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ポイント経済圏の活用方法と注意点。楽天経済圏、ドコモ経済圏、au経済圏などを活用

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ポイント経済圏という言葉がよくつかわれるようになっています。ポイント好きな日本人独自といえるのでしょうが、日常のあらゆる場所でポイントが付与されたりポイントが使えたりするようになっています。

ポイント発行額は年々増加しており、2020年度にポイント発行総額は2兆円を超えるともいわれています。

そうした中で、「楽天ポイント経済圏」「dポイント経済圏」というように一部のポイントが中心となって、ポイントを相互の使えたり活用できたりするポイント経済圏と呼ばれる仕組みができています。

ポイ活(ポイント活動)と呼ばれる言葉もSNSなどを中心に広まっており、ポイントをお得に使う方法も話題になっています。

さらに最近では「ポイント投資」と呼ばれる分野も登場し、単に貯めて使うだけのポイントの意味が変質しつつあります。

うまく使えば大変お得な反面で注意点もあります。今回はそんなポイント経済圏について紹介していきます。

主要なポイント経済圏とあえて依存するメリット

ポイント経済圏というのはポイントをフックにして、自社サービスや自社サービスに顧客を囲い込もうとするサービスですね。

経済圏というのは、経済活動が一定の独立性をもって行われる範囲を意味しています。ポイント経済圏は、ポイントが通貨的な役割を果たし、かつポイントをインセンティブにサービス利用を促していくようになっています。

楽天経済圏やドコモ経済圏など、いずれも要は企業側の“囲い込み”なわけですが、うまく活用していけばポイント面で大きく得をすることができます。

たとえば、楽天経済圏でいえば、楽天市場×楽天カード×楽天銀行と組み合わせるSPU(スーパーポイントアッププログラム)を利用すれば数%~十数%ものポイント還元を受けることができます。

そうして貯めたポイントを次のお買い物に使えば……。といった具合でお買い物を効率的に利用することができます。

dポイントでもドコモを利用しながらdカード GOLDを保有すれば10%ほどのポイント還元を得ることができ、そうして得たポイントをdショッピング(dショッピングデー)で買い物するようにすれば多数のポイントを獲得できる、といったようにポイントをお得にためたり、使ったりすることができます。

また、ポイントの種類が多い中で特定のポイントを集中的にためることで有効期限切れでポイントが失効するといったリスクを減らすことができます。

主だった、ポイント経済圏としては以下のようなものがあげられます。

 

楽天経済圏(楽天ポイント経済圏)

特徴:ショッピングと金融分野に強い
ポイント名:楽天スーパーポイント

ポイント経済圏という中で最も形になっているのは「楽天経済圏(楽天ポイント経済圏)」でしょう。

  • 楽天市場
  • 楽天カード
  • 楽天銀行
  • 楽天証券
  • 楽天トラベル

といったような楽天サービスあり、それぞれで楽天ポイントを貯めたり、使えたりします。

例えば楽天カードを使って楽天証券で投資信託を買うことが出来、そこでもポイントが貯まる。貯まったポイントは楽天市場のお買い物で使える。楽天市場でお買い物をした代金は楽天銀行経由で支払いをするとポイント還元UPというような仕組みになっています。

強みとしては、国内最大のショッピングモールである「楽天市場」と「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」という金融サービスがうまくマッチングしていることです。楽天ポイントを使って投資信託を購入できたり、楽天カードの決済金額に充当できたりと、楽天経済圏ではほぼ現金と同じレベルにまで到達しています。

最近では楽天ポイントを提携企業にも開放し共通ポイントとなったことで、ポイントの汎用性が高まっています。

 

dポイント経済圏(ドコモ経済圏)

特徴:通信(NTTドコモ)を中心に急拡大
ポイント名:dポイント

ポイント経済圏として確固たる地位を築いた楽天経済圏(楽天ポイント経済圏)に追いつけ追い越せと攻勢をかけているのがNTTドコモの「dポイント経済圏」でしょう。

豊富なドコモの会員数をベースに、バラマキともとれるdポイント還元を続けています。「dマーケット」と呼ばれるショッピングや旅行などECサービスとの連携も強めています(楽天には劣りますが……)。

最近では、dカード(クレジットカード)やd払い(スマホ決済/QRコード決済)などの決済サービスや、dポイントを使って投資が可能なdポイント投資などの金融面も展開しています。

 

au経済圏(Ponta経済圏)

特徴:au(KDDI)との連携で加速中
ポイント名:Pontaポイント

Pontaポイントはいわゆる共通ポイントカードでありながら、少し微妙なところにいるポイントでした。これが2020年にau(KDDI)と提携することで風向きが変わってきました。auのポイント(WALLETポイント)がPontaと重なったことで、大きく提携先が拡大しています。やっぱり通信会社強いなと思わざるを得ないところですね。

近年ではauPAY関連のサービスやauじぶん銀行、auカブコム証券などと連動したキャンペーンも増えてきています。

 

Tポイント経済圏

特徴:使えるお店の数は多いけど、陰りも……
ポイント名:Tポイント

Tポイントは共通ポイントカードの盟主。リアルなお店の加盟店数ではナンバーワンです。

ただ、ネット系が弱く、Yahoo!JAPANと連携していますが、最近は少し関係も冷めてきている印象があります。実際にヤフーはスマホ決済のPayPayに力を入れ始めており、Tポイントとの連携は弱くなってきています。むしろ、PayPay経済圏を作ろうとしているような動きも……。

Tポイントと蜜月関係にあったファミリーマートも提携関係を弱めており、Tポイント経済圏は求心力をやや失いつつあるというのが私の感想です。2019年にはSBIネオモバイル証券を通じてのTポイント投資もスタートしていますが、もう一手がないとさらなる展開は難しそうな気がします。

 

PayPay経済圏

ヤフーはスマホ決済サービスのPayPayを使って、PayPay残高(マネー)を中心とした経済圏を新しく作ろうとしているようです。PayPayを軸として、PayPayモール(ネット通販)、PayPayフリマ(フリマアプリ)というようにスマホ決済の枠組みを超えて、PayPayが使える、貯まる環境を作っています。

まるで、楽天ポイント経済圏やdポイント経済圏をみているようです。

スマホ決済サービスとしては覇権を得そうなPayPayが作っていくであろうポイント経済圏が急拡大しています。

 

LINEポイント経済圏

特徴:「LINE」を中心に周辺分野に進出、金融も
ポイント名:LINE Point

メッセンジャーアプリのLINEで多くのユーザーを抱えており、それをフックとして周辺分野に進出しています。LINEトラベルといったEC系のサービスに加え、LINE証券やLINE Bankといった金融系のサービスへの進出も勧めています。

LINE Pay(決済サービス)の展開も進んでいます。今はまだ、ポイントをばらまきつつシェア拡大を狙っている段階といえそうです。また、提供しているLINEポイントを使ってできることはまだ多くありませんが、今後の成長余地はかなり大きそうです。

ただし、現状でLINEはソフトバンクグループ傘下ということで、独立路線で行くのかどうなるのかは気になるところです。

 

その他のポイント経済圏

  • WAONポイント(イオンが中心。外部との連携はあまり力を入れていない)
  • nanacoポイント(セブンイレブン、イトーヨーカ堂中心)

 

ポイント経済圏を活用する際の注意点、デメリット

楽天経済圏、ドコモ経済圏、Tポイント経済圏などを上手に活用すれば、お得にお買い物をしたりポイントを貯めたり、使ったりすることができます。

その一方で、囲い込み政策に乗ることが必ずしも本当の意味でお得なのかといわれると必ずしもそうでない場合もあります。以下のような点には注意が必要だと思います。

 

ポイントを貯めることが目的になって無駄遣いが増える?

各ポイント経済圏では、ポイントをフックに買い物を喚起するようなキャンペーンが行われます。うまく使えば当然お得なのですが、別にほしくもないのにポイントの貯めに買い物をするなんてことになると本末転倒です。

たとえば、楽天市場では「お買い物マラソン(スーパーセール)」という買いまわり企画があります。期間中の購入店舗数に応じてポイント倍率がアップするのですが、倍率アップのために無駄なお買い物をしてしまう事も……。

他にもタイムセールなどの期間限定のイベントも同様ですね。

ポイントを貯めるためにはより多くの消費が求められます。○○%還元というようなセールは確かにお得ではあるのですが、いくら安く購入することができても、それが必要ないものであればただの無駄遣いです。

 

期間限定のポイントでさらに消費させられる

楽天ポイント経済圏やdポイント経済圏などの依存すれば、貯まるポイントの種類が分散化しないので、いろいろなポイントを別々にためるよりも失効のリスクは減りますが、楽天ポイントもdポイントもTポイントも期間限定型のポイントを発行しています。

ポイントUPキャンペーンなどでもらえるポイントはこうした期間限定型のポイントになっています。それぞれ実は有効期限も短かったりするので、失効させないためにまた消費をしなければならないなどという状況になります。

ポイント発行側としてはそれが狙いなので仕方ないですが、ポイントのために無駄遣い(損)をすることにもなりかねません。

 

ポイント経済圏にはうまく乗りつつ、無駄遣いをしないようにしよう

楽天経済圏やドコモ経済圏(dポイント経済圏)といったポイントを使った企業の囲い込み戦略は素直に乗りつつ(ポイント経済圏に漬かりながら)、無駄遣いをしなくて済むように管理していくことも大切だと思います。

この辺りはある程度、自分でやり方を見つけていくしかないですね。

ポイント活用のコツは、できる限りキャッシュ(現金)を使わずにポイントを使ってポイントを貯められるような仕組みを作っていくことだと思います。