NTTグループカードというクレジットカードがあります。こちらはNTT関係のお支払いをすることでお得になるクレジットカードです。
最大の特徴は「おまとめキャッシュバックコース」という特典。これはNTT関連の支払い(後述)を同カードで行うと、その支払いの最大60%がキャッシュバックされるというもの。NTT関連サービスを一定以上利用している方にとっては大きな特典となります。
今回はそんなNTTグループカードの年会費やポイント還元(キャッシュバック)といった基本スペックの紹介のほか、メリット、デメリット、どんな人にとってお得なカードなのか?ということについて分析していきたいと思います。
NTTグループカードの基本スペック
まずはクレジットカードとしての基本的なところを見ていきましょう。以下は通常カードのNTTグループカード レギュラーのスペックとなります。
年会費 | 初年度無料。2年目以降はWEB明細なら無料。書面なら1,200円(+税)が必要なので、電子明細がお得です。なお、ETCカードを希望する場合は500円(+税)が必要です。 |
---|---|
カードブランド | Visa Mastercard |
発行元 | NTTファイナンス |
ポイント還元 | ポイントプレゼントコース 1000円利用ごとに10ポイント。5000ポイント獲得で500ポイントのボーナスポイント。NTT系列の支払いはさらに200円ごとに2ポイント加算。 貯めたポイントはdポイントやJALマイル、ANAマイル、Amazonギフト券などと交換可能です。 交換レートも含めて考えると、ポイント還元率は0.4~0.6%程度(NTT系の支払いは2倍) |
キャッシュバック還元 | おまとめキャッシュバックコース 月間の総カード利用金額に応じてNTT関連の支払い(上限15,000円まで)を0~最大60%キャッシュバック |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:なし 国内旅行傷害保険:なし ショッピング保険:年間100万円まで |
まず、年会費はWEB明細を利用するなら実質的に年会費は無料となります。
ETCカードは別途500円(+税)が必要な謎仕様となっております。ETC年会費は無料となるクレジットカードも多数ありますので、ETCカードが欲しいなら別カードでの申し込みを推奨します。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/creditcard/10592″]
さて、NTTグループカードにおいて一番重要な部分はポイント還元・キャッシュバックのところです。ポイント還元とキャッシュバックのどちらかを選択できます。
NTT系列のサービスをよく利用している人は「キャッシュバックコース」の方がお得です。ポイント還元であれば1%を超える年会費無料カードはゴロゴロあるわけなので、そちらから選びましょう。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/creditcard/5662″]
NTTグループカードの活用の肝は「おまとめキャッシュバックコース」でどれだけNTT関連の利用料金を節約できるか?というところにあります。
NTTグループカードのおまとめキャッシュバックコース
上記のように、NTTグループでの対象料金の最大60%がキャッシュバックされるという仕組みになっているのが特徴です。60%となるとスゴイですが、実際には左下に小さく「上限15000円」と書かれているように、戻ってくる金額には上限があります。
NTTグループカードのキャッシュバック対象料金
- NTT東日本・NTT西日本
- NTTドコモ
- NTTコミュニケーションズのOCNご利用代金
- NTTコミュニケーションズご利用分の電話料金
- NTT-MEのプロバイダー(WAKWAK)料金など
- NTTぷららのプロバイダー(ぷらら)料金、ひかりTV料金など
- @niftyのプロバイダー料金など
- BIGLOBEのプロバイダー料金など
ちなみに格安SIMのOCNモバイルももちろん適用されます。
NTTグループカードのキャッシュバックのしくみ
ここからが重要なところです。
NTTグループカードでは、月間のクレジットカードの利用金額に応じてキャッシュバック率(0~60%)が決定し、そのキャッシュバック率をもとに、上記のキャッシュバック対象料金にキャッシュバック率をかけたものが戻ってくるということになります。
なお、キャッシュバック対象料金は最大で15,000円までとなっています。たとえばNTT東+NTTドコモで2万円使っているという場合でも、15,000円×キャッシュバック率となります。
1)月間のクレジットカード利用額に対するキャッシュバック率を決める
月間のクレジットカードの総利用金額(NTT料金+そのほかのカードショッピング)の合計金額によって以下の通りキャッシュバック率が決まります。たとえば、NTT東+NTTドコモで2万円使い、別にレストランとデパートで3万円のお買い物をした場合、5万円でキャッシュバック率は下記表からわかる通り3.0%となります。
月間カード利用金額 | キャッシュバック率 |
---|---|
0-2万円未満 | 0% |
2-4万円未満 | 1.5% |
4-6万円未満 | 3.0% |
6-8万円未満 | 4.5% |
8-10万円未満 | 6.0% |
10-20万円未満 | 8.0% |
20-30万円未満 | 18.0% |
30-40万円未満 | 28.0% |
40-50万円未満 | 38.0% |
50-60万円未満 | 50.0% |
60万円以上 | 60.0% |
2)キャッシュバック率をもとにキャッシュバック額が決まる
上記のキャッシュバック率をもとに、NTTの使用料金(上限15,000円)にキャッシュバック率をかけて還元額が決まります。上記例の通りNTT2万円+他3万円の利用(キャッシュバック率3.0%)だとすると、
15,000円×3%=450円
となり、450円がキャッシュバックされるという形になります。
NTTグループカードのキャッシュバックと還元率
実際にこれだけだと、実際に使った金額に対してどの程度のキャッシュバックがあるのかがわかりませんよね。ということで、月間のクレジットカード利用額に対するキャッシュバック額とその還元率を表にしてみました。
NTT利用金額 | NTTグループカード総利用額 | キャッシュバック額 | カード利用額に対する還元率 |
---|---|---|---|
1万円 | 2万円以上 | 150円 | 0.75% |
4万円以上 | 300円 | 0.75% | |
6万円以上 | 450円 | 0.75% | |
8万円以上 | 600円 | 0.75% | |
10万円以上 | 800円 | 0.80% | |
20万円以上 | 1,800円 | 0.90% | |
30万円以上 | 2,800円 | 0.93% | |
40万円以上 | 3,800円 | 0.95% | |
50万円以上 | 5,000円 | 1% | |
60万円以上 | 6,000円 | 1% | |
1.5万円 | 2万円以上 | 225円 | 1.13% |
4万円以上 | 450円 | 1.13% | |
6万円以上 | 675円 | 1.13% | |
8万円以上 | 900円 | 1.13% | |
10万円以上 | 1,200円 | 1.20% | |
20万円以上 | 2,700円 | 1.35% | |
30万円以上 | 4,200円 | 1.40% | |
40万円以上 | 5,700円 | 1.43% | |
50万円以上 | 7,500円 | 1.50% | |
60万円以上 | 9,000円 | 1.50% | |
2万円 | 2万円以上 | 225円 | 1.13% |
4万円以上 | 450円 | 1.13% | |
6万円以上 | 675円 | 1.13% | |
8万円以上 | 900円 | 1.13% | |
10万円以上 | 1,200円 | 1.20% | |
20万円以上 | 2,700円 | 1.35% | |
30万円以上 | 4,200円 | 1.40% | |
40万円以上 | 5,700円 | 1.43% | |
50万円以上 | 7,500円 | 1.50% | |
60万円以上 | 9,000円 | 1.50% |
以上の通りになります。
NTTグループの利用額が1.5万円をこえており、NTTグループカードの月間利用金額が2万円を超えている場合の還元率は1.13%となり、年会費無料のクレジットカードの中ではかなり高めとなります。
一方で、NTTグループの利用額が1万円というようなケースだと還元率はかなり下がってしまいます。
注意点はキャッシュバックに一定の幅があること
NTTグループカードはNTT料金として1.5万円以上の支払いがあるなら、還元率が1%を超えるお得なクレジットカードです。その一方で上記の還元率は「理論上の最大値」であることに注意が必要です。
たとえば、NTT利用額が1.5万円以上でNTTグループカードの月間利用金額が4万円以上という場合、キャッシュバック金額は450円なので還元率は450/40000*100=1.13%となります。
でも、仮に、月間カード利用額が5万円だった場合はどうでしょうか?この場合でもキャッシュバック金額は450円のままです。ということは還元率は450/50000*100=0.9%となります。最悪のケースだと59,999円の利用時ですよね?この場合だと450/59999*100=0.75%となります。
このように、理論上最大の還元率は高いけど、理論上最低の還元率になるとショボイ数字になってしまいます。
解決法はNTTグループカードを使った電子マネーのクレジットチャージ
この問題を解決する方法としてはNTTグループカードを使って電子マネーのクレジットチャージを活用するということがあげられます。
NTTグループカードは「楽天Edy」「nanaco」「モバイルSuica」「SMART ICOCA」にクレジットチャージが可能となっています。そのため、たとえば今月のNTTグループカードの利用金額が35,000円であれば5,000円以上をクレジットチャージして、キャッシュバック率を一段階アップさせてあげれば、還元率は上記表の「理論上最大値」に近づけることが可能です。
NTTグループカードの締め日は毎月月末となっているので、調整しやすいですね。
ドコモのスマホや光インターネットを利用している人はdカード GOLDとの組み合わせも最高に相性が良い
NTTドコモの携帯電話を利用している人は、このNTTグループカードとdカード GOLDの二枚持ちが最高に相性が良いです。
たとえば、ドコモやドコモ光(光インターネット)で2万円の支払いをしている場合、dカード GOLDを持つことで、dポイントクラブのゴールド会員特典でドコモ料金の10%のポイント還元(月2000ポイント)がもらえます。
さらに、その料金をNTTグループカード払いにすれば1.13%~1.5%のキャッシュバックも受け取ることができます。併用することでポイントの二重取りが可能になるわけです。dカード GOLDのほうは年会費が必要になりますが、上記のようにドコモ料金の10%がポイント還元されるため、月1万円以上の支払いをしているなら年会費は実質的に無料です。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/creditcard/3717″]
まとめ。NTTグループの利用額が月1.5万円以上なら持つ価値はあり
キャッシュバック特典を考えるのであれば、NTT関連サービスで月に1.5万円以上の支払いをしているという人であれば、同カードでそのNTT料金を決済すれば1.13%~1.50%のキャッシュバックを受けることができるということになります。
前述のようにキャッシュバック率は理論上最大値であるという問題はありますが、電子マネーのクレジットチャージに対応しているので楽天Edyやnanaco、Suica、ICOCAを利用している人なら、理論上最大値に近づけるのは難しくありません。
以上、NTT関連サービスを利用しているならお得なNTTグループカードのメリット、デメリットを紹介しました。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
今は『楽天モバイル』が最強。楽天リンクを使えば通話かけ放題だし、パケットも使い放題で月々3,168円。データ通信をあんまり使わない人は1,078円で回線を維持できます。
さらに、家族と一緒なら110円OFF。
今なら三木谷社長からの特別リンクから回線を作ると、他社からMNPで14,000ポイント。新規契約なら7,000ポイントもらえるぶっ壊れキャンペーン中。
>>三木谷キャンペーン申し込みはこちら
※一人当たり最大5回線まで利用可能。
5回線までMNPすれば14000P×5=7万円相当の楽天ポイントがもらえます。