住信SBIネット銀行は、ネットバンク(ネット専業銀行)の中でも万能的というかオールマイティーなサービス提供が魅力の銀行です。普段使いから、決済用、貯金用、投資用と幅広い内容で利用できる金融サービスを提供しています。
今回はそんな住信SBIネット銀行のサービス内容やそのメリット、他のネットバンクと比較したときの弱みなどをそれぞれわかりやすくまとめていきたいと思います。
あなたのネットバンク選びの参考になれば幸いです。
住信SBIネット銀行の総合的な評価と評判
ネットバンクとしては後発の2007年にサービスを開始。当初より金利の高さや手数料の安さを売りにして、口座数を急拡大した銀行です。
当時は他のネットバンクのスペックと比較してかなりの高スペックで他社を圧倒していましたが、直近では他の銀行と比較した優位性はやや薄らいでいるというのが私の評価です。
ただ、そうはいっても総合的にみれば手数料や金利、サービスなど他のネットバンクと比較して優位な面も多く、とりあえず一つだけネットバンクに口座を作りたいというのであれば、一番におすすめできる銀行といえます。
以下のような方にとは特におすすめの銀行です
- 生活費を管理するための銀行が欲しい
- 株式投資や投資信託への投資となった資産運用に興味がある
住信SBIネット銀行の特徴的なサービスを徹底分析
住信SBIネット銀行の銀行関連サービスについてまとめてみました。各種手数料や預金関連サービス、キャッシュカード、ローン回りなどをソニー銀行ならではのサービスや他の銀行との違いなどを比較しながら紹介していきます。
- 住信SBIネット銀行のスマートプログラム(ステージ別会員プログラム)
- 預金関連サービス(普通預金、定期預金、外貨預金)
- 資金管理に優れた「自動入金」「自動振込」
- キャッシュカード(ブランドデビット)は海外に強い?
住信SBIネット銀行のスマートプログラム(ステージ別会員プログラム)
まず、住信SBIネット銀行のサービスについては2016年よりスマートプログラムという、ステージ別の会員プログラムが用意されています。ランク1~4までの4ランク制となっており、ステージが上がるほど、コンビニATMを手数料無料で使える回数、他行への振込手数料が無料になる回数が増えていきます。
※30歳未満の方は1000円以上の預金残高があれば自動的にランク2になれます。
上記のように、預金残高やサービスの利用状況によってランクが決まり、このランクに応じて以下のようにATM無料利用回数、振込手数料無料回数が変わってきます。
詳しくは、以下の記事でもまとめていますが、ランク2くらいまでは比較的簡単に達成できるので月にATMが5回無料、他行(他の銀行)への振込手数料も3回無料と考えると、スペック的には決して悪くありません。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/diary/3591″]
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/1173″]
スマプロポイントももらえる
スマプロポイントは住信SBIネット銀行のサービス利用でもらえるポイントプログラムです。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/program/19752″]
- スマートプログラム ランク4以上:毎月50ポイント
- 給与・年金の受け取り、定額自動入金サービス利用:30ポイント
- 口座振替(1件以上):5ポイント
- 外貨積立(月1万円以上):10ポイント
- 純金積立(月5000円以上):10ポイント
といったように銀行サービスの利用でポイントが貯まるようになっています。
特に赤太字にしている2項目については、こちら側はお金を1円も使わずに達成可能な項目となっているので、設定しているだけで毎月35ポイント(年420円相当)がもらえる計算になります。
ほとんど金利がつかないような現在の状況では大変ありがたい話ですね。定額自動入金については後述します。
預金金利はネットバンクでは標準的。SBI証券との連動預金がある
つづいては、住信SBIネット銀行の預金(普通預金や定期預金)サービスについて見ていきたいと思います。
気になる預金金利については、ネットバンクの中では標準的といえる金利水準になっていることが多いです。
ボーナスシーズンなどにキャンペーン定期預金などで高金利の預金を設定することはあるものの、それ以外だと金利は決して高いとは言えませんね。
以前はネットバンクの中でも最高水準の金利だったんですが、直近はやや弱含んでいる感じです。
SBI証券との連動預金「SBIハイブリッド預金」
住信SBIネット銀行のユニークな預金として知られるのが「SBIハイブリッド預金」ですね。これはSBI証券との連動預金口座で、普通預金から「振替」をして利用します。ハイブリッド預金に預けられている預金は、連携したSBI証券の投資用資金として扱われます。
ハイブリッド預金に預けられている資金で株や投資信託が買えるわけですね。またSBI証券に入ってくる株の配当金や投資信託の分配金はハイブリッド預金に入金されるようになります。
SBI証券はネット証券の中でも最大の口座数を持つ証券会社となっており、こちらを利用している方にとっては住信SBIネット銀行は資金の出し入れという面だけでもかなり魅力的だと思います。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/securities/11471″]
ちなみに、ライバルのネット銀行である「楽天銀行」はマネーブリッジ、「GMOあおぞらネット銀行」は証券コネクト口座というほぼ同じサービスを提供しています。
外貨預金のコスト(手数料)はネット銀行の中でも最安値
外貨預金はかなり強いです。
たとえば米ドルの為替手数料は片道4銭となっており、銀行の外貨預金の中では最安値となっています。都市銀行などでは片道50銭~1円(100銭)といったような金額が設定されていることも少なくないため、これはかなりの強みです。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/2169″]
ただし、上記記事でも紹介している通り、基本的に外貨で「運用」をしたいなら外貨預金はコスト高です。住信SBIネット銀行は確かに安いですが、同じ為替投資をするならFX(外国為替証拠金取引)なら片道0.3銭程度で済みます。さらに1/10ですね。
FXは怖いという認識をお持ちの方も多いかもしれませんが、レバレッジを設定しなければリスクは外貨預金と何ら変わりありません。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/4818″]
資金管理に優れた「自動入金」「自動振込」
住信SBIネット銀行が提供しているユニークな決済サービスが自動入金サービスと自動振込サービスです。
自動入金というのは、自分名義の別の銀行から定額を住信SBIネット銀行に入金するというサービスで、自動振込サービスは住信SBIネット銀行から別の銀行(他人名義もOK)に自動で振込をするというサービスです。
定額自動入金サービスの活用方法
たとえば、給与を受け取っているの別の銀行口座から、投資用の資金として住信SBIネット銀行に毎月3万円だけ入金するようにするといった使い方ががありますね(最低金額1万円以上)。
スマプロポイントのところでも紹介したように、定額自動入金サービスを使うと毎月30ポイントがもらえるので、設定だけはしておいたほうがいいです。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/1313″]
定額自動振込サービスの活用方法
こちらは逆に、毎月決まった額を他の銀行に振り込むというものですね。たとえば、子どもへの仕送り、家賃などの定額の支払いなどに活用できます。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/11″]
給与振込+自動入金+自動振込で特典を3重にゲット
ちなみに、この二つのサービスを活用すると、毎月ポイントをチャリンチャリンと貯めることができます。
- 給与振込で特典がある銀行に口座を作り給料をもらう(ポイント1回目)
- その銀行から住信SBIネット銀行の自動入金をする(ポイント2回目)
- 定額自動振込で自分あての振込があればポイントがもらえる銀行に振り込み(ポイント3回目)
給料振込があると特典がある銀行はたくさんあります。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/5390″]
まずは、住信SBIネット銀行以外の銀行に振り込みをしてもらいます。そこで1回目のポイント(特典)をもらいます。
続いて、住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスを使ってその銀行から入金します。住信SBIネット銀行ではスマートプログラムのところでも紹介したように、定額自動入金サービスを使うと毎月30ポイントのスマプロポイントがもらえます(2回目)。
最後に、住信SBIネット銀行の定額自動振込を使って、別の銀行に振り込みをします。
たとえば「SBI新生銀行」や「楽天銀行」、「イオン銀行」の場合、他の銀行から振り込みがあるとポイントがもらえる仕組みがありますので、それで3回目のポイントがもらえます。
このように、サービスを組み合わせることでポイント(特典)の3重どりが可能なわけです。
キャッシュカードはデビット機能付きのミライノデビット
住信SBIネット銀行では、キャッシュカードにブランドデビット機能が付帯しているブランドデビットカードとなっています。
ブランドデビットカードとはクレジットカード加盟店でカードを使って預金残高の範囲内でお買い物ができるカードで利用代金は即時預金口座から引き落とされるようになっています。
ブランドデビットカードについては以下の記事で詳しく説明しているので、こちらをご一読ください。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/creditcard/12101″]
VISAブランドとMasterCardブランドから選べる
基本的な機能は同じですが、VisaブランドとMasterCardブランドの2種類のデビットカードを発行しております。MasterCardブランドについては通常カードとプラチナカードの設定がありますので3つですね。
ミライノ デビット (VISA) |
ミライノデビット (MasterCard) |
ミライノ デビット PLATINUM |
|
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 1万円+税 |
利用申し込み | 15歳以上 | ||
カード審査 | なし | なし | なし |
カードブランド | VISA | MasterCard | MasterCard |
ポイント還元 | 0.6% | 0.8% | 1.0% |
ポンイント | スマプロポイント | ||
タッチ決済 | Visaのタッチ決済(Visa payWave) | MasterCardコンタクトレス | |
ETCカード | なし | ||
盗難補償 | 紛失や盗難に遭われてカードの不正利用を被った場合、お届けいただいた日から30日前にさかのぼり被害を補償します(個人は年100万円まで、法人は年1000万円まで) | ||
海外ATM | 対応ATMで引き出し可能です | ||
外貨決済 | 米ドルによるお買物または海外ATMご利用の際は、外貨普通預金口座(米ドル)から直接お支払いができます | ||
その他特典 | 招待日和 海外手荷物宅配無料 海外VIPラウンジ |
比較すると上の表のようになります。VISAとMasterCardであれば、MasterCardブランドのほうがポイント還元率が良くなっています。
ミライノ デビット PLATINUMについては、食事優待の招待日和や海外旅行時の空港への手荷物無料宅配、海外VIPラウンジといった旅行系の優待がついています。これらに価値を感じるならいいかもしれませんね。
住信SBIネット銀行のデビットカードは、同行の外貨預金(米ドル預金)を使ってそのまま外貨で決済可能なシステムが導入されています。
同行の外貨預金手数料(片道4銭)ということを考えるとかなり魅力的かと思います。なお、2017年3月15日より、外貨決済時には2.5%の手数料がかかるようになりましたが、年間30回までは決済分がスマプロポイントで還元されますので、実質無料です。
最近は、外貨決済や外貨両替を考えるのであれば、今はいろいろと手段があります。いろいろな方法の中で最適な方法を活用しましょう。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/7745″]
住信SBIネット銀行がおすすめな人、向いていない人
あまり、向き不向きがないネット銀行だと評価できます。オールマイティーなサービスを提供しているので、初めてのネットバンクとしてもおすすめできます。
注意したいのはスマートプログラムでランク2の条件を満たせないようなケース。30歳未満の方ならステージ条件は簡単(1000円以上の預金)ですが、30歳以上の方は複数の条件を満たす必要があります。
満たせない場合、ATM無料利用回数や振込手数料の無料回数がかなり制限されてしまいます。
ただ、実際のところランク2までなら、達成は容易であることを考えると使い勝手はかなり良い銀行となっています。
住信SBIネット銀行の口座開設の流れ
住信SBIネット銀行の口座開設はのオンライン申し込みが便利です。
手続きはオンラインで完結します。必要事項をフォームに入力すると、キャッシュカードが本人限定受取郵便(特定事項伝達型)で送られてきます。この受け取りは必ず本人が行う必要があるのと、受け取り時には本人確認書類(免許証など)の提示が必要となります。
面倒なのはこの受け取りくらいで、あとはあっさりと口座開設ができるはずです。
以上、住信SBIネット銀行のネットバンクとしてのスペックや特徴などを紹介しました。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
今は『楽天モバイル』が最強。楽天リンクを使えば通話かけ放題だし、パケットも使い放題で月々3,168円。データ通信をあんまり使わない人は1,078円で回線を維持できます。
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