ロードサービス最大手のJAF(ジャフ・日本自動車連盟)。様々な自動車のトラブルの強い味方です。ただし、最近は自動車保険やガソリン系のクレジットカードや自動車保険にもロードサービスが付帯しているからいらないと考えている方も多いかもしれません。
もちろん、それは節約という面からは正しいことかもしれません。今回はそんなJAFについてロードサービス面での比較や、JAFが会員に対しては実は様々な会社が割引・優待サービスについて紹介していきます。
特にドライブをする機会が多い人はこのJAFの優待もかなり利用できる場合があります。
JAFと無料ロードサービス(損保・クレカ)との違い
JAFは有料のロードサービスを行っています。
入会金が2,000円、年会費は4,000円となります。
※入会金については複数年契約の場合割引が付きます。
最近では、ロードサービスについては自動車保険(任意保険)にセットされていたり、一部のガソリン系クレジットカードにはロードサービスが無料で付帯しているケースもあります。
まずはそんな各社のロードサービスを比較してみましょう。
JAF | ソニー損保 | エネオスカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 4000円(別途入会金2000円) | 無料(保険料に含まれる) | 無料 (ただし、クレジットカードを年1回も利用しなかった場合、翌年の年会費が1215円+税) |
受付時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
拠点数 | 1693か所 | 9000か所 | 9500か所 |
サービス対象者 | 会員(JAF会員) | 契約車両 | 会員(カード会員) |
バッテリー上がり | 無料 | 無料 | 30分以内の作業無料 |
タイヤ交換(1本) | 無料 | 無料 | 30分以内の作業無料 |
パンクの応急措置 | 無料 | 無料 | 30分以内の作業無料 |
キーとじ込み | 無料 | 無料 | 30分以内の作業無料 |
落輪(側溝・1輪) | 無料 | 無料 | 30分以内の作業無料 |
ガス欠 | 無料+ガソリン代実費 | ガソリン代実費。 ただし、自動車保険契約が2年目以降は10リットルまで無料(年1回まで) |
無料+ガソリン代実費 |
故障車両の牽引 | 15㎞まで無料 | 50㎞無料 ※指定工場なら制限なし | 10㎞までは無料 |
(自走不能)宿泊費用負担 | なし | 車検証定員数を限度に補償 | なし |
(自走不能)帰宅費用負担 | なし | 車検証定員数を限度に補償 | なし |
(自走不能)車両運搬費用 | なし | 制限なし | なし |
こうやって見ると、本職(?)であるJAFよりもソニー損保のロードサービスの方が良さそうですよね。
大きな違いは対象者。JAFは他人の車やレンタカーも対象
JAFと自動車保険のロードサービスにおける大きな違い(JAFの強み)といえば、対象となる人です。
自動車保険のロードサービスは契約車両が対象になるので、たとえば、実家に帰って親の車を運転して脱輪したというような場合、ロードサービスは使えません。
一方でJAFの場合は会員が対象になるので、実家の車を運転していた、レンタカーを運転していた、友達の車を運転していた、といったケースでも無料でロードサービスを呼ぶことができます。
これは大きなJAFの強みといえます。
なお、一緒に比較しているエネオスカードSの場合、ロードサービスの内容はさほど……といった感じですが、こちらはカード会員が対象になるので、上記のケースでも無料ロードサービスが使えるということになります。
自動車保険+クレカのロードサービスがあればかなりの部分をカバーできそうです。
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JAFの大きな強みは海外
JAFの損保やクレカのロードサービスにはない強みは海外です。JAF会員は海外旅行中、FIA(国際自動車連盟)に加盟する世界70ヵ国以上の海外自動車クラブから、ロードサービスや旅行情報提供などのサービスを受けることができるようになっています。
あまりケースとはしては多くないかもしれませんが、海外でも自動車に乗る機会が多い人はJAFの方が強いといえそうです。
JAF優待は意外と裾野が広くお得
私は自動車保険のロードサービスで十分と思っていたのですが、車を買い換えた時にディーラーさんが2年分をサービスしてくれたので、その時にJAFを使って、優待サービスの多さに結構びっくりしました。
特に、子どもたちと一緒にお出かけするような方には結構特典を満喫できるんじゃないかと思います。
- テーマパーク、遊園地
- ファミリーレストラン
- 温泉、スーパー銭湯
- 美術館、博物館、動物園、水族館
- ツアー
- レンタカー、レンタサイクル
- 道の駅
- カラオケ
などなどです。大抵の場合は、事前予約など必要なく店頭でJAFカード(会員証)を見せるだけでOKです。ふらっと立ち寄った施設などでJAF会員割引があった!なんてことも日常茶飯事です。
具体的な優待情報についてはJAFの公式サイト「JAFナビ」のページやスマートフォンのアプリでも確認することができます。
その他JAF会員専用の抽選サービスなども
その他、JAF会員のみが応募可能な全国各地のグルメや、入園チケットなどの抽選、ドライブコースなどのアドバイス、毎月の機関誌「JAF Mate」なども色々と楽しむことができます。万が一のロードサービスとして、だけでなく会員に対して様々なサービスを提供しています。
JAF優待、それだけで利用の価値はある?
たしかに特典は多いです。でも、それだけで元が取れるか?といわれるとちょっと厳しいかもしれません。このようなクーポン・割引などについては「クラブオフ」「デイリープラス」といった会員制サービスもあります。
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こうしたサービスとも比較して考えるべきでしょう。たとえば、デイリープラスの場合、月額500円がかかるようになっています。JAFは年会費4000円(月間330円くらい)ということを考えると、安いといえるかもしれませんね。
もっとも、JAFが強いのは観光地とかフェリーといったように旅行・レジャー系に強く、デイリープラスは都市部のエンタメ系(映画館など)、グルメ系の優待も多いので一概に比較はできませんが、車に乗ってお出かけをする機会が多いのであれば、優待だけで年会費くらいのもとは取れるという可能性はあります。
結局、JAFは加入したほうがお得なの?
運転するのはほとんど自家用車という人にとっては、正直なところ損保(自動車保険・任意保険)やクレジットカードのロードサービスで十分というケースも多いと思います。特に運転頻度が少ない人はなおさらです。
一方で会社の車を運転する、家族や友達の車を運転するというような場合には会員単位のJAFならロードサービスを無料(会員価格)で利用できるのは強みです。
いろいろな車を運転するならJAFの方が安心かもしれません。
また、JAF限定の特典は意外といろいろな種類があり、専用サービス(有料会員割引サービス)と比較しても引けを取らない内容になっています。そのため、旅行や移動が多い方にとっては得ができるかもしれません。
お出かけの機会が多い人はこうした特典だけで年会費のモトがとれるとうことも少なくないです。
以上、有料ロードサービスJAFのメリット、デメリットについてまとめてみました。
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