トラノコは2017年6月7日にサービス開始となったフィンテックアプリサービスで、おつり投資という新しい資産運用のジャンルを開拓しています。
おつり投資というのは、登録したクレジットカードでのショッピングの「おつり」に相当する部分を決めて、そのおつり部分を投資に回すという、昔ながらの小銭貯金をシステマティックにしたようなサービスです。
今回はそんなおつり投資アプリである「トラノコ」について、その評判や始め方、メリット、デメリットなどをわかりやすくまとめていきたいと思います。
手数料面がネックです。おつり投資という小額投資という考えとは相反する手数料体系になっていて、あまりお勧めしません。
トラノコとは?
TORANOTEC株式会社が提供するフィンテックアプリです。
「家計簿アプリ」+「投資」を組み合わせたサービスとなっており、クレジットカードや電子マネーなどの支払いの「お釣り」に相当する部分を積み立てて投資ができるサービスとなっています。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/10264″]
ちなみにトラノコがサービスを開始する2週間ほどまえに「WealthNavi」というロボアド資産運用サービスを行っている会社が「マメタス」というおなじおつり投資のサービスをローンチしています。
細かなところは違いますが、サービス内容はほぼ同じです。
トラノコの始め方と投資の流れ
トラノコを始めるのは簡単です。まずは「公式サイト」からアプリをダウンロードして口座を作りましょう。
この作業は10分とかかりません。
その上で、「マネーフォワード」「Zaim」「マネーツリー」などの家計簿アプリと連携すれば利用開始OKです。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/savings/1710″]
たとえば、マネーフォワードにクレジットカードを登録すると、その決済情報がマネーフォワード上に収集されます。そのショッピング情報をもとに「おつり」を決める形になります。
そうやって決めたおつりを「月1回」指定の口座から引き落としします。そしてその資金を投資に回すわけです。
投資対象は3つの投資信託
トラノコのおつり投資は以下の3つのファンドに投資ができます。
- 小トラ(安定志向)
- 中トラ(ミドルリスク・ミドルリターン)
- 大トラ(ハイリスク・ハイリターン)
リスクをとるといってもいずれもリスクを分散させるために世界中の投資商品に分散投資をしています。
リスクが高いものほど、株式の比率が高い代わりに期待されるリターンも大きくなるという仕組みになっています。
トラノコのメリット、デメリット
トラノコを使ったおつり投資のメリットやサービスの特長を評価したいと思います。また、合わせてデメリットについても紹介します。
スタートするのがとっても簡単
初期設定はすぐにできます。すでにマネーフォワードなどを利用しているなら10分~20分くらいあれば終わるはずです。
一応、証券会社の口座開設の形になるのでマイナンバー(個人番号)などが必要になりますが、アプリだけで口座開設手続きを完了させることができます。
ポイント投資・運用もできる
おつり投資とは少し話がちがいますが、トラノコでは2017年10月よりポイントを使って投資ができるサービスを開始しています。
<トラノコで現在ポイント投資が可能なポイント>
- PointExchange
- Gポイント
- ポイントタウン
- ネットマイル
- ANAマイル
- nanacoポイント
Gポイントについてはポイント交換を通じてライフカード、三井住友カード(ワールドプレゼント)などのクレジットカードのポイントから交換可能でもあるので、事実上クレジットカードのポイントを使った投資もできるようになりました。
その後も、ANAマイルやnanacoポイントといったようにいろいろな企業のポイント(マイル)を使ってトラノコの投資信託を購入できるようになりました。
ポイント投資サービスは色々な会社が参入しており、今後もサービスが広がりそうな分野ですね。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/13491″]
利用で毎月ポイント(マイル)がもらえる
トラノコは、色々なポイントプログラムと提携していてサービスを利用するとポイントプレゼントがあります。
- nanacoポイント(毎月20ポイント)
- ANAマイル(毎月5マイル)
- dポイント(毎月15ポイント)
この後説明しますが、トラノコは毎月定額のコスト(300円)が発生するので、それと比べたら焼け石に水感もありますが、月額コストの一部還元と考えるとプラス材料ですね。
月額300円の利用手数料が大きなネックで高すぎる
一方で、トラノコの最大のデメリットといえる部分が「月額300円」という利用手数料の存在です。
300円というと小額に見えるかもしれませんが、年間3600円にもなります。これに加え運用残高に対して0.3%の運用報酬も必要になります。
トラノコのような自動投資ができるサービスとしては「WealthNavi(ウェルスナビ)」や「THEO(テオ)」といったサービスがあります。ロボアドバイザーによってあなたの資産運用に合わせて最適なリスク・リターンのポートフォリオを構築してくれるサービスです。
これらの年間報酬は1%程度(月額手数料は無料)です。これと比較して月額300円+0.3%というのはあまりにも高いです。
途中計算は避けますが、WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)の手数料率(1%)を下回るには運用残高が90万円以上になる必要があります。
トラノコはおつり投資アプリです。お釣りを積み上げて90万円以上の投資資金にするのに何年かかるんでしょうか?それなら最初からWealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)を使ったほうが早いです。
ちなみに、年間運用額が1万円の場合の手数料率は36.3%、3万円でも12.3%となります。数万円くらいの運用だと圧倒的にコストが大きくて割に合いません。
おつり投資というのはそんなにまとまった金額を投資するものではないでしょうから、残高が少ないと運用で損をするのではなく手数料負けをして損をする可能性しかありません。この手数料設計は「おつり投資≒小額投資」との相性は最悪だと思います。
おもしろいけど、今後に期待
トラノコのサービスは、非常にユニークで面白いと思います。ポイント投資にも可能性を恥じます。
ただ、デメリットであげた月額300円という利用料が現段階では大きなネックといえます。この辺りがもう少し改善出来たらいいサービスになると思います。
ただ、結局は積立投資なわけですから、トラノコを利用せずにその金額分だけを普通にネット証券で積立投資(積立投信)をすれば300円というコストはかからないわけです。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/690″]
たとえば「SBI証券」や「auカブコム証券」なら銀行口座から投資信託の積立資金を自動引落ができます。「マネックス証券」に至っては、クレジットカード払いも可能です(指定カード)。
そういうサービスもあるわけなので、クレジットカードのショッピングの端数を計算してくれるだけのサービスにあえて、300円を払うというのは少しもったいないかなと思います。
もうすこし、他の諸機能やサービス、金銭的なメリットが欲しいところです。私個人の評価として、現段階においてはあまり積極的に推奨はしません。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
今は『楽天モバイル』が最強。楽天リンクを使えば通話かけ放題だし、パケットも使い放題で月々3,168円。データ通信をあんまり使わない人は1,078円で回線を維持できます。
さらに、家族と一緒なら110円OFF。
今なら三木谷社長からの特別リンクから回線を作ると、他社からMNPで14,000ポイント。新規契約なら7,000ポイントもらえるぶっ壊れキャンペーン中。
>>三木谷キャンペーン申し込みはこちら
※一人当たり最大5回線まで利用可能。
5回線までMNPすれば14000P×5=7万円相当の楽天ポイントがもらえます。