大手ネット証券のauカブコム証券はMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)のネット専業証券会社です。最大の特徴としては少額取引時の手数料が安いこと、特殊注文が多数用意されていることというのが特色です。
また、大手金融グループという利点(?)を活かしたIPO(新規公開株)の引き受けの実績も魅力的です。今回はそんなauカブコム証券について、その特徴や評判、提供しているサービス内容等を分析、他のネット証券と比較していきます。
auカブコム証券に対する総合的な評価と評判
全体として投資初心者の方や、投資金額(売買単位)が大きくない方、日中仕事が忙しく相場をチェックできないけど、株の売買を積極的にやりたいという方に向いている証券会社です。
大手ネット証券の中では総合的なサービスを展開している証券会社となっており、「外国株」「IPO」「投資信託」「個人向け国債」といったように幅広い投資商品を売買できます。
また、「単元未満株取引」「貸し株サービス」といったような、ネット証券ならではのサービスも提供しています。
投資金額が大きな投資家の方には手数料構造上、やや向いていないところもありますが全般的には評価できる証券会社です。
初心者の方に特におすすめ。auカブコム証券の特徴
auカブコム証券がおすすめできる特徴は下記のとおりです。
- 投資金額が小さい方にとっては手数料が格安
- 多彩な特殊注文(特殊売買注文)が利用できる
- 投資初心者にうれしい、kabu.studioでの動画セミナー
- 大手金融グループの力を活かしたIPO関与率
- ネット証券の中でも先進的なトレードツール「kabu STATION」
- 投資信託の保有でもポイントがもらえる(毎月ポイント)
- 大手ネット証券ならではの貸株サービスや単元未満株取引
投資金額が小さい人にとっては手数料が格安
auカブコム証券は1回当たり(1取引あたり)の投資金額が小さい方にとっては最適ともいえるネット証券です。
たとえば、大手ネット証券の手数料を比較してみましょう。
50万円以下
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100万円以下
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150万円以下
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300万円以下
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SBI証券
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250円 |
487円
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582円
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921円
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楽天証券
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250円 |
487円
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582円
|
921円
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auカブコム証券
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250円 |
990円
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1890円
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1890円
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50万円超の金額だと、SBI証券や楽天証券といったライバルのネット証券よりも手数料は高めになっています。
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[bloglink url=”https://money-lifehack.com/securities/11496″]
10万円以下
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20万円以下
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30万円以下
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40万円以下
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SBI証券
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90円
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105円
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250円
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250円
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楽天証券
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90円
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105円
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250円
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250円
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auカブコム証券
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90円
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180円
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250円
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250円
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一方で小額投資50万円以下に目を向けると両社よりも手数料は安いです。
(追記)2017年12月にSBI証券、楽天証券ともに50万円未満の手数料の引き下げを行い、auカブコム証券の少額取引メリットはやや薄れました……。
最近は株の最低取引金額はどんどん下がってきています。2017年7月26日時点の株価をベースで見たとき、全銘柄(3728銘柄)のうち、3299銘柄(全体の88.4%)が50万円以下の金額で株を買うことができます。ちなみに10万円以下で買える株も同1096銘柄(全体の約30%)です。
特に投資初心者の方はまとめて株をたくさん買うというのはさほど多くないと考えられますので、50万円以下の取引金額の手数料が安いauカブコム証券はおすすめです。
多彩な特殊注文(特殊売買注文)が利用できる
auカブコム証券はネット証券の中でも非常に多くの種類の特殊売買注文を用意していることでも知られています。特殊注文は条件付き注文ともよばれ、特定の条件を満たしたときに注文を出すことができます。
上手に利用すれば相場を見ることができない仕事中でもチャンスを活かした注文やリスク回避のための注文を予め出しておくことができます。
auカブコム証券の代表的特殊注文 | |
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逆指値 | 株価が一定以上(以下)になったら買い(売り)といった通常の指値とは逆の注文ができます。 株価が上昇トレンドに乗った時、あるいはロスカット(損切)注文を出すときに活用できます。 |
W指値注文 | 売買において株価の上下で指値と逆指値が同時に出せる注文方法です。 たとえば、現在500円の株があり、600円で指値売り(利益確定)と450円以下になったら売り(損切)という2つの注文を出せる注文です。 |
プラマイ指値 | 「始値」「終値」「約定価格」を基準に注文を出せる自動売買注文です。たとえば、500円で買い注文を出しておき、約定(売買成立)したら550円(利益確定)と450円(ロスカット)の2つの注文(W指値注文)を出すといったことが可能です。 |
リレー注文 | A株が売却出来たら、B株の買い注文を出すといった連続発注(予約注文)です。 |
Uターン注文 | A株が400円で買えたら、500円で売り注文を出すといった予約注文です。 |
トレーリングストップ注文 | ロスカットの注文(逆指値)を株価変動に合わせて変更させる注文です。たとえば現在の株価が500円でこれに対して450円で逆指値売り注文を出しているとします。 もしも株価が550円に上昇したら逆指値売りの注文価格を500円に引き上げるといったものです。株価の変動に合わせてロスカット注文の水準を変更することができます。 |
時間指定注文 | 〇時×分になったら注文を出したり、それまでに成立しなかったら発注を取り消したりすることができる時間を使った取引です。 |
正直、すべて理解する必要はないですが、いずれも上手に活用すれば、ロスカットや利益確定、投資資金の効率的運用が可能です。
投資初心者にうれしい、kabu.studioでの動画セミナー
auカブコム証券ではkabu.studioという動画を使ったセミナーサイトを運営しております。
こちらでは、auカブコム証券の使い方や活用方法はもちろん、相場に関する情報や資産運用や投資に関する考え方やアドバイスといった動画コンテンツを多数用意しています。
大手金融グループの力を活かしたIPO関与率
IPO(新規公開株)は勝率の高さやリターンの大きさもあって、多くの投資家が抽選に参加しています。そうした中でauカブコム証券は引受数ベース(幹事証券としてIPOを引き受けた数)でみると、SBI証券やマネックス証券とは劣ります。
ただ、グループ証券の三菱UFJモルガンスタンレー証券などが引き受けたIPOの販売も行っているため、販売件数は多いです。
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上記記事でも紹介していますが、完全抽選方式なので、IPO投資にチャレンジしたい方は口座を是非とも持っておきたいネット証券です。
ネット証券の中でも先進的なトレードツール「kabu STATION」
個人的に、ネット証券の中でもっとも使いやすいトレードツールは楽天証券の「マーケットスピード」だと思っていますが、もっとも先進的、もっともユニークなのはauカブコム証券のkabu STATION(カブステーション)だと思います。
板情報、株価情報、チャート、ニュースなどの基本情報は当然提供されております。
これ以外にも直近ではフィンテック(金融×IT)のスタートアップ企業と連携した多数の投資ツールも投資家向けに提供しています。
- リアルタイム株価予測(始値がどのくらいになりそうなのかを膨大な情報を元に予測)
- ソーシャルモメンタム(SNSなどで注目度が集まっている銘柄をランキング提供)
- リアルタイム消費財トレンド(POSデータを活用した消費財の売り上げトレンド)
いずれも、投資をする上での着眼点や選択肢を増やしてくれるはずで、情報を活用し投資をしたいという方には非常に魅力的な内容となっています。
投資信託の保有でもポイントがもらえる(毎月ポイント)
auカブコム証券は投資信託の保有でポイントがもらえるサービスとして「毎月ポイント」を提供しています。
上記のように3000万円相当の投資信託を1年保有した場合の還元額は、投資信託の保有ポイント制度を設けているネット証券の中では最高水準となります。
ただし、auカブコム証券は毎月ポイントの対象外となる投資信託が多いということに注意が必要です。いわゆるローコストファンドとして知られている投資信託の多くが対象外となります。
アクティブ型の投資信託、毎月分配型のファンドなどが多い方は別ですが、インデックスファンド投資が中心というのであれば、向きません。
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大手ネット証券ならではの貸株サービスや単元未満株取引
大手ネット証券では標準的に提供されるようになってきた、貸し株サービス(保有株を証券会社に貸すことで貸株料がもらえるサービス)や単元未満株取引(1株単位で株を売買できるサービス)も提供されています。
この辺りは大手ネット証券の中でサービスの差はあまりありませんが、大手ネット証券ならではといえるサービスですので、上手に活用していただければと思います。
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[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/1213″]
auカブコム証券の口座開設から取引までの流れ
auカブコム証券への口座開設は簡単です。以下の公式ホームページからネットのみで簡単に口座を作ることができます。auカブコム証券は「インターネットでらくらく電子口座開設」というスピード口座開設も可能です。
スマートフォンから本人確認書類やマイナンバーの通知カードなどをアップロードすれば、最短即日口座開設が可能です。
auカブコム証券に入金する方法
auカブコム証券は以下の銀行と連携しており、口座開設後にauカブコム証券の管理画面から即時の入出金が可能となっています。
auカブコム証券はMUFGということもあり、グループ銀行である三菱UFJ銀行やじぶん銀行は無料ですが、グループ外のPayPay銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などは有料になります。
まとめ。テクニカルな運用にも向くネット証券
auカブコム証券は50万円までの小額の株式投資であれば手数料は大手ネット証券の中でも安いのが魅力です。また、特殊注文も数多く用意されており、こちらもネット証券で第1位。
使いこなすのは少し難しいかもしれませんが、慣れてしまえば投資の幅が広がるのが実感できるはずです。仕事などが忙しくて取引時間(9時~15時)に相場を気にする余裕がないという方も、auカブコム証券なら特殊注文を駆使して売買機会を損なわずに済みます。
投資金額が大きい方(1回あたりの取引金額が大きい方)は手数料がやや高めになりますので、auカブコム証券以外の選択肢もあるかと思いますが、全般的に高く評価できるネット証券です。
以上、小額投資に強いauカブコム証券の特徴と評判についてまとめてみました。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
今は『楽天モバイル』が最強。楽天リンクを使えば通話かけ放題だし、パケットも使い放題で月々3,168円。データ通信をあんまり使わない人は1,078円で回線を維持できます。
さらに、家族と一緒なら110円OFF。
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