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株式の積立投資「るいとう(株式累積投資)」を始めるメリット、デメリット

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個別株式に対する積立投資として「株式るいとう」という運用方法があります。株式累積投資の略称で、毎月一定額を拠出して株式を購入することができる方法となっています。

ソニーや任天堂、トヨタ自動車といった個別株に対して毎月1万円からの積立投資が可能になるサービスです。株の積立投資としては最も代表的な方法なのですが、始めるにあたってはいくかの注意点もあります。

今回はそんな株式累積投資(るいとう)のメリット、デメリットや注意点、株式累積投資以外で可能な株の積立投資について紹介していきます。

株式累積投資(るいとう)の仕組みと特徴、始め方

株式累積投資は自分が選択した個別株式銘柄を毎月1万円以上の一定金額から購入することができるサービスとなっています。投資対象は全銘柄ではなく、取引をしている証券会社が指定している銘柄に限られます。

まずは、株式累積投資(るいとう)に対応している証券会社に口座を開設しています。2020年現在で対応している証券会社は下記の通りです。

  • 野村証券
  • 大和証券
  • SMBC日興証券
  • 三菱UFJモルガンスタンレー証券
  • 岡三証券

ちなみに、いずれも対象となるのは支店口座です。たとえば、SMBC日興証券の場合は「ダイレクト口座」というネット取引専門の口座がありますが、そちらでは株式累積投資をすることはできないようになっています。

※後述しますがSMBC日興証券はダイレクト口座限定の「キンカブ」というサービスをやっています。

口座開設後は累積投資をする銘柄と毎月の積立金額を決めたら自動的に積立投資を始めることができます。なお、すべて調べたわけではありませんが、口座自動振替が可能になっています

 

株式累積投資(るいとう)のメリット

まずはメリットから取り上げていきたいと思います。最大のメリットは「本来は株数単位でしか買えない株を金額単位で購入できる」ということでしょう。

通常の株式投資では単元株と呼ばれる株数単位でしか投資できません。現在主流となっているのは100株単位です(会社によって異なります)。

たとえば、700円の株価で単元株が100株なら700円×100株=7万円が最低投資単位となるわけです。これは少し金額が大きいと感じる方もいるかもしれません。株式累積投資ならこれを定額(1万円~)で投資ができるわけです。

もう一つはドルコスト平均法が使えるということです。ドルコスト平均法とは「定額投資法」とも呼ばれ一定数量(株数)ではなく、一定金額で積立投資を始めることで、一定数量を買い続けるよりも平均取得価格を下げることができるという投資法です。

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株数単位の株式投資において金額単位で積立投資をしていけるという点がるいとうの大きな魅力です。

個人的に資産形成をする上で仕組みはたいへん良いと思っています。ただ、以下で説明しますがデメリット部分が大きすぎます。

 

株式累積投資(るいとう)のデメリット、注意点

一方のデメリットや注意すべき点はいくつかあります。

  • 手数料が割高
  • 単元株未満だと株主になれない
  • 取引可能な株が限定されている

という点です。それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

るいとうは手数料が割高

その中でも特に大きいのは「コスト(手数料)」の問題です。手数料が高すぎます。

冒頭でも書きましたが株式累積投資は利用可能な証券会社が限定されています。また、多くが支店取引限定です。大手3社の手数料を見てみましょう。

口座管理手数料 売買手数料
野村證券 無料 1.21%(税込)
大和証券 3,300円(株式累積口座管理料) ~1.265%(税込)
SMBC日興証券 無料 ~1.265%(税込)

特に、大和証券がひどいですね……。管理手数料まで必要になります。通常の株の売買手数料はネット証券だと0.1%未満です。その10倍以上の手数料がかかるのは看過できません。

資産運用は徹底的に手数料(コスト)を下げる!手数料は100%発生するマイナスリターン」の記事でも紹介していますが、投資において手数料というのは100%確実に発生するマイナスリターン要因です。手数料を節約することができれば、投資効率が向上します。

逆に高い手数料を払えばそれだけ投資効率が低下します。るいとうという積立投資をして長期的な成長を図っていくのにマイナスリターンを高めるのはバカげています。

 

配当はもらえるけど、株主優待はもらえない

株式累積投資で購入した株の場合、株主は証券会社名義となります。持ち株数に応じて配当金は分配されますが、株主優待を受け取ることはできません。

これは、るいとうの結果、株数がふえて単元株数に達した場合でも同様になります。その場合は株式累積投資の口座から通常の口座に移し替えれば、自分名義になるので優待がもらえるようになります。

ただ、これは少し勿体ないです。理由は株主優待の存在です。

最近、長期保有株主向けの株主優待が増えています。こうした銘柄は〇年以上の株主に優待内容を拡充といったサービスを行っています。るいとうの場合、単元株(100株)に満たないと株主にならないので、それ以下の保有時期は株主としてカウントされません。

一方で最近増えている1株単位の小額投資が可能な証券会社(ネオモバLINE証券など)の場合は1株保有でも株主扱いとなります。株主優待を目的とするなら、るいとうより、ネオモバやLINE証券を通じて単元未満株取引をするほうがいいです。

 

投資できる対象(株式)は限定されている

株式累積投資の対象になっているのは、各証券会社が指定した銘柄です。

累積投資取り扱い銘柄数 売買手数料
野村證券 1797銘柄 1.188%(税込)
大和証券 1799銘柄 ~1.242%(税込)

1800件程度ということになりますね。一方で東証に上場している銘柄は3,542銘柄となっています。ということは、上場銘柄のうち約半数程度しか投資対象にならないというわけです。

 

るいとうをするならSMBC日興証券ダイレクト口座の「キンカブ」がおすすめ!

るいとうではなりませんが、SMBC日興証券がネット取引専用口座の「ダイレクトコース」で提供しているキンカブというサービスがおすすめです。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/securities/service/22536″]

るいとうを使うよりも圧倒的にこちらが優れています。

キンカブは「金額・株数指定取引」というSMBC日興証券のオリジナルの投資サービスです。仕組み的には「るいとう」似ており、100円単位(または株数単位)という金額でスポット買い、積立投資が可能な投資サービスとなっています。

るいとうのように運用するなら金額単位ですね。100円単位で投資ができ、1回の買い付けが100万円以下なら買い付け手数料は無料。売却時の手数料も100万円以下なら0.5%と前述の各社の「るいとう」サービスと比較して圧倒的にコスト安です。

るいとうを利用するならSMBC日興証券(ダイレクトコース)一択です。

>>SMBC日興証券公式ホームページ

 

単元未満株投資で疑似的な「るいとう」をすることも可能

るいとうとは少し異なりますが、一部の下記ネット証券では株式を1株単位で売買することができる「単元未満株取引」を提供しています。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/1213″]

1株単位で売買できるので、100株単位とされていることが多い国内株の売買代金を大きく小さくすることができます。かつてはこうした単元未満株取引は手数料がやや割高でしたが、最近ではネオモバ(SBIネオモバイル証券)やLINE証券のような小額投資が可能なネット証券が登場して取り組みやすくなっています。

定額投資とはなりませんが、毎月1株ずつ買うといった運用も可能です。

>>ネオモバ(SBIネオモバイル証券)公式ホームページ

>>LINE証券公式ホームページ

以上、株式の積立投資「るいとう(株式累積投資)」を始めるメリット、デメリットをまとめてみました。