FOLIO(フォリオ)は、株式投資において様々な“テーマ”に注目し、特定のテーマ性を持つ会社に対して投資をすることができる投資サービスです。
あなたが好きなテーマ、将来性があると考えるテーマに対して株式投資をすることができます。必要な投資額は10万円~となっており、各テーマで選出された10社に対して分散投資をすることができるようになっています。
テーマ株投資、材料株投資、関連銘柄投資とは?
特定の“材料”に関連する企業のことテーマ株、材料株、関連銘柄などと呼びます。
一例として挙げると以下のようなものがありますね。
- キャッシュレス関連銘柄
- AI関連銘柄
- カジノ関連銘柄
- VR関連銘柄
- 中国関連株
- フィンテック関連銘柄
- 子育て関連銘柄
- 再生医療関連銘柄
かなり狭いテーマもあれば、ぼんやりとしたテーマもありますが、こんな風に色々なテーマ株があります
テーマ株へ投資をする、メリットとしては、特定のテーマ性がありますので、そのテーマが注目される、あるいは良い材料(ニュース等)が出たときに高いリターンが得られやすいという事です。
一方のデメリットはコケてしまった時のリスクもあるという事です。テーマ株や材料株は、そういわれている時点である程度注目されてしまっている状況です。
既に足元の業績に対して期待分が乗っかっていることが多いため現在の収益力から見た株価はやや割高になっているケースも少なくありません。思い通りの未来になればいいのですが、そうでない場合は株価が大きく下落してしまうリスクがあります。
FOLIO(フォリオ)の特徴
FOLIOはこうしたテーマ株、材料株に対して、少額の資金から投資をすることができるサービスです。類似のサービスとしてはネット証券大手のSBI証券が「テーマキラー(旧:S株NOW)」という名称でやっています。
FOLIOの場合、流行しそうなトレンドや注目産業、テーマ、イベントなどに応じて10社をピックアップしていて、それをひとまとめに投資をすることができるようになっています。
投資は「単元未満株取引」という方法が利用されています。これによって少額の資金でも多くの企業に分散投資ができるようになっています。
単元未満株取引とは?
通常、日本株は100株を1単元としており、単元単位で取引されます(100株、200株、300株といった具合)。
単元未満株取引はこの単元“未満”で株取引をできるサービスとなります。FOLIO以外にも一部のネット証券で提供されているサービスですね。
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どんなテーマがあるの?
参考までにFOLIOで提供しているテーマを見ていきましょう。
- VR(仮想現実)
- 寿司
- ペットと暮らす
- 京都
- 人工知能
- カジノ解禁
- 子育てを楽しく
- ようこそ日本へ
- ドローン
- アンチエイジング
- インダストリアルロボット
- キャッシュレス
- ロシア
- 大阪
- インテリア
がありました。ためしに「ようこそ日本へ」を見てみましょう。
政府の目標は、2020年に外国人旅行者数4,000万人。ということは、2年後には、今より1,000万人以上多くの外国人旅行者が来日することになります。「世界が訪れたくなる日本」を実現するために、政府と民間企業が一体となった取り組みが急ピッチで進められています。 本テーマでは、訪日外国人旅行者に関連した銘柄を集めました。
具体的な銘柄は以下の通りです。
- 京成電鉄(成田スカイアクセスを有する)
- オリエンタルランド(ディズニーランド)
- 小林製薬(薬・爆買い)
- Jフロントリテイリング(百貨店・爆買い)
- ビックカメラ(家電量販店・爆買い)
- パンパシフィックインターナショナル(ドンキ)
- 参天製薬(薬・爆買い)
- ピジョン(ベビー用品・爆買い)
- 阪急阪神ホールディングス(百貨店・爆買い)
- ポーラ・オルビスホールディングス(コスメ・爆買い)
()は、なぜ選ばれたのか?という私見です。いわゆるインバウンドにによって業績に影響を与えそうな銘柄がチョイスされているわけです。
FOLIOのデメリット、注意点
FOLIOという投資サービスを実際に使うというときの注意点はあるのでしょうか?大きく2つあります。それは「手数料が高い」というものと「10社に分散しても分散効果が高くない」という点です。
手数料が個別株投資と比較して割高
FOLIOは単元未満株取引という仕組みを使っているため、どうしても売買コストが高くつきます。売買高の0.5%という数字は、大手総合証券の対面手数料ほどではありませんが、ネット証券の一般的な手数料と比較すると高めです。
仮に10万円の投資をしたときの手数料を見てみましょう。
- FOLIO:500円(0.5%)
- SBI証券:90円
- 楽天証券:90円
- SBIネオトレード証券:80円
こんな感じになります。少し手数料の高さが目立ってしまいますね。
ちなみに、同じ1株からの単元未満株取引ならSBIネオモバイル証券(ネオモバ)が低コストです。
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10社に分散投資をしても分散効果が低い
冒頭で、テーマ株投資自体のリスクについて説明したように、テーマが外れたとき、コケたときには株価下落のリスクが高まります。
FOLIOというサービスは10社に分散投資ができるのですが、分散投資とはいっても同じテーマに影響を受ける銘柄なので、リスク分散の効果は低いです。
たとえば、前述のインバウンド関連銘柄にテーマ投資した場合で、何らかの理由で訪日外国人が激減してしまった場合、すべての銘柄がダメージを受けてしまいます。
本来の分散投資は値動きがバラバラの銘柄に分けて投資をすることで平均リターンを下げずにリスク(価格変動)を小さくするわけなので、分散投資効果は低いという事になります。
ただ、このデメリットの部分は裏返すと、当たった時には大きく上昇する可能性もあるという事でもあります。特定のテーマへの投資(将来性)について、あなたが前向きに判断しているのであれば、集中投資は悪いことではありません。
投資サービスとしても、情報収集サービスとしても面白い
投資サービスとしては面白いと思います。
テーマ株に直接投資をするサービスとしても面白いですし、FOLIOのサイト上で、各テーマの説明や構成銘柄についての紹介もあるので、投資対象を探したい人にも便利だと思います。
なお、フォリオはLINEと提携しており、同社サービスと同様のサービスをLINEアプリ上でLINEスマート投資としても提供しています。
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