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飛行機の子供料金は何歳から何歳まで?座席の利用ルールと小児運賃の注意点

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飛行機で家族旅行などをするときに気になるのがやっぱり料金。子どもの場合、料金は「幼児」と「小児」に分かれているのが一般的で、幼児は無料、小児は大人の半額程度という扱いが一般的です。

ただし、あくまでも“一般的”というだけで国内線、国際線でルールは違いますし、一般航空会社とLCC(ローコストキャリア)とでは、扱いも違っています。今回はそんな飛行機の子供料金の特徴についてまとめていきます。

各航空会社の子供料金の取り扱い

冒頭でも紹介したように航空会社では子供料金について幼児と小児に分類しています。ただ、この分類は航空会社で違いがあるだけでなく、国内線、国際線でも違いがあります。

 

子どもの年齢別の幼児、小児の違い。何歳から何歳まで?

まずは、子供料金における「幼児」と「小児」は何歳から何歳までかを見ていきましょう。同じ航空会社でも国内線、国際線で違いがあるわけですね。

国内線 国際線
一般 LCC 一般 LCC
幼児 2歳まで 1歳まで 1歳まで 1歳まで
小児 3歳から11歳 2歳から11歳 2歳から11歳 設定なし

ANAやJALなどの通常の航空会社の場合、国内線は2歳までは幼児という扱いで、国際線は1歳までという扱いで、ピーチなどのLCCは国内外を問わず1歳までが幼児ということになります。

小児となるのは、11歳までというのは共通ですが、国際線LCCは2歳以上は大人と同じ扱いということになるわけですね。

ちなみに、航空会社の子供料金における年齢は「満年齢」です。電車の子供料金のように年度(学年)による区分ではありません。

※幼児について、原則として生後7日以内の新生児は搭乗できません。航空会社によっては医師による書面の許可があれば認められる場合があります。

※12歳以上については大人扱いとなりますが、国内線の場合、ANAは「スマートU25」、JALは「スカイメイト」といった学割プランがあります。

 

幼児、小児における子供料金の設定

続いては、実際の子供料金の設定を見ていきましょう。

幼児の場合は、保護者の膝の上に座らせるのか?それとも幼児用に座席を確保するのかで料金が変わってきます。小児は座席の確保が必ず必要になります。

国内線 国際線
一般 LCC 一般 LCC
幼児(膝の上) 無料 無料 普通運賃の10% 無料
幼児(席利用) 普通運賃の半額 大人料金 普通運賃の75% 大人料金
小児(席利用) 普通運賃の半額 大人料金 普通運賃の75% 大人料金

なお、大人1人で同伴できる幼児は2名までとなっています。また、膝の上に乗せることができるのは大人1名あたり幼児1名です。2名と同伴する場合、幼児でも席を1つは確保する必要があります。

バスや鉄道などの公共交通機関は未就学児(約6歳)までは無料という扱いが大半であるということを考えると、飛行機は子連れの財布にはやや厳しい乗り物といえそうですね。

 

航空券の子供料金の活用術と注意点

大まかな説明をしたところで、これからは実際に子どもの航空券を予約する方法について紹介していきたいと思います。飛行機の予約では、プランによっては子供料金での予約が必ずしもお得でないケースもあります。

ケースバイケースで飛行機の子供料金を活用しましょう。

 

子供料金(小児運賃)と早割はどっちが安い?

国内線なら大人の半額、国際線でも75%となる小児運賃ですが、必ずしも子供料金の利用がお得にならないこともあります。なぜなら、航空会社で用意されているお得な割引運賃にはそもそも子供料金の設定がないことが多いからです。

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たとえば、ANAやJALなどの航空会社で一般的に割引販売される「早期予約(早割)」には子供料金の設定がありません。実際に予約をする際は、早割の割引率と、子供料金とを比較してやる必要があります。

75日以上前の予約のようにかなり早い段階の予約の場合、早割のほうが子供料金(小児料金)よりも安いことが少なくありません。

 

キャンセルのリスクを考えるなら多少高くても子供料金が有利?

ただし、子供料金の場合、普通運賃での予約と同じ扱いになるので、キャンセル(取り消し)や便の変更などの手配が容易ということも考えておく必要があります。

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たとえば、早割の場合はキャンセルするには取消手数料がかかります。ANAの場合、搭乗日13日以内でのキャンセルは早割(旅割)なら60%相当です。一方で子供料金で予約をしていれば、取消手数料は無料になります。

子供との家族旅行などの場合、突然の発熱などで急に旅行自体がキャンセルになるということもあり得るものです。そういったときのリスク回避的な手段として、多少高くてもキャンセル料が必要な早割よりも子供分は小児運賃で予約しておくというのは有効だと思います。

 

マイルの特典航空券も子供料金(割引)はない

同じように航空会社のマイル(ポイント)を使って予約可能な特典航空券(無料航空券)にも子供料金のような設定はありません。マイルで航空券をとる場合は子供でも大人ど同じだけのマイルが必要になります。

一般的にはマイルで予約をするほうがお得になるケースが多いと思われますが、あなたにとってのマイルの価値を考えつつどうするかを考えましょう。

 

ダイナミックパッケージはプランにより子供料金の有無は異なる

ANAやJALなどの航空会社では、飛行機+ホテルがセットになったダイナミックパッケージが用意されています。また、楽天トラベルじゃらんネットといったOTA(オンライン旅行代理店)でも、同様の商品が用意されています。

こうしたダイナミックパッケージについては子供料金の設定があります。ただし、各社とも利用する施設により異なるという扱いになっており、大人料金との差は宿泊施設の差で、航空券部分は大人と同じ扱いになっています。

一般にダイナミックパッケージを使った予約のほうが、航空券とホテルを別々に予約するより安くなるケースが多いので有効に活用したいところですが、子供料金を考えるとケースバイケースとなります。

 

3歳~小学校入学までなら新幹線旅行のほうが安い?

国内旅行の場合で3歳以上小学校入学までの子ども(未就学児童)がいる場合は、新幹線旅行・電車旅行のほうが交通費は節約できます。

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  • 電車(新幹線):小学校入学年の4月(6歳)までは無料
  • 飛行機:3歳以上は有料

となっているからですね。もちろん旅行先によっては飛行機しか選択肢がないケースもあると思いますが、料金が必要、不要とで家族旅行全体の予算は大きく変わります。

小学校入学までならできるだけ電車・新幹線を使うほうが飛行機と比較して節約になるはずです。

 

小児運賃だけでなく幅広く割引運賃を比較して楽しい家族旅行

飛行機の子供料金(幼児料金、小児料金)についてまとめてみました。

  • 子供料金(小児料金)は国内線3歳~、国際線2歳~
  • 小児料金は大人の半額だけど、割引運賃には設定がない
  • 小学校入学までなら新幹線(電車)が無料なのでそっちのほうがお得感がある

といったところですね。

家族が増えるとそれだけ交通費も増えて旅行や帰省をするのにも何かとお金がかかってしまいますが、料金を比較してなるだけ節約していきましょう。

 

以上、飛行機の子供料金は何歳から何歳まで?座席の利用ルールと小児運賃の注意点についてまとめてみました。