JAL(日本航空)のクレジットカードであるJALカードは、JMB(JAL Mileage Bank)の会員証を兼ねたJAL公式のクレジットカードです。JALカードはANAカードと同様に非常に多くのカード会社と提携しており、カードの種類が多いことでも知られています。
発行しているカード会社は、JCB、三菱UFJニコス、AmericanExpress、DinersClub、Viewカード(JR東)、TOP & ClubQ(東急)、OPカード(小田急)といったように多く、さらにそれぞれのカード会社発行のJALカードにも学生カード、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードといったように種類があります。
ざっと数えただけでもJALカードというだけで28枚は存在しているわけです。今回はそんなたくさんあるJALカードの中からあなたにぴったりのJALカードを探すためにカードの比較や選ぶときのコツなどをまとめていきます。
そもそもJALカードとはどんなカードなのか?
日本の大手航空会社であるJAL(日本航空)のクレジットカードです。
カードの利用で、日本航空が提供しているJMB(JAL Mileage Bank)という会員サービスで貯めることができるポイント(マイル・マイレージ)が貯まるといった特典のほか、カード所有者はJALの国内線、国際線、パッケージツアーなどを利用する時のボーナスマイルがもらえるといった特典があります。
最初に書いたようにJMBの会員証としても機能するのでJALの空港カウンターでの受け付けや搭乗券の代わりとしても機能します。
そもそもJALカードって必要なの?
JALカードは後述しますが学生カード(naviカード)を除いてすべて年会費がかかるクレジットカードです。クレジットカードの中には年会費がかからずにポイント還元などが充実したカードもあります。
例:楽天カード(年会費無料。ポイント還元1~3%)
例:リクルートカード(年会費無料・ポイント還元1.2%)
ただ、そうしたカードでなく、あえてJALカードを作るメリットはどのようなところがあるのでしょうか?最大の特徴はJALのマイル(マイレージ)を貯めることができるということにあるでしょう。
JALのマイルとは?
マイル(マイレージとも)は航空会社のポイントのことで、貯めたポイントは無料航空券(特典航空券)と交換することができます。
航空券とマイルを交換すると考えた時の交換効率(おトク度)は非常に高いです。
特に、国際線のビジネスクラスやファーストクラスの利用でなら、1マイルの価値は10円近くになることもあります。
仮にJALカードで100円のお買い物で1マイルが貯まるとして、1マイルの価値を10円とすれば10%ものポイント還元率となります。仮に2円と低めに見積もってもポイント還元率は2%です。
なお、JALのマイルの基本については「JALマイルの上手な貯め方や使い方、活用方法、注意点のまとめ」でもまとめています。
JALカードではどのくらいマイルが貯まるのか?
JALカードで貯めることができるマイルは「フライトマイル(ボーナスマイル)」と「ショッピングマイル」の二つに分けることができます。前者は飛行機への搭乗、後者はクレジットカードでのショッピングで貯まるポイントです。
・フライマイル(ボーナス)
JALのマイルは通常フライト(飛行機搭乗)で貯まります。JALカード会員はこのフライトマイルにボーナスが付与されます。
学生カード・一般カード:10%ボーナス
CLUB-Aカード以上:25%ボーナス
さらに、航空券をJALカードで購入すれば100円につき2マイル~4マイルが貯まります。
また、年1回以上搭乗すれば、1,000~2,000マイルが初回搭乗時に付与されます。
・ショッピングマイル
JALカード(クレジットカード)でお買い物をすれば買い物金額に応じてJALのマイルが貯まります。
通常は200円:1マイルですが、JALカード特約店では2倍のマイルがたまります。
また、年間3,160円の手数料がかかりますが、ショッピングマイル・プレミアムに登録すればポイント付与が2倍(が100円につき1マイル、特約店は100円につき2マイル)となります
仮に1マイルの価値を2円程度とする場合、年間で30万円以上のお買い物をするならショッピングマイル・プレミアムへの加入がお勧めということになります。
なお、このショッピングマイル・プレミアムは学生カード(naviカード)とゴールドカード・プラチナカードは無料付帯しています。
以上から、JALカードを利用するのが得かどうかは、そもそもJAL(飛行機)に登場するかどうかを軸に考えるとよいと思います。年に1回はJAL便に登場するという方は、カードを作っておいて損はありませんが、数年に一度くらいというのであれば、あえてJALカードを作るよりも、年会費無料のJMBカード(無料の会員証)を作っておいて、他のポイント還元率が高いクレジットカードを使う方がお得だと思います。
ポイント還元率が高いカードについては「ポイント還元率が高いお得なクレジットカードのまとめ」も参考にしてみてください。
JALカードの種類とそれぞれの特徴
JALカードは最初に書いたように、非常に多くのカード券種が存在しています。正直一枚一枚を比較するとキリがありません。効率的に比較していきましょう。
まず、JALカードには大きく下記のグレードがあります。
・naviカード(学生カード)
・普通カード(一般カード)
・CLUB-Aカード(ヤングゴールドカード)
・CLUB-Aゴールドカード(ゴールドカード)
・プラチナカード
そのうえで、JALカード(クレジットカード)の発行会社別にいくつかの種類のカードがあります。ただし、多くのカードは発行会社が違っても単にカードブランド(JCB,VISA,MasterCard,AmericanExpress,DinersClub)の違いがあるだけで、カードの特徴自体はあまり変わりありません。
クレジットカードのブランドの違いによる特徴は「JCB、VISA、MasterCardはどれがいい?カードブランドの違いを知る」でもまとめているので、気になる方はこちらも御覧ください。
JAL naviカード(学生カード)
年会費:在学中無料
学生向けのクレジットカードです。JALカードについては基本的に年会費が必要なカードですが、唯一このnaviカードだけは年会費が無料となっています。カードブランドは「JCB」「VISA」「MasterCard」の3種類のみとなっています。
大学生や専門学校の学生さんであればこちらのnaviカードを選んでおいて全く問題ないです。なお、naviカードの有効期限は卒業見込み年度までとなっており、卒業後は通常のJALカード(普通カード)への切り替えとなります。
JAL普通カード(一般カード)
年会費:2,160円(初年度無料)
年会費:6,480円(AMEXブランドのみ)
スタンダードなJALカード
普通カードという名称の通り、もっともスタンダードなJALカードとなります。JALカードとしての基本機能がそろっています。普通カードより上のグレードのカードになると年会費が一気に高くなるので、「年間のクレジットカード利用金額が数百万円単位」「JALへの搭乗が年に5回以上ある」といったような条件を満たさないのであればこの普通カードを選ぶのが無難だと思います。
カードの種類は豊富ですが、基本的なスペック(マイル付与など)はAMEX(AmericanExpress)ブランドだけが年会費が高いことからわかるとおり少し異なりますが、他のブランドについてはほぼ同様です。
基本的にJALカードはこの一般カードを作っておけば全く問題ないです。あえて上位カードを作るメリットはさほど大きくありません。
JAL CLUB-Aカード(ヤングゴールドカード)
年会費:10,800円
JALカードのボーナス還元率アップ+保険セット
JALカードに海外旅行傷害保険などの付帯保険を充実させたカードとなります。こちら正直言いまして、立ち位置が半端すぎると思います。
CLUB-Aカードを持つくらいなら、CLUB-Aゴールドカードを取得する方が正直言って効率的です。
いや、CLUB-Aは年会費高いし……ということであれば、一般カードで十分かなと思います。海外旅行傷害保険などが気になるときは他のカードでも十分カバーできますし。
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JAL CLUB-Aゴールドカード(ゴールドカード)
年会費:17,280円
年会費:20,520円(AMEX)
年会費:30,240円(DinersClub)
JALカードのゴールドカード
JALカードのゴールドカードにあたります。クレジットカードでのお買い物で貯まるマイル数が2倍になるショッピングマイルプレミアム(通常年会費3,240円)に無料で自動加入できるようになっています。国内の空港ラウンジ(カードラウンジ)が使えるといった、ゴールドカードならではの特典もあります。
飛行機が欠航、遅延した時の諸費用を補償する航空便遅延保険も付帯しています。こちら実際に損害額を証明する必要がない「見舞金」タイプなので使い勝手はよいです。
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JAL プラチナカード
年会費:33,480円
JALカードの最上位クレジットカードとなります。年会費は高額になりますが、その分フライトマイルの加算などが大きくなります。
このほか、海外の主要空港でのラウンジが無料で利用できるプライオリティパスにも申込が可能です。
なお、プライオリティパスについては「空港のラウンジが使えるプライオリティパスの活用方法と利用の注意点」でもまとめているので気になる方はこちらもご一読ください。
ただ、大きく異なってくるのはこのあたりでJALプラチナカードならサクララウンジ(JALの空港ラウンジ)が利用できるといった特典があるわけじゃないので、それならゴールドでも十分じゃないかなと思います。
JGC(JALグローバルクラブ)
年会費:Club-Aカード以上のカードで選択したカードの金額
JGC(JALグローバスクラブ)はJALの上級会員資格(JMBサファイア)以上を取得したユーザーだけが申込可能なクレジットカードです。上記のJALカードのClub-A以上のグレードのカードに機能を付帯することができます。
一般申し込みはできないのですが、JALをよく利用する方にとってはいずれ取得したいカードになるのではないでしょうか。
JALユーザーにとってはプラチナカード以上のステイタスがあるカードで、JALのラウンジ(サクララウンジ)がJAL便搭乗時には無条件で利用できるといった特典があります。
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自分にぴったりのJALカードの選び方のポイント
続いて、JALカードを実際に選ぶ時のポイントを見ていきます。ちなみに、学生さんであれば「naviカード(学生カード)」が最善ですので、深く考えずに学生カードを作っておけばいいと思いますよ。
まずは、スタンダードな一般カードを前提としたカードの選び方を見ていきたいと思います。
イオンを使う人ならJALカード TOKYU POINT ClubQ
イオンでのお買い物をすることがあるというのであれば、JALカード TOKYU POINT ClubQは外せません、こちら、イオンの電子マネーであるWAONにチャージ+利用のダブルでJALマイルを貯めることができるようになっています。
仕組みとしては、JALカード TOKYU POINT ClubQを作り、JMB WAONカードまたはスマホのWAONアプリにWAONをチャージします。
このチャージをするときに100円あたり1マイル(JALマイル)が貯まります。
さらに、ここでチャージをしたWAONを使って、イオンなどでお買い物をすると200円につき1マイルが貯まります。
つまり、合計で200円のWAON利用で3マイル(マイル還元率1.5%)となるわけです。
普通のJALカードのマイル還元率はショッピングマイルプレミアムに登録しても1%ということを考えるとWAONを使ったお買い物ならかなり得ができるといことになりますね。
さらに、ミニストップならWAONで公共料金払いも可能です。この時のショッピングマイルは付与されませんが、WAONへのJALカードでのチャージはマイル付与の対象です。
公共料金の電子マネー払いはnanaco+セブンイレブンを使った方法が一般的ですが、JALマイラーならWAON+ミニストップがお得です。
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WAONは利用可能なお店が増えているというのも強みですね。JALカード TOKYU POINT ClubQ以外のJALカード(一般カード)と年会費等の違いはないので、よほどのことがないなら、JALカード TOKYU POINT ClubQを選んでおけばよいと思います。
一般カードより上位のカードを持つメリット、デメリット
JALカードには一般カードより上位カードである「Club-Aカード」「Club-Bゴールドカード」「プラチナカード」の3種類があります。それぞれの主な違いをまとめてみました。
カードの種類 | 普通カード | CLUB-Aカード | CLUB-Aゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
年会費 | 2,160円 | 10,800円 | 17,280円 | 33,480円 |
ショッピングマイル・プレミアム年会費 | 3,240円 | 3,240円 | 無料 | 無料 |
入会搭乗ボーナス | 1,000マイル | 5,000マイル | 5,000マイル | 5,000マイル |
毎年初回搭乗ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナス | フライトマイル ×10% | フライトマイル ×25% | フライトマイル ×25% | フライトマイル ×25% |
海外旅行傷害保険 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
国内空港ラウンジ | – | – | ○ | ○ |
海外空港ラウンジ | ○ |
各カードの大きな差は
・フライトマイルボーナス
・初回搭乗ボーナス
・ショッピングマイル・プレミアム年会費
といったところでしょうか。ショッピングマイルプレミアムを含めたとしても年会費の差はかなり大きいです。この差を考えると、JALへの搭乗回数(フライトマイル総数)が大きい方にとってはメリットがあるかもしれませんが、そうでない方にとってはCLUB-A以上のカードにランクアップするメリットはそう大きくないです。
また、CLUB-A以上にするなら、CLUB-AとCLUB-Aゴールドカードの年会費はショッピングマイルプレミアムの年会費まで考えるとその差はわずか3,240円です。空港ラウンジサービスや旅行傷害保険の充実などを考えるとCLUB-AよりはCLUB-Aゴールドにする方がよさそうです。
JALカード以外におすすめなJALマイルが貯まるクレジットカード
ここまではJALが発行しているクレジットカードであるJALカードを中心に紹介してきました。以下ではJALカード以外でもJALマイルが貯まるおすすめのクレジットカードを紹介します。
セゾンアメックスゴールドはJALマイル還元率1.125%
単純にクレジットカードのお買い物でJALのマイルを貯めたいと考えているのであれば、JALカードでお買い物をするよりもセゾンアメックスゴールドのほうがお得になる可能性がります。
セゾンアメックスゴールド(年会費1万円+税・初年度無料)はセゾンマイルクラブ(4,000円+税)に別途加入することで1000円のお買い物に対して10マイルが貯まります。さらに、2000円ごとに1ポイント(永久不滅ポイント)が貯まります。
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永久不滅ポイントは200ポイント=500JALマイルなので、年間に80万円のショッピングをすると9000マイルが貯まります。マイル還元率は1.125%となり、JALカード+ショッピングマイル・プレミアムの1.0%よりも高くなります!
そのため、あえてCLUB-Aゴールドカードのように年会費が高いJALカードを持つくらいなら、JAL(一般カード)+セゾンアメックスゴールドを組み合わせて持つほうが、全体の年会費を抑えつつ、JALマイルの還元率を最適化することができます。
NTTグループカードはJALマイル交換2倍キャンペーン中。NTT系の支払いでマイル還元率1.6%
NTTグループの料金をクレジットカード払いにするとポイント還元率が高いNTTグループカード。
初年度年会費無料。翌年以降もWEB明細サービスにしておけば年会費無料となります(紙明細だと1,200円(税別)です)。
NTTグループカードは「NTT系列のサービスの利用に応じたキャッシュバック」か「通常のポイント付与」の2つから特典を選択できます。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/creditcard/12562″]
JALマイルを貯めたい方は「ポイント付与」の方がお得となります。
通常のショッピングなら1000円で10ポイントに加えて、NTTグループ(NTT東西、ドコモ、NTTコミュニケーションズなど)の支払いなら200円につき2ポイントが追加でもらえます。
つまりNTT関連の支払いなら、1000円で20ポイント(2%)の還元となっています(ポイント・プレゼントコース)。
貯めたポイントはJALマイルと交換可能です。
通常の交換レートは5000ポイント→2000JALマイルです。マイル還元率にすると0.8%となります。決して低くはないですが、驚くべき高さでもないですね。
以上、JALマイルを最もお得にためるためのクレジットカードの比較と選び方、使い方について紹介しました。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
今は『楽天モバイル』が最強。楽天リンクを使えば通話かけ放題だし、パケットも使い放題で月々3,168円。データ通信をあんまり使わない人は1,078円で回線を維持できます。
さらに、家族と一緒なら110円OFF。
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