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自分でできる収入と支出の家計診断のやり方とコツ

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checking-facts-1252035マイホームの購入や自動車の買い替え、株式投資などの資産運用、生命保険や医療保険などの保険。お金を使ったり、運用したり、節約をしたりするときに、一番大切なのは自分を知ること。現状の家計診断をすることで、今の自分たちにどれだけの余裕があるのか?またどこが問題なのかを知ることができます。

家計診断というと、プロのFP(フィナンシャルプランナー)にお願いしなくても自分で十分に可能です。

今回は自分でできる家計診断のポイントを支出編と資産編の2部に分けてまとめていきます。今回は「収支編」です。

収支の家計診断のやり方

収支の家計診断は、お給料などの収入と、実際の支出を分析するものです。

日常的に家計簿などを付けている方は簡単に作れます。家計簿は自分の家庭の収支状況を見える化するツールです。最近ではスマホアプリをはじめとして簡単に家計簿をつけることができるサービスもあるのでうまく使っていきましょう。

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まず、一番上に収入を書きます。お給料やパート・アルバイト代などですね。税引き後の手取りの金額を記入します。そのうえで、収入の合計額を出します。

  • 給料:30万円
  • パート代:8万円
  • 収入合計:38万円

次に、支出を洗い出します。項目を作ってリストアップ、合計金額を書いていくようにしましょう。また、費用のうち使用量にかかわらず金額が固定されているものを「固定費」、逆に使用量に応じて費用が発生するものを「変動費」として明記するようにします。
代表的な項目は下記にまとめています。

  • (固)光熱費(水道・ガス・電気)の基本料:0.5万円
  • (変)光熱費の使用料:1.5万円
  • (変)食費:2万円
  • (変)外食費:4万円
  • (固)通信費:3万円
  • (固)住宅費:8万円
  • (固)教育費:2万円
  • (変)レジャー費:3万円
  • (変)被服費:1万円
  • (変)美容費:2万円
  • (固)車両費:2万円
  • (変)医療費:1万円
  • (固)保険料:2万円
  • 支出合計:32万円
  • 内、固定費:17.5万円
  • 内、変動費:14.5万円

これにより、収入と支出が計算されました。単純に差し引きすれば6万円のプラスということがわかりますね。これが家計診断における収支表となります。まずはこれを実際に作っていきましょう。

細かい数字が手元にないという方は大ざっぱでもいいので作りましょう。

 

ローンを組んでいる方の家計診断

支出における家計診断において「ローン」についてのリスク管理も重要です。
特に、家計における影響度の大きなローンとしては「住宅ローン」「教育ローン」「カードローン」、「クレジットカードの分割払いやリボ払い」などがあります。

家計診断においてローンをどう見るかについて説明していきます。

 

1)長期のローン返済は固定費

まず、住宅ローンを筆頭に教育ローンなどの長期返済のローンは基本的に「固定費」として扱います。
住宅ローンなら住宅費用、教育ローンなら教育費としてカウントするようにしましょう。

 

2)短期のローンや分割払いなどは変動費で組み込む

たとえば分割払いでショッピングをした返済分+利息は変動費として組み込みましょう。基本的には1年以内、長くても数年で返済するものと考えます。

 

超重要なフリーキャッシュフロー

まず「収入>支出」となっていれば、家計は安定的であるといえます。ここでのプラスの差額が家計におけるフリーキャッシュフローであり、余力ととらえることができます。

どれだけ高収入であってもこのフリーキャッシュフローが小さければ家計の安定度は極めて低いといえます。万が一の支出が発生して費用が増加した場合に家計が窮地に陥るリスクが高まります。

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上記の記事でも書いていますが、年収が高くても普段のお金が不足してカードローンなどを利用してお金を借りている人が数多くいます。

こうしたケースは収入が多くてもフリーキャッシュフローがマイナスの状況になっており家計は安定していません。

一方で、収入自体は少なくても、フリーキャッシュフローがプラスであれば家計は安定的です。

 

分析したフリーキャッシュフローは安定しているか?

ただ、フリーキャッシュフローがプラスだからといって安心してはいけません。収入が安定しているのか?という点も考えておく必要があります。

たとえば、収支は黒字だけど、旦那さんだけの収入でみた場合は赤字で、将来、出産・育児などで奥様が退職する予定があるという場合は、奥様の収入を差し引いた形でも家計が黒字になるように計画をしていく必要があります。

また、支出の面でも将来増加する可能性が高い支出(教育費や育児関連の費用、住宅の修繕費などまとまった支出)があるような場合には、それを含んだ上でも収支が黒字になるようにしていく必要があります。

 

フリーキャッシュフローがマイナスなら直ちに改善を

フリーキャッシュフローがマイナスという状況は、現在の生活が預貯金を食いつぶすことで何とか保たれているという状況になります。

早急にフリーキャッシュフローを改善する必要があります。

 

収入と支出の改善方法

それでは、実際にどうやって家計診断や、具体的な収支の改善を行っていけばよいのでしょうか?

  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす

この二つです。当たり前!と思われるかもしれませんが、その通りなのです。

 

収入を増やす方法は限界はがある

まず収入を増やす方法です。

副業として居酒屋でバイトでもすれば、確かに家計の足しにはなるでしょう。また、奥様が専業主婦をしているというのであれば、可能な範囲でパートに出るというのも一つの選択肢だと思います。

中長期的に考えるのであれば、副業などをするというのも手ですね。最近はネットを使ってクラウドソーシングのような働き方も増えており、副業しやすい環境は整っています。

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その一方で、追加的に働いて収入を増やすというのは限界もあります。となると妥当なのは支出を減らすということでしょう。

 

支出を減らす努力で家計のフリーキャッシュフローを改善する

収入を増やす方法に限界があるのであれば支払いを減らす努力をしましょう。中でも支出の改善に効果があるのは、固定費用(固定費)の削減ですね。

固定費の特徴は「削減できればその効果は高い」「削るためには手続きが必要で急には変えられない」という特徴があります。仮に、固定費を2万円節約できれば、それだけで年間で24万円もの節約になるわけです。対して変動費の節約は節約した分だけしか効果がでません。

そうした意味でも家計節約、家計改善の第一歩は固定費です。詳しい項目や節約方法については「家計の見直しに効果的なのは「固定費」の削減!」でもまとめています。

  • 家賃
  • 自動車関連諸費用
  • 新聞代
  • 携帯電話やインターネット関連諸費用
  • 保険料

などが挙げられますね。こうした費用、支払いを改善することで、フリーキャッシュフローは長期にわたって改善します。

スーパーで買い物をする支払いを5%削減するという変動費をコントロールするよりも圧倒的にやりやすいです。

 

さらに家計を強靭化させるためのコスト意識

フリーキャッシュフローが安定していたとしても、より安定させて家計をより強靭化していきましょう。

フリーキャッシュフローが増えればそれを投資や運用に回すことも可能となり、それらの投資からの収益(配当金や利息収入)が入ることによってさらに家計収支が盤石化していきます。

以下では、さらに家計収支を盤石なものにするためのいくつかの小技や実例を紹介していきます。

 

固定費が大きい家庭は、リスクに弱い

フリーキャッシュフローの改善に固定費削減が効果的と書きましたが、固定費の削減は家計におけるリスク耐性を高めることにもつながります。

何らかの事情で収入が減ったとします。それでも、固定費というのはすぐに削るというのが難しい費用でもあります。

たとえば、住居費という固定費を削減するためには住宅を探して引っ越しをする必要があります。すぐ明日からとはいかないのが固定費の削減・節約になるわけです。固定費の節約に関しては、できるだけ早期に取り組む必要があるわけです。

 

家賃は手取りの1/4以下を目安に

家賃などの住まい関連の費用は金額も大きく、かつ固定費用であることから見直しによる経済効果がかなり大きな支出項目になります。高額な場合は引っ越しによる見直しも検討しましょう。

なお、一般的に言われる、家賃は手取りの目安は3割(33%)というのはどちらかというと高すぎると思います。不動産業界のPRのようなものです。

昔と比べて今はスマホ代や家庭のネット回線費用のように固定費の項目が増えています。「家賃の節約!家賃の目安はいくらくらい?」でもまとめていますが、手取りの1/4(25%)以下というのを基準に考えましょう。

 

生命保険等の保険料の見直し

保険料も高額な固定費用の一つです。支出に対して保険料の割合が多いような場合はぜひ見直しを検討しましょう。

ちなみに、個人的には生命保険は無駄だと思っています。加入するのは必要最小限にするべきです。詳しくは「生命保険・医療保険は”損”をする金融商品」でも説明しています。

こちらも預貯金などで資産が一定額以上に積みあがってきた場合、保険金額を減らすことができます。保険金額を減らせば保険料も下がり、より家計収支が安定します。

 

固定費から変動費に変更できないか考える

固定費を見直すとき、それを変動費にできないかを考えるのも一つの手段です。

たとえば、マイカー関連の費用ですが、自動車を買った場合はローン、税金、駐車場代などの固定費がかかりますよね。でもそれをタクシーやレンタカーに置き換えたら、車両関連の固定費を変動費にすることができるわけです。

最近では「シェアリング」というサービスも増えており、自動車関連では「カーシェア」なども利用しやすくなってきています。特に都心部や都会では自動車を持つよりもこうしたシェアリングサービスを利用するほうが費用対効果は高いはずです。

カーシェアリングについては「カーシェアリングを検討している方へ。カーシェアのメリット、デメリットと業者比較。」でも詳しく分析しています。

 

エンゲル係数で食費の無駄をさがす

変動費としての代表格はやはり「食費」ですね。その食費の家計に対する大きさを示す指標が「エンゲル係数」となります。

エンゲル係数(%)=食料費÷消費支出×100。家庭科の授業で習いましたよね。支出に占める食費の割合です。今回の例でいえば、32万円の支出のうち、食費+外食費で6万円なので、6÷32×100=18.75%ということになります。
一般に、エンゲル係数が高い家計ほど、家計状況は苦しいといわれています。
平均値は世代により異なるものの平均すると22~24%くらいとなります。

家計診断をすると、収入が少ない方のエンゲル係数が高いのは仕方が無いです。食費は削る限界というものがあります。一方で、収入が比較的大きいにも関わらずエンゲル係数が高い場合は「食費に金をかけ過ぎている」と分析できます。
外食回数が多かったり、食材の無駄遣いなどがある可能性があります。

 

ローンは金利の見直し、早期返済で負担を減らす

1)分割払いやリボ払いなどの短期ローン

家計に余裕があればなるだけ早く返済していきましょう。カードローンやキャッシング、クレジットカードの分割払いなどは10%を超える利息が発生するケースも珍しくありません。いまどき年利1%以上で安全に資産運用するのも難しい状況ということを考えると、預貯金があるのにこうした短期ローンを組んでいるのはバカらしいことです。

2)住宅ローンなどの長期ローン

長期ローンの特徴としては返済における「金利(利息)」の割合が大きい一方で、設定されている金利水準は短期返済のローン(カードローンなど)と比べると低いというのが特徴です。
金利が低いので返済の優先度は短期ローンよりも低いです。一方で金利の見直しが少しでもできれば総返済額を大きく低減させることができます。

 

さて、家計診断の収支編は以上です。次は自分自身が保有している資産の家計診断である「家計診断(資産編)」もぜひ参考にしてみてください。

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