dポイント投資とは?dポイントで資産運用をするメリット、デメリット

共通ポイントカードの「dポイント」が新たなポイント活用サービスを開始しました。ロボアド(ロボットアドバイザー)運用のお金のデザインと共同でポイント運用(ポイント投資)のサービスを開始します。最近はポイント投資サービスが急増しています。

今回はそんなdポイント投資について、その特徴や仕組みを紹介していきます。このdポイント投資、数あるポイント投資、ポイント運用の中でもお得度が高いサービスとなっています。

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ポイント投資とは?

ポイント投資とは、様々な企業が提供しているポイントプログラムで貯まるポイントを使って資産運用ができるサービスです。

ポイント投資を徹底比較。ポイント運用のメリット、デメリット
2021-06-07 13:40
世の中、いろいろな“ポイント”が貯まる時代になりました。電気屋さんの会員カードのポイント、Tポイントやdポイント、Pontaといった共通ポイントカードのポイント、クレジットカードの
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といったように、2017年くらいからいろいろな会社がポイント投資サービスに参入してきています。ドコモのポイントとして、また様々なお店で貯まる共通ポイントカードであるdポイントの参入はかなりインパクトがありますね。

 

dポイント投資サービスの仕組み

dポイント自体は、NTTドコモのポイントプログラムで、また共通ポイントカードとして街の加盟店やネット通販などで1ポイント=1円として貯めたり、使ったりすることができるポイントプログラムです。

dポイントの貯め方と使い方、活用方法のまとめ。dポイントをよりお得に活用しよう
2023-01-31 12:31
ドコモの共通ポイントであるdポイントは2015年12月にスタートした新しい共通ポイントです。共通ポイントとしては先駆けて、Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイントなどのポイント
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dポイント投資はそんなdポイントを投資して、その運用結果によってポイント残高が変動するという投資サービスです。

ロボアドバイザー運用を行っている金融ベンチャーの「お金のデザイン」と提携して投資サービスを提供します。同社は「THEO(テオ)」というロボアド(自動投資)のサービスを行っている会社です。

ロボアド(ロボアドバイザー)を利用した資産運用の特徴とサービス比較
2022-07-19 09:36
ロボアド(ロボットアドバイザー)というのは金融とITの融合であるFintech(フィンテック)における一分野といわれている金融サービスです。ロボット(システム・プログラム)による金
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運用のスキームとしては「投資信託投資」になります。ポイント投資サービスとしてはセゾンカードがやっている、「永久不滅ポイント」を使った運用サービスと似たような感じです。ポイントをポイントのまま疑似投資する「ポイント運用サービス」です。

 

dポイント投資サービスの運用先

dポイント投資は「おまかせコース」と「テーマ運用」の二種類があり、その中に運用商品があります。

おまかせコース

以下の2種類のコースから選択をします。

  • アクティブコース(国内外の株式中心の積極的運用。債券よりも株式に大きく比重を置き、高いリターンをめざすコース)
  • バランスコース(国内外の債券を中心な安定的運用。株式よりも債券にやや比重を置き、安定したリターンをめざすコース)

という二つの運用コースがあります。

ちなみに、債券=安心というわけではありません。債券価格は金利水準によって上下することになるので、投資元本はどちらも変動します。定期預金のような固定利回りではありません。

上記は両コースのリターンを示したものです(1年分)。

相場の動きに対して敏感に反応するのがアクティブコース、やや緩やかに反応するのがバランスコースということになります。

テーマ運用

基本的には指数(ETF)に連動するタイプの運用となります。以下の9種類があります。見ていただくとわかるように基本的には米国ETFに投資するのと同じようなものです。

  1. 日経225:野村インデックスファンド・日経225
  2. 新興国:iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF ( IEMG)
  3. コミュニケーション:iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス ETF (IXP)
  4. 生活必需品:iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF (KXI)
  5. ヘルスケア:iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF (IXJ)
  6. 金= iシェアーズ ゴールド・トラスト (IAU)
  7. クリーンエネルギ= iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF(ICLN)
  8. 米国大型株= iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV)

 

100ポイント以上で運用可能、引き出しも簡単

投資をすることができるのはdポイントで、キャンペーン等で受け取れる「期間・用途限定ポイント」は投資対象外。投資単位は100ポイント(100円相当)単位。

なお、ポイント価値の変動は、お金のデザインが設定・運用している投資信託の基準価額に連動して増減するようになっています。毎日平日(営業日)の17時ごろに運用ポイントが更新されます。

ポイントの出し入れは「おまかせコース」の場合、平日14時までの注文で当日の18時に反映されるようになっています。

仕組みとしてはdポイントを使って投資信託を買っているというように考えると良いですね。

 

dポイント投資のメリット・活用術

  • 証券会社に口座を作らなくても手軽に投資ができる(マイナンバー不要)
  • dポイントの有効期限を延長できる
  • タイミング運用で少し勝率の高い投資が可能

メリットとしてはこうした点が挙げられると思います。特に3つ目のメリットは必見です。

 

証券会社に口座を作らなくても手軽に投資ができる(マイナンバー不要)

なんといってもdポイントを貯めている人なら、利用規約に同意をするだけという手軽さで投資を始めることができます。dアカウントをもっていて100ポイント以上あれば手軽に投資を体験してみることができます。

証券会社の口座開設は不要で、すぐに始めることができます。

 

dポイントの有効期限を延長できる

dポイントは通常4年間しか有効期限がありませんが、dポイント投資サービス利用中(運用中)はポイントの有効期限が実質的に延長できます。

dポイント投資の有効期限は追加したときに「ポイントを消費」して引出をした時に「ポイントが追加」されるという形になっています。そのため、ポイントの有効期限はdポイント投資を「引出」したタイミングからスタートすることになるわけです。

期限切れが近いけど、使う予定がないという方は、ポイント運用で期限切れを予防するって方法もありますね。

 

タイミング運用で少し勝率の高い投資が可能

こちら、2020年10月24日に改悪されてしまい、以下の後出し運用が事実上封鎖されてしまいました……残念です。これによりタイミング運用のメリットはゼロになりました。

—以下の内容は現在できません、過去にできた攻略法でしたが封鎖されました。記録のため、昔のことを知りたかたのために残しています。—

ここまで紹介してきたdポイント投資のメリット、デメリットは一般的な使い方をした場合のお話です。で、ここからするお話はちょっと特殊というか、ルール上うまくやれば、dポイント投資は最強にお得な運用手段ですよって話です。

dポイント投資は基本的にNY市場(米国株)の値動きで価格が変動するようになっています。変動はリアルタイムではなく、日本時間の当日早朝のNY市場のクローズ時点の株価で当日17時に変動します。

当日14時までに追加・引出をすれば当日18時にポイントが反映されます。

この二つのタイムラグを活用し、当日14時までに相場の状況を見て、追加・引出を判断して投資をすることでNYクローズ~14時までの相場変動を先読みした形で運用が可能です。

ざっくりですが、14時時点の日経先物、NYダウ先物当たりの動きを見て当日のNYクローズから見てプラス/マイナスで相場判断ができます。

もちろん、14時以降に相場が反対方向に動くこともままありますので、100%確実ではありませんが、普通に投資をするよりは勝率は高くなるはずです。

さらに、2020年5月13日からは1日あたりの追加上限が99900ポイントから上限なしとなり投資しやすくなりました!

—ここまで—

 

dポイント投資のサービスのデメリット、注意点

  • 投資なので損(ポイントが減る)というリスクもある
  • あくまでも運用しているのは「ポイント」
  • テーマ運用の場合はETFの権利落ちを考える必要がある。

続いてはリスク、デメリットに関する部分です。dポイント投資サービスはリスク資産である投資信託に連動してポイントが変動します。運用によって増える可能性がある反面、減ってしまうリスクもあるわけです。そもそも、ポイントなので損をしたとしても生活に大きな影響を与えることはないでしょうが、減る可能性があるということは理解しておく必要があります。

もう一つは、dポイント投資サービスはあくまでも「ポイント自体を運用している」ということです。ポイントはお金とは違います。たとえば、通常の株式投資や投資信託投資の場合、運用資金は分別管理されており運用会社(証券会社)が倒産したとしても保護されます。一方でdポイント投資サービスは「ポイント」です。そのため、万が一の際の補償は弱いと言わざるを得ません。ポイント自体を運用するタイプのポイント投資全般に言えることですが、あくまでも、余ったポイントの運用といった位置づけで考えるべきですね。

最後に「権利落ち」についても考えておく必要があります。dポイント投資に限らず、ポイントのまま運用される系のサービスは配当金については受け取れないようになっているものがほとんどです。株やETFなどは配当金の権利落ちが発生すると配当金相当額の株価が下がるのが一般的です。
普通の投資なら後から配当金(ETFの場合は分配金)がもらえるので問題ありませんが、ポイント運用の場合はポイントがもらえないため、権利落ちだけ損をします。なので、権利落ちの影響を受けないようにその前後では引き出しをすることが大切です。

タイミングについては「@mlifehack123」のtwitterアカウントなどでも発信していきますので、よろしければフォローください。

 

dポイント投資のポイント原資はdカード GOLDで貯めよう

dポイント投資は、ほぼ確実に損をしない運用ができますので、運用ポイント数を殖やすことが投資をうまくやるコツになります。

そのためのdポイントはdカード GOLDで貯めましょう。ドコモの携帯料金の10%相当がポイントとして貯まりますので、月1万円の携帯電話料金の利用があれば毎月1000ポイントを貯めることができ、そのポイントをdポイント運用に回していくことができます。

dカード GOLDはドコモユーザーにメリットいっぱいのクレジットカード
2021-04-21 10:36
NTTドコモの携帯電話や光インターネットサービスを利用している人はドコモのクレジットカード「dカード」がオススメ。中でも家族契約や光インターネット契約もパックにしている方は上位クレ
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dカード GOLD公式ホームページ

そんなにdポイント増やしてもどうしようもないじゃん……。
という方には日興フロッギーという出口があります。証券口座開設が必要になりますが、こちらを利用すれば、dポイントを使って株式投資が可能です。また実質99.5%のレートで現金化も可能です。詳しいやり方は以下の記事も参考にしてください。

日興フロッギーは100万円まで株取引が無料!dポイント投資もできるSMBC日興証券の新サービス
2021-06-18 14:19
日興フロッギーはSMBC日興証券が運営している、株取引に関するオウンドメディアです。マネー系のメディアって感じです。たとえば、漫画を絡めた投資に関する記事や著名な投資家へのインタビ
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日興フロッギー(SMBC日興証券)公式ホームページ

以上、dポイント投資サービスとは?dポイントで資産運用をするメリット、デメリットについてまとめてみました。

執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。

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