クレジットカードの年会費の節約やあるいは持ちすぎたカードのリストラなどでカードを解約・退会しようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。解約自体はすぐにできますが、解約する前に確認しておきたいこと、やっておきたいことをまとめていきます。
意外と細かい点も多いのですが、解約した後に気づいても遅いので解約前にチェックするようにしてください。今回はそんなクレジットカードの解約・退会をする前に知っておきたい6つのことを紹介していきます。
クレジットカード解約・退会は超簡単
ちなみに、解約自体は驚くほど簡単に終わります。
クレジットカードの裏面に電話番号が書かれていますが、そこに電話をして「解約したい」と告げるとカード番号や本会員の個人情報の確認で本人確認をして、それでOKなら基本的に即解約です。
最終的な支払い(引き落とし)のタイミングや注意事項などの説明がされる場合もありますが、電話だけで手続きは完了します。
クレジットカードのカードはカード会社から貸与されているものなので、本来であれば返送する必要があるわけですが、基本的にはカードにはハサミを入れて処分してくださいと言われるはずです。
クレジットカード解約前に知っておきたい解約のデメリット・注意点
以下はクレジットカードを解約すると生じることがある不都合、デメリットや注意しておくべき点です。解約した後で「しまった」となっても、時すでに遅し……ということも多いので解約前に必要なことはやっておきましょう。
貯めたポイントは消費しておく
クレジットカードの利用で貯まったポイントなどは基本的に退会・解約すると期限が残っていても失効します。そのため、解約する前にポイントはある程度使い切ってしまいましょう。
最近では比較的少額のポイントであっても、他のポイントに交換するなどの方法が用意されていることが多いです。
オンライン明細(利用明細)などはあらかじめダウンロードしておく
最近は明細を紙ベースではなく、インターネット上で確認するタイプで利用している方も多いと思います。カードを解約してしまうとサービスサイトにもログインできなくなるので、その前に利用明細などはあらかじめダウンロードするなり、印刷するなりしておきましょう。
後々のことを考えて、少なくとも数か月分くらいは取っておくとよいですよ。
自動決済(クレカ払い)などにしているものはメモして決済を変更する
これは結構多いトラブルの一つです。
公共料金や電話代、定額サービスの利用料などをクレジットカードを使って自動支払いしているようなケースもあるかと思いますが、解約すると当然ですが決済ができなくなります。
そのままだと強制解約されることもあります。また、最悪のケースですが携帯電話の料金支払いなどをカード払いにして解約して決済できず、連絡先を変更していないなどで連絡が取れないと電話料金が未払いになります。
「携帯電話の料金支払い遅延で信用情報に傷が付く」でも紹介していますが、携帯電話などを分割払いにしている場合は未払いだと、カード決済ができない→携帯料金未納扱い→ブラック情報として登録されてしまうかもしれません。
自動クレジットカード払いされることが多い項目は以下のようなものがあります。
- 新聞購読料
- 携帯電話、スマートフォン、光インターネットなどの通信料金
- 水道、ガス、電気などの光熱費
- 有料インターネットサービスなどの利用料(月額動画、月額音楽など)
- 生命保険料や医療保険料など
こうしたサービスを利用している場合は事前にそれぞれのサービスを利用している会社にクレジットカード番号の変更や、支払い方法の変更手続きなどを行った上でカードを解約するようにしましょう。
分割払い・リボ払いなどの残高がないか確認する
もしも、解約予定のクレジットカードで分割払いやリボ払いなどで未返済分がある場合はご注意ください。こうした債務についてはカードを解約することで期限の利益を失うことになり、一括返済を求められるのが通常です。
たとえば、リボ払いで10万円の残高がある場合、クレジットカードを解約すると一括払いとして翌月にまとめて引き落とされることになります。
家族カードやETCカードを利用していないか確認する
クレジットカードの本会員が解約をした場合、その本会員に紐づけられている家族会員の資格も同様に失われます。同じように高速道路の料金支払いなどに利用するETCカードも利用できなくなります。
ちなみに、本会員だけ解約して家族カードだけを使う、ETCカードだけを使うということはできませんのでご注意ください。
作成後、即解約はクレジットカードが今後作りにくくなるかも?
クレジットカードを作成して即解約となった場合には注意が必要です。クレジットカードは入会特典を用意しているケースも少なくありません。カード作成後すぐに解約をすると「入会特典目当ての人」と思われてしまうかもしれません。
そうであるかどうかは別として、他のカード会社なども個人信用情報機関の情報をもとに入会大会の情報を知ることができます。そうした情報があると後日のクレジットカードなどの審査に悪影響が出る可能性もあります。
少なくとも新しく作ったカードは1年以上使うようにしたほうがいいと思います。
解約・退会はデメリットばかりではない
今回はクレジットカードを解約したり退会したりするデメリットや注意点ばかりを述べましたが、解約・退会にはもちろんメリットもあります。
・年会費などを抑えることができる
・使っていないカードを減らすことで不正利用のリスクを抑える
・クレジットカードをはじめとした「総与信枠」の削減に役立つ
という3点があります。詳しくは「クレジットカードをリストラ(解約)すべき3つの理由と方法」でも紹介しています。
以上、クレジットカードの解約・退会前に確認するべきこと、やっておくべき6つのことをまとめてみました。参考になれば幸いです。
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