お金を送る方法と手数料比較家族への仕送り、友人との割り勘精算、お祝い金、フリマアプリや個人間取引の支払いなど、日常生活の中で「お金を送りたい」場面は意外と多いです。

ただし、お金を送る方法はどれでも同じではありません。銀行振込が向いている場面、スマホ送金で十分な場面、現金書留を使うべき場面、逆に絶対にやってはいけない送り方があります。

この記事では、国内でお金を送る主な方法を「手数料」「着金スピード」「相手に必要な情報」「マナー」の観点で整理します。

先に結論:お金を送る方法は目的で選ぶ

  • 安く・確実に送りたい:ネット銀行や銀行アプリからの銀行振込
  • 10万円以下を手軽に送りたい:ことら送金、PayPayなどのスマホ送金
  • お祝い・お悔やみで現金を包んで送りたい:現金書留
  • 役所・団体への少額支払い:定額小為替が指定されている場合のみ
  • やってはいけない:普通郵便、レターパック、宅配便に現金を入れて送る

お金を送る方法の比較表

まずは全体像です。費用だけで選ぶなら銀行振込やスマホ送金が強く、気持ちやマナーを重視するなら現金書留が候補になります。

送金方法 手数料の目安 スピード 相手に必要な情報 向いている場面
銀行振込 0円〜数百円 対応金融機関なら原則即時 銀行名・支店名・口座番号・名義 仕送り、高額送金、取引代金の支払い
ことら送金 無料の金融機関が多い 原則即時 電話番号・メールアドレス・口座番号など 10万円以下の個人間送金
PayPayなどのスマホ送金 無料が多い 即時 アプリID、電話番号、QRコードなど 割り勘、少額精算、おこづかい
現金書留 郵便料金+480円〜+封筒代 郵送日数 氏名・住所 お年玉、入学祝い、ご祝儀、不祝儀
定額小為替 証書1枚200円+郵便料金 郵送日数+換金手続き 氏名・住所 行政手続きなどで指定される少額支払い
宅配便・レターパック等 不可 現金送付には使えない

銀行振込:まとまったお金を安く確実に送る基本手段

まとまった金額を安全に送りたいなら、まず候補になるのは銀行振込です。ネット銀行や銀行アプリを使えば、ATMに行かずに送金でき、銀行によっては他行宛て振込手数料の無料回数も用意されています。

特に家族への仕送り、家賃・敷金の支払い、個人間売買の代金、まとまった立替金の返済などは、履歴が残る銀行振込が無難です。

銀行振込が向いているケース

  • 数万円以上のまとまった金額を送る
  • 相手に「いつ・いくら送ったか」の記録を残したい
  • ネット銀行の無料振込回数を使える
  • ビジネス寄りの支払いや証跡が必要な支払い

一方で、銀行振込には相手の銀行名、支店名、口座番号、口座名義が必要です。家族や取引相手なら問題になりにくいですが、友人同士の少額精算では「口座番号を聞くのが面倒」という場面もあります。

また、24時間365日の即時振込に対応する金融機関は増えていますが、すべての銀行・すべての時間帯で必ず即時着金するわけではありません。メンテナンス時間や未対応金融機関、振込限度額には注意しましょう。

振込手数料を抑えたい方はこちらも参考になります。

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スマホ送金:少額・個人間ならかなり便利

友人との割り勘、家族へのおこづかい、少額の立替精算なら、スマホ送金が便利です。代表的なのはPayPay、楽天ペイ、LINE Pay系の機能、銀行アプリから使えることら送金などです。

ことら送金:銀行口座ベースの10万円以下送金に強い

ことら送金は、対応している銀行アプリなどから、1回10万円以下の個人あて送金ができるサービスです。対応金融機関では手数料無料で使えるケースが多く、受取人が設定していれば電話番号やメールアドレス宛てに送れるのが特徴です。

ことら送金の注意点

  • 利用できるのは対応金融機関・対応アプリに限られる
  • 1回あたりの上限は原則10万円以下
  • 個人間送金向けで、法人・事業用途には向かない
  • 送金後の取消や返金ができない場合があるため、宛先確認は必須

PayPayなどの残高送金:割り勘やお祝いの少額送金に便利

PayPayなどのスマホ決済アプリも、個人間送金に使いやすいサービスです。1円単位で送れるものもあり、口座番号を知らなくてもQRコードや電話番号、リンクなどで送れるため、友人間の精算にはかなり便利です。

ただし、スマホ決済アプリの送金は「相手も同じアプリを使っていること」が前提です。また、残高の種類や本人確認の状況によって、受け取ったお金を銀行口座へ出金できるかどうかが変わる場合があります。

少額ならスマホ送金、高額なら銀行振込数百円〜数万円の気軽な精算ならスマホ送金が便利です。一方、10万円を超える送金、履歴をきっちり残したい支払い、相手がスマホ決済を使っていない場合は銀行振込の方が向いています。

現金書留:現金を郵送できる正式な方法

現金をそのまま郵送したい場合に使うのが、郵便局の現金書留です。日本郵便では、現金を内容とする郵便物は現金封筒を使用し、必ず現金書留にする必要があると案内しています。

現金書留は、基本の郵便料金に加えて現金書留料金がかかります。損害要償額1万円までなら+480円、以後5,000円ごとに+11円、上限は50万円です。現金封筒は郵便局窓口で購入できます。

現金書留が向いているケース

  • お年玉、入学祝い、出産祝いなどを現金で送りたい
  • ご祝儀袋やポチ袋に入れて気持ちを伝えたい
  • お悔やみ、不祝儀などマナーを重視する場面
  • 手紙やメッセージを添えて送りたい

単純なコストだけで見ると、銀行振込やスマホ送金より割高です。それでも、「現金を包んで送ること自体に意味がある場面」では現金書留が最も自然です。

現金書留やお金を包むマナーはこちらも参考になります。

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普通郵便・レターパックで現金を送るのはNG普通郵便、スマートレター、レターパックなどに現金を入れて送るのは避けましょう。見つかれば差出人へ返送されることがあり、紛失時の補償も期待できません。相手にも「ルールを知らない人」という印象を与えかねません。

定額小為替:今はかなり限定的な送金手段

定額小為替は、ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口で現金を定額小為替証書に換え、それを相手に郵送する方法です。受け取った人は、証書を郵便局やゆうちょ銀行の貯金窓口へ持っていくことで現金化できます。

ただし、現在の定額小為替は証書1枚につき200円の料金がかかります。50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類がありますが、例えば300円分を送るのに200円の料金がかかるため、一般的な送金手段としてはコストが高めです。

定額小為替の使いどころ

  • 戸籍謄本など、自治体手続きで「定額小為替で送ってください」と指定されている
  • 相手が銀行口座を使えず、少額の現金化手段が必要
  • 発行日から6か月の有効期間内に相手が換金できる

日常的な仕送りや友人間の精算であれば、銀行振込やスマホ送金の方が便利です。定額小為替は「指定されたときに使うもの」と考えるくらいでよいでしょう。

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宅配便や荷物に現金を入れて送るのはやめる

「荷物を送るついでに現金も入れておこう」と考える人もいますが、これは避けてください。宅配便では現金、小切手、手形、株券などの有価証券を送れないものとしている会社があり、事故時にも補償されない可能性が高いです。

特に、実家から子どもの下宿先へ荷物を送るとき、プレゼントの箱に現金を入れるとき、フリマ取引の代金を荷物に同封するときなどは注意が必要です。

現金を送るならルールを守る

  • 現金を郵送するなら現金書留
  • 荷物に現金を同封しない
  • レターパックに現金を入れない
  • 送金履歴を残したいなら銀行振込
  • 少額精算ならスマホ送金やことら送金

海外へお金を送るなら国際送金サービスを比較する

相手が海外にいる場合、国内の銀行振込や現金書留は使えません。銀行の外国送金は手数料や為替コストが高くなりやすいため、金額や送金先の国によってはWiseなどの海外送金サービスを比較する価値があります。

ただし、海外送金は本人確認、送金目的の確認、為替レート、受取通貨、受取方法などの条件が複雑です。国内送金とは別物として考え、送金前に手数料と着金額を必ず確認しましょう。

まとめ:安さ・早さ・マナーのどれを重視するかで選ぶ

お金を送る方法に迷ったら、まずは「何を重視するか」を決めましょう。

  • 安さ重視:ネット銀行の無料振込枠、ことら送金、スマホ送金
  • 確実性重視:銀行振込
  • マナー重視:現金書留
  • 役所手続き:指定があれば定額小為替
  • 避けるべき方法:普通郵便、レターパック、宅配便での現金送付

現代の実用面では、少額ならスマホ送金、まとまった金額なら銀行振込、現金で気持ちを届けたいなら現金書留という使い分けが基本です。手数料だけでなく、相手の手間やマナーも含めて選ぶと失敗しにくくなります。

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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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