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裕福な家庭・お金持ち・富裕層の年収と収入・金融資産と不動産の基準

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お金持ちになりたい、裕福になりたいというのは多くの方が考えることかと思います。

ただ、裕福な家庭、お金持ち、富裕層というようにいろいろな言葉がありますが、どのくらいの収入や年収の人、どのくらいの金融資産を保有している人が言うことができる言葉なのでしょうか。当然明確な定義があるわけではありませんが、収入と税金、それと保有する金融資産の金額などから考察していきます。

年収・収入から考えるお金持ち

年収・収入から考えるお金持ち、裕福な家庭というのはわかりやすい基準の一つかもしれません。よく一般的には年収1000万円を目指すといった言葉がありますよね。

このような収入面(年収)から考え時、どのくらいの人がお金持ちといえるのでしょうか?

 

収入から見た日本のお金持ちランキング

ちなみに2015年~2016年にかけて、日本の会社員・会社役員における高額な報酬を受け取った人のランキングは以下の通り。プロ経営者が多いですね。

  1. ニケシュ・アローラ(ソフトバンク前副社長):64億7800万円
  2. ジョセフ・マイケル・デピント(セブン&アイHD取締役):21億8700万円
  3. ロナルド・フィッシャー(ソフトバンク取締役):20億9600万円
  4. 大西通義(アオイ電子):11億6800万円
  5. カルロスゴーン(日産):10億7100万円

って、よく見たら日本人一人だけしかベスト5に入っていなんですね。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/question/12242″]

 

年収1000万円はお金持ちといえるのか?

雲の上のような存在は置いておいて、日本では年収1000万円を超える人は日本人全体の上位3.1%にあたります。お金持ちかどうかを相対的にみるというのであれば、十分にお金持ち、裕福といえるでしょう。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/working/7448″]

一方で上記リンク先でも紹介していますが、年収1000万円くらいの方は税金や社会保険料などの負担が大きくなりやすいうえ、高収入ということで様々な補助や助成が所得制限によって受け取れなくなるため、実際の生活はそれほど……という方が多いかもしれません。

年収1000万円くらいの専業主婦家庭と、年収800万円の共働き世帯だったら可処分所得のようなものはさほど差がでないように考えます。

そのため、外から見たらお金持ちと思われるかもしれないけど、実際に生活をするとそこまで裕福とは実感できないくらいの収入というのが年収1000万円ではないかと思います。

 

年収2000万円を超える人は確実に裕福といえる

年収が2000万円を超えるというのは多くの金融機関などでも富裕層・ハイクラスな人と定義しているケースが多いです。年収1000万円超が上位3%程度なのに対して年収2000万円超は0.5%以下となっており、本当に限られた人といえるでしょう。

給与所得者(サラリーマン)であれば、経営幹部クラスや年収が高いとされるコンサルタントや金融機関のファンドマネージャーなどにならないとなかなか達成できる年収ではありません。

もちろん、税金や社会保険料なども高いです。たとえば年収2000万円の場合、給与所得控除は220万円しか認められませんので1780万円が所得となります。実際に支払う税金や社会保険料は社会保険料(健保+年金)が140万円ほど、所得税が390万円、住民税が160万円ほどかかります。

日本は所得税率は年収が高くなるほど税率があがる累進課税がとられているので、所得税が増えていきます。詳しい計算は下記ページなどもご参照ください。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/education/2050″]

となると、手取りは2000万円-140万円-390万円-160万円=1310万円になります。月110万円くらいの手取りということになりますね。

ここまでくると確実にお金持ち、裕福な家庭といえるでしょう。豪遊はできないかもしれませんが、普通に生活していくうえでお金や支払いの心配をする必要はないかもしれません。

 

資産・金融資産から考えるお金持ち・富裕層

ここまではフローの年収からお金持ち、裕福な家庭という言葉を考えてきましたが、続いてはストックである金融資産(土地・不動産は除いた現預金や株、投信などの資産)から考えていきたいと思います。

 

日本人のお金持ちランキング(資産編)

以下はフォーブスという経済紙がまとめている世界の富裕層のランキングの日本人(2017年版)となっています。上位陣は企業経営者(創業者)が多いですね。

  1. 孫正義 :212億ドル(ソフトバンク) 世界32位
  2. 柳井正 :159億ドル(ファーストリテイリング) 世界60位
  3. 滝崎武光 :123億ドル(キーエンス) 世界102位
  4. 三木谷浩史 :58億ドル(楽天) 世界250位
  5. 森章 :44億ドル(森トラスト) 世界385位
  6. 高原慶一朗 :42億ドル(ユニ・チャーム) 世界414位
  7. 伊藤雅俊 :36億ドル(セブン&アイ) 世界522位
  8. 三木正浩 :36億ドル(ABCマート) 世界522位
  9. 永森重信 :36億ドル(日本電産) 世界522位
  10. 韓昌裕 :34億ドル(マルハン) 世界564位

いずれも「ドル」ですからね。孫正義さんは2兆円以上の資産をお持ちということになります、ご存知ソフトバンクの創業者です。2位の柳井さんはユニクロ創業者、3位の滝崎さんは平均年収ランキング1位の会社で有名なキーエンスの創業者、4位の三木谷さんは楽天の創業者となっており、上位陣は自分一代でこれだけの資産家となったわけです。

資産の大部分は自社の株式となっています。

 

金融機関(銀行や証券会社)が定義するお金持ち・富裕層

これらの超富裕層は置いておいて、世間一般におけるお金持ち、富裕層はどのように定義されるのでしょうか。

国内銀行では預金額1000万円超位からプチ富裕層向けの優待サービスの提供を始めるケースも多いようです。ただ、この金額で富裕層とはなかなか言えそうにないですよね。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/2391″]

以下はNRI(野村総研)が実施した富裕層アンケート調査における分類です。

マス層:純金融資産3000万円未満
アッパーマス層:純金融資産3000万円以上5000万円未満
準富裕層:純金融資産5000万円以上
富裕層:純金融資産1億円以上
超富裕層:純金融資産5億円以上

けっこうハードルが高いですね。ちなみに純金融資産は、預貯金や株式などの金融資産からローンなどの借金を差し引いた金額となります。

 

家計の金融行動に関する世論調査からみるみんなの金融資産

続いては、みんな大好きな「平均」からお金持ち像を探っていきたいと思います。

金融広報中央委員会という組織が毎年「家計の金融行動に関する世論調査」という調査を行っており、家庭の金融資産(貯金や運用資産)などの統計を行っています。

これによると2015年の金融資産の世帯平均保有額は1078万円となっています。中央値は400万円です。平均額が高いのは、極端なお金持ちがいるためその人たちに平均が引っ張られているのが原因の一つです。実感値に近いは中央値だと思います。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/diary/2955″]

そうした中で、金融資産はないか回答している世帯も30.9%と高い水準です。

上記のグラフは収入と金融資産ゼロと回答した人の割合です。

年収なし:54.5%
年収300万円未満:40.5%
年収500万円未満:29.8%
年収750万円未満:23.7%
年収1000万円未満:15.7%
年収1200万円未満:20.3%
年収1200万円以上:8.7%

年収が上がるほど資産ゼロ回答の比率は下がりますが、年収が1000万円~1200万円という十分高収入といえる収入層であっても20%以上の人が資産ゼロ回答をしています。これは収入が多くても、収入に合わせて浪費をすればお金なんてたまらないということを示す統計といえそうです。

収入さえ増えれば自然と貯金できるというのは間違いだということがわかりますね。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/cardloan/10245″]

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/707″]

 

金融資産が3000万円あれば十分お金持ち

まず、生活という面から考えた場合、金融資産が3000万円を超えるくらいの金額があれば、ある程度お金について悩む必要がないというレベルにはなっていると考えることができるでしょう。

裕福な家庭といえる一つの基準としては金融機関ガアッパーマスと定義する金融資産3000万円以上というのが、世間一般的に言うお金持ちといえそうです。

 

金融資産が1億円を超えたら、富裕層として資産だけでも食べていける?

金融機関が富裕層として定義する純金融資産1億円以上というのは、その資産で生きていけるというレベルに近くなります。

金融資産が億を超えている状態であれば資産によって資産を増やしていくことが十分に可能になっていきます。
仮に年率5%で運用できれば年500万円の資産収入を得ることができるというのが1億円という資産の持つパワーです。

資産収入だけで食べていくといことも十分に考えることができるレベルでしょう。

 

不動産は重要な資産だけど金融資産に含まれない理由は?

富裕層を定義するとき「不動産」という資産はそれに含まないケースが多いです。

不動産は使い方によっては「収益を生む」というケースもあれば、固定化されておりほとんど収益を生まない、場合によっては支出のほうが大きい「負動産」となっているケースもあるため、一概に評価しにくいことが理由です。

地主の方でマンションや自社ビルなどで多額の収益を挙げている人は立派なお金持ちである一方で、たとえ広大な土地を持っていてもほとんど収益性がないようなケースはお金持ちとは言えないでしょう。

自己所有の豪邸は対外的にはお金持ちアピール力が大変高いですが、固定資産税や都市計画税などの保有コストがかかります。所有するにはそれだけの収入または金融資産があることが前提です。

 

以上、裕福な家庭・お金持ちの年収と収入・金融資産と不動産の基準について統計を交えて考察してみました。