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投資信託の保有ポイント制度でネット証券を比較

ネット証券の中には投資信託を保有することでポイントが付与するところが数社あります。これらのサービスを利用すれば、投資信託の保有コストである信託報酬の一部を実質的に値引きしてくれることになります。最近ではローコストで運用可能な投資信託(インデックスファンド)も増えていますが、ネット証券のこうしたポイントサービスを活用することで、さらに得をすることができます。

今回は2017年3月時点で投信ポイントサービスを提供している「SBI証券」「カブドットコム証券」「楽天証券」「マネックス証券」のそれぞれのサービス内容の比較や対象外ファンドなどについてわかりやすく紹介、比較していきます。

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まずは投資信託の手数料(コスト)の仕組みを知ろう

投資信託には大きく「販売手数料(購入時にかかる手数料)」と「信託報酬(投資信託の保有する期間中かかる運用経費)」「信託財産留保額(投資信託を解約するときの手数料)」の三つがあります。

手数料の特徴
販売手数料 販売会社により異なります。同じファンドでも銀行では手数料が2%かかるけど、ネット証券なら無料というものも多いです。
信託報酬 どの証券会社で買っても共通です。
信託財産留保額 どの証券会社で買っても共通です。

こちらで紹介しているように、販売手数料については投資信託を売っている証券会社によっても差があります。「投資信託はどこで買うのがおすすめ?銀行・証券会社・ネットバンク・ネット証券を比較」などで銀行や証券会社の窓口でファンドを買うべきではないと書いているのは手数料が高いからというのが理由の一つです。

その一方で、投資信託で中長期の資産運用を考えたときに、コストとして大きなものは「信託報酬」という管理手数料です。こちらはファンドごとに定められており、どの証券会社で購入しても同じです。

ファンドによって差があるので「投資信託の選び方と資産配分(アセットアロケーション)の考え方」で紹介しているように、投資をするときは信託報酬の安いものを選ぶことが重要です。実際にインデックスファンドでコストの安いものについては「日経平均株価に連動するおすすめの投資信託(インデックスファンド)」などでも紹介しています。

 

投信ポイントサービスは事実上の信託報酬の割り戻しになる

さて、そんな信託報酬ですが、安いファンドを探すというのももちろん大切なのですが、投信ポイントサービスを活用するという方法も検討してはいかがでしょうか。

投信ポイントサービスとは、提供している証券会社(ネット証券)によって差があるものの、投資信託の保有残高に応じて残高の一定割合をポイントとしてキックバックしてくれる制度です。

たとえば、「SBI証券の投信マイレージサービスのメリット、デメリット」でも紹介したSBI証券は投信マイレージとして投資信託として預けている金額(残高)の0.1%~0.2%をSBIポイントとして還元してくれます。

これは言い換えれば、0.1%~0.2%分の信託報酬がキックバックされるということになるわけです。たとえ0.1%という数字でも投資金額が1000万円なら年間で1万円も差が出る計算になるわけで決して馬鹿にはできません。

 

ネット証券各社の投信ポイントサービスの比較

ネット証券 投信ポイントの特徴
SBI証券 投信マイレージプログラムとして、保有残高の0.1~0.2%分がポイントバックされます。貯めたSBIポイントはTポイントANAマイルJALマイル、電子マネーなどに交換できます(1ポイント1円)。
なお、信託報酬が極端に安いファンドは例外ファンドとして0.05%のポイント還元となります。
カブドットコム証券 100万円ごとに毎月1ポイントがポイントバックされます。率にすれば0.12~0.24%とSBI証券よりもバック率は高いです。ただし、換金制限とポイント有効期限の関係から最低でも300万円以上の投資をしていないとキャッシュバックの対象になりません。
また、ポイント付与の対象外ファンドがあります。
楽天証券
※どちらか一方の選択制となります。
50万円以上~200万円未満:50ポイント(0.03%~0.12%)
200万円以上~400万円未満:100ポイント(0.03%~0.06%)
400万円以上~600万円未満:150ポイント(0.03%~0.045%)
といった具合で投信残高に応じてポイントがたまります。たまったポイントは楽天市場で使えます。
(投資信託資産形成ポイント)
投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント(年間0.048%)
(ハッピープログラム・要楽天銀行の口座)
マネックス証券 月の平均投資信託残高の0.08%のマネックスポイントがたまります。
ポイント付与の対象外ファンドがあります。

各社とも、ポイントの付与率は投資信託残高の0.05%~0.2%程度となっています。せっかくなら還元率が高いところを利用したいところですよね。でも、説明にも書いていますが、いくつか注意点があります。

 

ポイント対象外ファンドがある

注意点として大きいのはこの「対象外ファンド」の存在です。
下記のように各社では投資信託の保有ポイントについて対象外となるファンドを指定しています。いずれも低コストの信託報酬のファンドとなっています。

ネット証券 投信ポイントの特徴
SBI証券 以下のファンドは0.05%の適用となる。
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式インデックス
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス
・One-たわらノーロード NYダウ
・One-たわらノーロード TOPIX
・One-たわらノーロード 日経225
・One-たわらノーロード 先進国株式
・One-たわらノーロード 国内債券
・One-たわらノーロード 先進国債券
・One-たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>
・One-たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>
・SBI-EXE-i 先進国株式ファンド
・SBI-EXE-i 新興国株式ファンド
・SBI-EXE-i 先進国債券ファンド
・SBI-EXE-i グローバル中小型株式ファンド
・SBI-EXE-i グローバルREITファンド
・SBIボンド-SBI-PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
・三井住友-三井住友・DC全海外株式インデックスファンド
・三井住友-三井住友・日本債券インデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC外国債券インデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC日本リートインデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
・三井住友-三井住友・DC年金バランス50(標準型)
・三井住友-三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)
・三井住友-三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)
・三井住友TAM-日経225インデックスe
・大和-iFree 8資産バランス
・大和-iFree 日経225インデックス
・大和-iFree TOPIXインデックス
・大和-iFree JPX日経400インデックス
・大和-iFree 外国株式インデックス
・大和-iFree NYダウ・インデックス
・大和-iFree 日本債券インデックス
・大和-iFree 外国債券インデックス
・大和-iFree 新興国債券インデックス
・大和住銀-ひとくふう日本株式ファンド
・大和住銀-ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)
・明治安田-ノーロード明治安田日本株式アクティブ
・明治安田-ノーロード明治安田社債アクティブ
・明治安田-ノーロード明治安田J-REITアクティブ
カブドットコム証券 以下のファンドはポイント付与対象外
・朝日ライフ 日経平均ファンド
・たわらノーロードシリーズ
・MHAM株式インデックスファンド225
・MHAM 株式オープン
・MHAM 物価連動国債ファンド
・EXE-i グローバル中小型株式ファンド
・セレブライフ・ストーリー2025/2035/2045/2055
・EXE-i シリーズ
・ストックインデックスファンド225
・ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型)
・iFreeシリーズ
・ひとくふうファンドシリーズ
・225インデックスファンド
・インデックスファンド225
・インデックスファンドTSP
・インデックスファンドJPX日経400
・ノーロード・ファンドシリーズ
・<購入・換金手数料なし>シリーズ
・ニッセイ TOPIXオープン
・ニッセイ 日経225インデックスファンド
・ニッセイ日本インカムオープン
・ニッセイ日本インカムオープン(年1回決算型)
・野村インデックスファンドシリーズ 愛称:Funds-i(ファンズアイ)
・インデックス・ブレンドシリーズ 愛称:My Funds-i
・i-mizuhoインデックスシリーズ
・日本債券インデックスファンド
・三井住友・DCインデックスファンドシリーズ
・三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)
・三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)/30(債券重点型)/50(標準型)/70(株式重点型)
・SMTインデックスシリーズ
・世界経済インデックスファンド(債券シフト型)
・外国株式インデックスe
・外国債券インデックスe
・日本株式インデックスe
・日本債券インデックスe
・インデックスファンド225
・インデックスファンド・シリーズ“eMAXIS(イーマクシス)・eMAXISプラス・eMAXIS Slim”
・三菱UFJ 純金ファンド
マネックス証券 以下のファンドはポイント付与対象外
・ニッセイ日経225インデックスファンド
・eMAXISシリーズ
・<購入・換金手数料なし>シリーズ
・「たわらノーロード」シリーズ
・三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)/50(標準型)/70(株式重点型)
・三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)
・三井住友・日本債券インデックス・ファンド
・三井住友・DC全海外株式インデックスファンド
・三井住友・DC新興国株式インデックスファンド
・三井住友・DC外国債券インデックスファンド
・三井住友・DC日本リートインデックスファンド
・三井住友・DC外国リートインデックスファンド
・三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
・三井住友・ライフビュー・バランスファンド30(安定型)/50(標準型)/70(積極型)
・SMAM・グローバルバランスファンド(機動的資産配分型)
・iFreeシリーズ

こうした理由は信託報酬の額が小さすぎて、ポイント還元すると逆に証券会社側が赤字になってしまうということがあげらるでしょう。ただ、ポイント目当てにあえて手数料が高いファンドを買うというのも無駄ですよね。

なので、多少制限が付いたとしても、手数料が安いインデックスファンドを買うようにしましょう。カブドットコム証券とマネックス証券は一律ポイントを付与しないというファンドがありますが、SBI証券や楽天証券についてはポイントバック率がたかくないだけで、ローコストのファンドでも投信ポイントが付与されます。

 

SBI証券と楽天証券ならどっちがお得?

両社のポイント付与率は下記のようになっています。

SBI証券 楽天証券
基本ポイント付与率 0.1%~0.2% 0.03~0.12%
(ハッピーポイントプログラムなら一律0.048%)
制限対象のファンド 0.05%

楽天証券の場合、投資信託の保有でたまるポイントに「資産形成応援プログラム」と「ハッピーポイントプログラム」という二つの制度があり、どちらかを利用するようになっています。

投資信託の購入において低コストのインデックスファンドを購入するという王道の戦略をとる場合、SBI証券の場合は制限対象のファンド(一律0.05%還元)になるはずです。というわけで、保有する投資信託残高別にSBI証券、楽天証券(投資信託資産形成応援プログラム)、楽天証券(ハッピーポイントプログラム)の3つを比較していきます。

資産残高 50万 100万 150万 200万 250万 300万 350万 400万 450万 500万 550万 600万
SBI証券 250 500 750 1000 1250 1500 1750 2000 2250 2500 2750 3000
楽天証券
(資産形成)
600 600 600 600 600 600 600 1200 1200 1200 1200 2400
楽天証券
(ハッピー)
240 480 720 960 1200 1440 1680 1920 2160 2400 2640 2880

 

投資信託の運用金額が130万円くらいまでなら楽天証券(投資信託資産形成応援プログラム)を利用するのがよくて、それ以上であればSBI証券の利用が最もお得ということになりますね。

>>楽天証券公式ホームページ

>>SBI証券公式ホームページ

 

以上、投資信託の保有ポイント制度でネット証券を比較してみました。

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