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資産1億円を貯めるために必要な運用と稼ぐ方法

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資産1億円という金額は資産運用や投資、あるいは働く人にとってわかりやすい目標地点の一つとして掲げられることが多いです(本当に1億円必要なのか?ということは別にして)。

投資界隈では資産1億円を到達した人を“億り人(おくりびと)”などと呼ぶこともあります。さて、そんな資産運用や投資をしている人にとって目標でもある1億円という資産を作るための運用や稼ぐための方法について検証したいと思います。

金融資産1億円を持っている人はどのくらいいるのか?

多くの場合で1億円の資産を持つという場合、土地(マイホーム)は除外した、いわゆる金融資産を指すことが多いです。厳密ではありませんが、この金融資産1億円超の世帯をいわゆる「富裕層」と呼ぶようです。

では、それだの資産を持つ人はどのくらいいるのか?

最新のデータだと野村総合研究所が実施しているNRI富裕層アンケート調査による推計データがあります(2016年11月28日)。

こちらによると、金融資産1億円以上を持つ富裕層は121.7万世帯なのだそうです。同データにおける母数(5290.4万世帯)から見た割合は2.3%ということになります。

ちなみに、同じようにお金持ちを意味しそうな年収1000万円という水準。年収1000万円は世帯単位なら11.7%が達成しています。個人単位だと男女合計で3.1%です。

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こうみると、金融資産1億円を作るというのは結構ハードルが高いということがわかりますね。

 

資産1億円を達成するための方法

資産1億円という水準を達成するために必要な稼ぎ方、運用方法について考えていきたいと思います。資産1億円を達成するためには大きく3つの方法があります。

  1. 稼ぎを増やす
  2. 支出を減らして貯金する
  3. 運用で殖やす

当たり前といえば当たり前ですね。

 

稼いだ収入で1億円を貯める方法

普通の人にとって、何らかの形で働いて稼ぐ(収入を得る)というのが最大の資産形成の手段となります。会社員、起業家、多くの人は本業で収入を得ることで資産を形成していきます。

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生涯賃金は2億円とも3億円ともいわれるわけで、多くの普通の人にとっては人的資本(将来にわたり働いて稼げる力)を伸ばすことで収入を増やし、そしてお金を貯める。それが王道です。

 

貯金だけで1億円を作るには何万円を何年貯金する必要がある?

一方で、1億円を稼いだお金を貯金して貯めようと思った場合には以下の年数が必要になります。

月10万円貯金:約83年
月20万円貯金:約42年
月30万円貯金:約28年
月40万円貯金:約20年

うーん。月30万円でも28年かかります。30歳から始めて毎月30万円貯金すれば、60歳を前にしてようやく1億円を貯めることができるという事になるわけですね。

たとえばサラリーマンの場合、年収1000万円の人で手取り収入は約700万円程度です。月にすれば58万円ですね。このくらいないと月に30万円を貯金に回すというのは難しいわけで、働いて稼いで1億円貯めるには、かなり頑張る必要がありますね

 

共働きで夫婦ともに正社員なら散在しなければ1億円も夢じゃない

共働き夫婦の場合、特に両者が正社員としてキャリアを積んでいけるというのであれば、資産形成という面ではかなり有利になります。無駄遣いを極力控えて夫婦の収入でしっかり貯金をしていけば、1億円貯めるというのも夢物語ではありません。

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どちらかの収入で生活し、もう片方の収入をほぼ貯金といった形にすればかなりの金額を貯金できるはずですから。

 

投資や資産運用で1億円に殖やす方法

億り人”という言葉が使われることが多いのは働いて稼ぐということよりも運用で殖やすということを考える人の方が多いかもしれません。ネットでは100万円程度の元手を使って投資をして資産を100倍(1億円)にしたという話もゴロゴロ転がっています。

 

投資で1億円を儲けるにはどうした運用が必要?

では、具体的に100万円という種銭があるとして、これを運用して1億円を作るにはどの程度の運用が必要になるのかを見ていきます。

100万円を1億円にするには運用によって資産を100倍にする必要があります。

よく聞く話としては「株で運用」というものですね。

我が国の年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は年金保険料預かり、それを運用しています。そのGPIFは株式(国内株)の期待収益率として4.8%(H24)という数字をあげています。株でリスク分散をしながら運用したらこのくらいのリターンは期待できるって数字です。

それではこの4.8%で運用できると仮定したとき、100万円が1億円になるにはどのくらいかかるでしょうか?

答えは98年です。

ちなみに、かなりリスクをとったとして年利10%で運用できたという場合であっても、100倍にするには48年必要になります。

 

成功話は“生存者バイアス”が働いているので要注意

一方で、ネットには数年で億の資産を作ったという話も多く転がっています。SNSやブログなどでは、投資や運用で億り人になったという人の存在を身近に感じしてしまうこともあるかもしれません。

こうした事例には生存バイアスというものがあります。

生存バイアスとは、“生き残った者(成功したもの)の情報が基準とされることで誤った判断を行ってしまう”という認知上の問題です。

こうした投資で大成功を収めた人の裏には投資(投機)によって退場(資産を失ってしまった人)も数多くいるわけですが、そうした情報はあまり出てこないため、生存者(投資成功者)の情報だけが目に付き、自分も投資で億り人になれるかも?と思ってしまうわけです。

リスクとリターンは基本的にはイーブンですから、数倍、数十倍といったリターンを短期間で得るには相当なリスクを負う必要があります。

仮に1/2で資産が倍になるけど、負けたら投資額を失うというゲームがあるとして100倍になるには、7連勝する必要があります。7連勝できる確率は1/128になります。短期で大儲けする人の背後にはそれだけの“失敗した人”がいることを忘れてはいけません。

 

ハイリスクでもいいから短期間で1億円の資産を作るための方法

ハイリスクでもいいから、とにかく短期間で投資(投機)で儲けたいという場合には以下のような方法があります。基本はレバレッジを活用したハイレバ投資が必要になります。

たとえば、FX(外国為替証拠金取引)では、レバレッジを最大25倍までかけることができます。これでも規制された方で規制前は400倍とかいったハイレバ投資ができた時代もありました。

たとえば、25倍なら100万円の資金で2500万円までの運用が可能です。これで10%の利が取れれば、利益は250万円。元金100万円に対する利回りは250%にもなります。

一方で25倍というレバレッジは損失も25倍になります。この例だと4%マイナスの方向に動けば全財産を失います。急激な値動きでロスカットが間に合わず5%の損失となった場合には預けた金額以上のマイナスとなります(借金を背負う)。

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最近だと、仮想通貨関連で億単位の資産を作った人も多いようです。後付けの結果でみれば2017年初頭に仮想通貨に手を出した人は大成功でした。ただ、当時の段階で価値があるかどうかもわからない仮想通貨にそれなりの金額の投資をしたと人はかなりのリスクをとっていたわけです。

これから二匹目のドジョウを探してもいいかもしれませんが、今後も同じように価値が急上昇するかどうかはわかりません。

山高ければ谷深し”という格言もあります。

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1億円の資産を作る“だけ”ならサラリーマン・公務員なら実はカンタン?

リスクの説明をしたついでに紹介をすると、1億円の資産をつくる“だけ”でよければ、あなたが大手企業のサラリーマンや公務員なら実はカンタンです。

どうするかっていうと、アパート経営やマンション投資をすればいいのです。安定したサラリーマンや公務員なら銀行も融資してくれます。そして頭金をほとんど入れずにフルローンで1億円程度のアパートやマンションを買えばいいのです。これで資産1億円です。

もっとも、融資を利用した不動産投資もFXと同じローンを利用したレバレッジ運用です。入居状況等が悪化すれば収支がマイナスとなるリスクもあります。資産は1億円でも負債も同じだけありますから、頑張って返済し続ける必要もあります。

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稼いだ資金を投資に回して1億円を作る

最後は稼いで貯めたお金を運用するという方法です。

普通の人が破産するようなリスクを負わずに1億円の資産を作るという上ではこの方法しかありません。仮に年利5%の利回りで運用できるとしたときに、毎月一定額を積立投資したケースを見ていきましょう。

  • 毎月10万円:32年1か月
  • 毎月15万円:26年4か月
  • 毎月20万円:22年5か月

仮に、利回りを平均よりも高めの10%で運用できたとしたらでょうでしょうか?

  • 毎月10万円:22年5か月
  • 毎月15万円:18年1か月
  • 毎月20万円:16年6か月

なんとなくですが、貯蓄+運用であれば、ある程度の時間は必要になってくるものの、1億円を貯めるという未来も見えないことがない感じですね。運用によって複利効果が効果的に活きてきます。

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iDeCoやつみたてNISAも併用すればさらにスピードアップ

こうした積立型の運用に関しては税制上の優遇を受けられる制度もあります。

代表的なものが「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後まで自由に使えませんが、運用に対する利益が非課税となるだけでなく、掛け金が全額所得控除(所得税の節税)も可能です。所得税が安くなった分を再投資に回すことができれば、さらに運用スピードをアップできますね。

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つみたてNISAについては、毎月投資信託の積立投資ができ投資の利益が非課税となります。こちらには所得控除の優遇は無いものの、いつでも解約出来て現金化できるというのは資金の流動性を担保するという意味で魅力的です。

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まとめ。1億円を作る方法

実際のところ、本当に1億円が必要なのかどうか?というのは別問題ですが、お金を貯める、増やすというときに一つの目安、目標とされやすい1億円を作るという方法について検証してみました。

1億円という資産を作るには投資・運用は不可欠な一方で、投資だけでそれを達成するのも困難です。稼ぎを上手に貯蓄し、そして運用のサイクルを上手に回していくことが、1億円を貯める近道だといえそうです。

 

以上、資産1億円を貯めるために必要な運用と稼ぐ方法について紹介しました。