カードを作れば割引や付加サービスなどの特典が利用できることから、何枚も使っていないクレジットカードを持っているという方も多いのではないでしょうか?そして、それをそのままほったらかしにしているという方も多いかと思います。
今回はそんな使っていないクレジットカードを持っている方、色々作りすぎてしまった方に、クレジットカードのリストラして整理する方法やその理由について解説していきます。
日本におけるクレジットカードの発行枚数
クレジットカードの発行枚数は年々増加しています。
- 2018年(平成30年):2億7800万枚
- 2019年(令和元年):2億8300万枚
- 2020年(令和2年):2億9200万枚
となっており、増加傾向にあります。日本の人口は1億人ちょっとと考えると一人2~3枚くらいを平均的にお持ちという計算になります。意外と少ないように思いますが、クレジットカードは作らない主義と言う方も中にはいらっしゃいますし、高齢者の方のようにそもそも不要で持っていないという方も多いでしょう。
そう考えると、クレジットカードを持っている人の平均カード枚数はもっと多くなると思います。
使っていないクレジットカードを持つと何か問題があるの?
使っていないとは言え、クレジットカードをわざわざ「解約」する必要ってあるのでしょうか?
使っていないクレジットカードを持っていると「年会費が無駄に発生する」「不正利用のリスクが増える」「総与信枠を圧迫する」「ポイントが分散する」という4つの面で問題があります。
年会費がかかる場合がある、無駄に発生する
まず、年会費の問題があります。クレジットカードには年会費がかかるものがあり、ほとんど使わなくても放置していれば無駄な年会費を支払う必要があります。また、最近増えているのが「利用があれば年会費無料」というカードです。
また、最初は年会費無料を謳っていたカードが、有料化すると言うようなケースもあります。
こうしたカードは放置していると年会費がかかってしまいます。全く使っていない、ほとんど使っておらず年会費がかかるカードは積極的に解約して整理する方が安心です。
もっとも、年会費を支払う価値があると考えているなら別です。クレジットカードの中には保有しているだけで様々な特典があるカードも多数あります。
たとえば、ANAカードやJALカードなどは年会費が発生する代表的なカードですが、毎年更新時にはボーナスマイルがもらえます。マイルの利用価値が高い人(活用できる人)なら会費を払う価値はあるでしょう。
他にもマリオットボンヴォイアメックスなどは年会費は3万円以上もしますが、翌年度の無料宿泊特典やエリート会員資格などが得られるわけで、高い年会費を支払う価値があったりします。
不正被害などに遭うリスクの軽減
また、使っていないクレジットカードは紛失や盗難などに気付きにくいという面があります。
多くのクレジットカードは不正利用に対する保険がついていますが、利用者に過失がある場合(報告が遅れた場合や裏面のサインが無かった、など)は補償の対象外となることがあります。
「クレジットカードのWEB明細のデメリットとリスク」でも紹介していますが、最近ではカード利用明細の電子化がすすんでおり、請求明細書が郵送されないことで「不正利用の発見が遅れる」ようなこともリスク化しています。
クレジットカードが増えすぎて、利用状況などを管理していない(チェックしていない)というのであれば、そのカードのリストラを考えてもいいと思います。
総与信枠の削減によるローン審査等へのプラスの影響
また、クレジットカードは通常で「カード会社ごと」に与信枠を決めています。
与信枠とはクレジットカードの場合「利用限度額」などクレジットで買い物ができる限度です。
複数のカード会社でクレジットカードを作っている場合はそれぞれのカード会社に与信枠が設定され、これらを合算した総与信枠をカード会社は気にします。
たとえば、あながたゴールドカードやプラチナカードなどを作ろうとした時、他社で沢山の与信枠があると、申し込みを受けたカード会社は新規の大きな与信枠設定に消極的となり審査に悪影響を与える恐れがあります。
また、多くのクレジットカードには「キャッシング機能」がついています。
このキャッシング機能は「ローン」と同じ扱いとなります。複数のクレジットカードにキャッシング枠がついているような場合には、カードローンや住宅ローンなどの審査において悪影響を与える恐れがあります。
ポイントが分散する(失効するリスクが高まる)
クレジットカードを活用する大きなメリットの一つが「ポイント還元」であることは間違いないと思います。楽天カード、リクルートカード、オリコカード・ザ・ポイントのようにポイント還元率の高いクレジットカードを活用されている方も多いでしょう。
その一方で注意をしたいのは「ポイントの失効」です。
クレジットカード会社の発行するポイントは年間2000億円相当を超えているそうですが、その内、3割程度は“失効”しているというデータもあるでそうです。
複数のクレジットカードを使い分けすることでポイントが貯まりきらずに失効……なんてことになったら何のためにお得なクレジットカードを持っているのか分からなくなります。
クレジットカードは何枚持ちがベストなの?
クレジットカードを整理・リストラするとして、実際には何枚までなら持ってもいいのか?
「メインカードとサブカードの2枚持ち」を推すFPの方なども多いようです。
ですが、私は冒頭でも紹介した問題点をクリアでき、カードを管理できるなら何枚持っていてもいいと思います。実際、私はクレカは20枚以上持っています。
この枚数は持ちすぎだとは思いますが、カードの特典や特徴を十分に活用できるのであれば何枚持っていても問題ないと思います。
よく行くお店や利用するサービスがあるのであれば、提携カードを複数持っておくのは節約術としても有効ですしお得です。
持っているだけで特典があるようなクレジットカードもありますしね。うまく利用していきましょう。
とはいえ、活用できていないカードを複数持っているという状況はあまりお勧めできるものではありません。使っていないクレジットカードが多いのであればカードをリストラ(解約)しましょう。
クレジットカードの解約方法
解約方法は簡単です。
が、その前に解約前にチェックしておくべきことがありますので以下の点を確認しましょう。
- 貯めたポイントは消費しておく
- オンライン明細(利用明細)などはあらかじめダウンロードしておく
- 自動決済(クレカ払い)などにしているものはメモして決済を変更する
- 分割払い・リボ払いなどの残高がないか確認する
- 家族カードやETCカードを利用していないか確認する
詳しくは以下の記事で紹介しています。
問題なければ解約に進みましょう。
クレジットカードには裏面にお問い合わせの番号(コールセンター)が書かれていますので、そちらに電話して「解約したい」という旨を伝えればおしまいです。
本人確認の後で、電話だけで解約が可能です。
原理原則として、クレジットカードはカード会社から貸与されているものになります。なので解約後のカードの扱いはクレジットカード会社の指示を仰ぐことになりますが、私は返却を求められたことは一度もなく、こちら側(ユーザー側)で処分することになります。
解約が完了したらカードにハサミを入れて処分します。また、ICチップがついている場合は、ICチップ内にも個人情報が含まれていますので、チップもハサミで切断すると安心です。
以上、クレジットカードをリストラ(解約)すべき理由と方法についてまとめました。
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