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現金書留と一般書留、簡易書留の違いと使い分け。ついでに特定記録郵便との比較

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jp書留(かきとめ)は郵便の一つで正式には「書留郵便」といいます。郵便局では書留について「現金書留」「一般書留」「簡易書留」という3つのサービスを提供しています。郵便物や現金を送るとき、確実に相手に渡したいときに使われます。

今回はこの書留郵便について、サービスの内容は「現金書留」「一般書留」「簡易書留」の三つの書留の特徴や違い、使い分け、送るときの注意点などをまとめていきます。

書留郵便とは?

書留郵便とは、追跡番号が割り振られ、データが記録されている郵便物です。郵便局が配達する郵便物の中でも厳密に取り扱われる郵便です。そのため、極めて重要な書類やチケット、現金などを送るときに使われます。

  • 郵便追跡:可能
  • 相手への渡し方:手渡しかつサイン(印鑑)
  • 郵送物の補償:1万円~500万円

確実に相手に手渡す必要があるようなときに使う郵便ですね。

 

書留の出し方。ポストでは出せない

書留は郵便物の引き受けから管理することになるため、ポストによる投函では対応できません。郵便局の窓口で受け付けをして追跡番号が記載されたシールを封筒に張る必要があります。

 

書留の郵送にかかる日数

書留であっても配達までにかかる日数は普通郵便と同様です。ただし、書留に速達で送ることが可能です。この場合は速達で送る場合と同様の速さで郵便物を送ることができます。

速達料金は重要によって+280円~+650円(4㎏まで)となります。

 

料金の払い方

現金の他、余っている切手でも書留料金を支払うことができます。見栄えは多少悪いかもしれませんが……。

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書留郵便は大きく三種類

書留郵便は以下のように3種類があります。

料金 用途
現金書留 435円+専用の封筒代金+通常の郵便料金 現金を送付する場合にはこの現金書留で送る方法しか認められておりません。現金のほか、親書(手紙)も同封できます。補償あり(1万円)
日曜祝日も配送
一般書留 435円+通常の郵便料金 配達記録が残る郵便。引き受け・中継局・配送まですべての段階で記録がされ追跡可能。貴金属の送付可能。補償あり(10万円)
日曜祝日も配送
簡易書留 320円+通常の郵便料金 配達記録が残る郵便。引き受け・配送の段階で記録がされ追跡可能。貴金属の送付可能。補償あり(5万円)
日曜祝日も配送

まず、現金を郵送するのであれば、「現金書留」しか選択肢はありません。それ以外の方法で配送してもらう手段はありません。

一般書留と簡易書留はほとんど同じ性質で、記録が残る回数の差や万が一の場合の補償金額の差があるといったところです。

それでは、以下で、現金書留、一般書留、簡易書留の書留3種についてそれぞれの特徴や利用方法、注意点などを紹介していきます。

 

現金書留の特徴、出し方、注意点

現金書留は現金発送専用です。現金だけでなく信書(手紙など)も同梱可能です。
ちなみに、郵便・宅配で現金を送る場合はこの「現金書留」以外で送ることは認められていません。

佐川急便やヤマト運輸などの宅配便でも当然NGです。

現金を現金のままそのまま送るという場合は、基本的に現金書留以外の方法はないわけです。

 

現金書留郵便にかかる料金

通常の郵便料金に加えて435円(税込)となります。
なお、現金書留を送るときは現金書留専用封筒で送る必要があります。専用封筒は郵便局で販売しているので、現金書留でお金を送りたいときは送りたいものをそのまま持っていくといいですね。
のし袋などに現金を入れてそれを現金書留専用封筒に入れて送ります。

なお、補償されるのは1万円までです。補償を増額したいときは5,000円ごとに10円が必要です。また、上限は補償額50万円までとなります。

 

お金を送りたいけど、現金書留は高い……というときの節約術

当たり前の話ですが、単なる送金でよければ銀行振込による送金のほうがコストも安いです。振込手数料が無料になる銀行もあるので、そういった銀行を使えば送料ゼロで送金できます。

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それ以外の方法では下記のような手段があります。

  • 現金ではなく商品券や金券にする
  • 小額の送金なら郵便小為替などを利用する

いずれも現金に近い性質がありますが、現金ではないので現金書留以外の方法でも送ることができます。

 

一般書留と簡易書留の違いと使い方

現金書留は現金を送る用の書留ということで違いが分かりますが、わかりにくいのは「一般書留」と「簡易書留」ではないでしょうか。どちらも現金以外の書類や貴重品などを送ることができます。

この二つについてはそれぞれを説明するよりも違いをベースに説明をしたほうがわかりやすいと思いますので、両者の違いを比較しながら商品性を紹介していきたいと思います。

 

料金と補償額の違い

簡易書留は通常の郵便料金に+320円、一般書留は+435円と簡易書留の方が60円安くなっています。一方で簡易書留は5万円までしか補償対象ではないのに対して一般書留は10万円まで(さらに補償額5万円ごとに⁺21円で最大500万円まで補償可能)となっています。

この補償額の大きさが簡易書留と一般書留の大きな違いとなります。

それ自身が価値が5万円以上ある、有価証券、商品券(現金じゃないので一般書留でOK)、貴金属などを送るのであれば簡易書留よりも一般書留を使ったほうが保険が効く分安心できますね。

一方で、重要な書類を確実に送りたいときは書類自体に価値はないことが多いので簡易書留で十分かもしれません。

 

簡易書留は中継局が追跡されない

また、一般書留と簡易書留における追跡についても多少の違いがあります。

いずれも配達は記録されますが、簡易書留は郵便物の引き受けと配送のみが記録されます。一方、一般書留は中継局も記録されるので荷物が今どこら辺にあるのか?ということも細かく知ることができます。

ただ、書留郵便は国内なら遠くても2日、3日程度で到着するので中継局を含めて記録を確認できることにどれだけの価値があるかはわかりません。

 

一般書留と簡易書留の使い分け

まとめると、それぞれの使い分けについては以下のようになるでしょうか。

一般書留に向いている 簡易書留に向いている
  • 5万円を超えるような高額な商品券や貴金属など
  • 仕事上の契約書など重要書類
  • 確実に相手に届けたことを証明したい書類
  • チケットなど

 

書留と特定記録郵便の違いと使い分け

郵便物の配達記録をしてくれる郵便物の一種に「特定記録郵便」というものがあります。

配送状況が記録されるという書留(一般書留、簡易書留)と似ている部分もありますが、以下のような点が違います。

  • ポスト投函
  • 補償はナシ
  • 日曜・祝日は配送がお休み

このように、書留と比べるとサービスが簡略されていることがわかりますね。

その分だけ料金もお安くなっており、通常郵便に+160円で送ることができます。簡易書留の+320円、一般書留の+435円と比べるとかなりディスカウントされていますね。

そもそも補償が必要ないような書類の郵送などに関しては特定記録郵便を使うケースも増えているようです。

 

貴重品の中には特定記録郵便では送れないものもある

価格が安い特定記録郵便ですが、補償がない上、郵便局のルール上、以下の貴金属・宝石・真珠については書留で送らなければならないことになっています。

貴金属
金、銀、白金およびこれらを主たる材料とする合金、これらを用いた製品

宝石・真珠
真珠、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、アレキサンドライト、クリソベリール、トバーズ、スピネル、エメラルド、アクアマリン、ベール、トールマリン、ジルコン、クリソライト、ガーネット、オパール、ひすい、水晶、めのう、ねこ眼石、とら眼石、くじゃく石、とるこ石、月長石、青金石、クンツアイト、ブラッドストーンおよびヘマタイトならびにこれらを用いた製品
(郵便局:書留としなければならない貴重品について)

 

まとめ。それぞれの特性を知って上手に活用しよう

ここまで、郵便局で送ることができる、相手に手渡しかつ記録付きで送ることができる郵便物(書留と特定記録郵便)について紹介してきました。

それぞれ料金も160円~435円と違いがあるうえに、送ってよいもの、送ってはまずいものなどに違いがあります。

それぞれの特徴や特性などを知って、上手に郵便局を活用しましょう。

以上、現金書留と一般書留、簡易書留、特定記録郵便との違いをまとめてみました。