものではなく、上手く使えば武器にもなります。
また、最近ではキャッシュレス決済が当たり前になってきていますが、これらの決済の多くはクレジットカードと連携していて実質後払いとなっているものも多いです。これらも借金の一つになります。
そう考えると、お金を借りるという事は身近であり、当たり前のことなのです。
ですから、私たちは社会人となって生活する上で、こうしたお金を借りるという事の意味と義務を理解しておく必要があるのです。
で、借金をする前に知っておくべき項目は以下の2点です。
- 金利の仕組みを知る。お金を借りるのはコストがかかる
- 信用は簡単に崩れる、場合によっては生活に大きなペナルティが発生
金利の仕組みを知る。お金を借りるのはコストがかかる
お金を借りるときは、金利が発生します。例外的に生じない場合(クレジットカードの1回払い、無料期間中のカードローンなど)もありますが、基本的には「借入期間×利率」の金利が発生します。
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- 住宅ローン:1~3%程度
- 目的別ローン:1~10%程度
- カードローン:1~15%程度
- クレジットショッピング:15%程度
というように借り方によって金利も利率も違っています。お金を借りている間は金利の支払いが発生するわけなので、金利が高いものを優先して早く返済するようにしましょう。
信用は簡単に崩れる、場合によっては生活に大きなペナルティが発生
借金というのはお金を借りること、では貸す側はなぜ貸すのか?というとあなたを信用しているからです。
あなたが信用できると判断したので○○万円まではお貸ししますよ、というビジネスをやっているわけです。その信用というのは、あなたの属性(勤務先や勤続年数、年収など)やこれまでの利用実績(クレジットヒストリー)などを元に判断しています。
借金において信用を管理している期間があります。個人信用情報機関というものです。こちらではクレジット会社や銀行などの金融機関での返済状況等を管理しています。
万が一、返済の遅延が続いた場合、こちらの個人信用情報機関に「事故情報」が掲載されます。これはいわゆるブラック情報と呼ばれるもので、これが記載されてしまうと、金融機関からの信用は一気に落ちてしまいます。新規ローンやクレジット作成はNGといったペナルティが発生します。
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さらに、現代社会はフィンテック、ビッグデータなどの活用によって、この信用も大きく可視化されるようになってきました。クレジットスコアなどという言葉がつかわれるようになり、サービスも登場しています。
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今後ますます、“信用”が重視される社会になるのは間違いなく、若い時の過ちが人生において大きな損失とならないよう、返済はしっかりと行いましょう。
知っておきたい意外な借金
え?これも借金なの?というように意外と借金を使っているものです。
クレジットカードは借金で物を買っている
クレジットカードというと、便利で簡単にお買い物ができるツールというくらいに考えている方も多いかと思いますが、クレジットカーでの買い物も「借金」をしてお金を借りて買い物をしているという認識をしっかりと持つことが大切です。
返済のこともしっかりと考えて無理のない範囲で利用するようにしましょう。
1回払い(2回払い)までは無金利・無手数料でカード払いは可能ですが、それ以上の場合は金利(手数料)が発生するので注意しましょう。
特に注意をしたいのはリボ払いですね。月々の返済金額は小さくできますが、その分金利をたくさん支払う必要がありますのでできれば利用しないようにします。
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携帯電話料金の滞納はクレジット未払いと同じ扱いに
若い人に多いクレジットをめぐるトラブルが携帯電話料金の滞納です。
最近はスマホの高額化もあり、スマホ本体を分割払いで購入して、通信料と一緒に支払う買い方が主流です。
この状況で携帯電話料金を滞納すると、「携帯電話の分割購入の支払いが滞納した≒クレジットの未払い」となるわけです。前述の個人信用情報機関とのところで記載したように、携帯電話料金の未払いによって事故情報がついてしまうケースも増えています。
お気を付けください。
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奨学金は借金(ローン)と同じ未返済にはペナルティも
報道等で取り上げられることも増えたので、ご存知の方も多いと思いますが、大学生時代に受け取っていた奨学金も実質的には借金です。
奨学金(日本学生支援機構)は平成20年以降の奨学金に対しては信用情報の登録を行うようになっています。
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つまり、万が一奨学金の返済が遅延した場合にも前述の携帯電話同様に信用情報機関に事故情報が登録される可能性があるわけです。“奨学金”なんだから少しくらい平気でしょ?みたいな気持ちでいると大変なことになる可能性もあるわけです。
ショッピングリボ・分割払いを利用するくらいならカードローンを借りるほうがお得
消費者金融、カードローン会社などでも個人向けの無担保ローン(カードローン、キャッシング)などが可能です。これらは比較的簡単な審査で担保もいらずにお金を借りることができますが、金利が高く設定されているので借りたお金よりも多くのお金を返済する必要があります。
ただ、グレーゾーン金利問題があったような時期とは違って、近年のカードローンは銀行の参入などによって金利が下がってきています。
クレジットカードのショッピング(分割払い、リボ払い)の手数料率15%程度と比較すると、カードローンを組む方が金利が安かったりします。現在、リボ払いや分割払い等でクレジットカード会社に多額の未返済残高がある場合は、カードローンで借り換えをするほうがお得なケースも少なくありません。
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最後に。お金を借りれるというのは「信用」があってのこと
お金を借りれるというのは「信用」というものがベースになります。
見ず知らずである金融機関があなたにお金を貸してくれるのは「信用」があるからです。でも、この信用というものは「約束通りの期限で返済しない」ということがあるといとも簡単に崩れてしまいます。
借りたお金を貸せないというルール破りをすると、信用情報の管理機関にその情報が載ります。こうなると、「○○さんは借りたお金を返さなかったルール破りをする人」として登録されてしまい、今後「信用」が必要となる多くの金融取引が行えなくなります。
お金を借りるということはどんなことなのか?をしっかり考えた上で計画的に利用するようにしましょう。
以上、社会人なら知っておきたい、お金を借りるということの意味と義務、ペナルティについて紹介しました。
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