デビットカードの盗難や不正利用リスクと補償・保険・対策についてのまとめ

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最近では、ネット銀行に限らず都市銀行や地方銀行でもJCBやVisaなどのデビットカード機能付きのキャッシュカードが発行されることが増えてきました。

便利にお買い物ができる反面で、万が一財布やdebitカードを紛失した際や盗難被害にあった時の損害やその補償についても考えておく必要があります。

実際に2018年には銀行のキャッシュカードの不正利用や盗難などによる被害が1万件を突破したという報道があるように、金融犯罪とも向き合う必要があります。

今回はそんな銀行のデビットカード(ブランドデビット)の不正利用に対する補償制度について紹介していきます。

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デビットカードも不正利用に対する保険がある?

一般的なクレジットカードの場合、不正なカード利用に対しては盗難保険という保険があり、被害額については一定の範囲内であれば補償される仕組みになっています。

クレジットカードの盗難保険を解説。紛失や盗難で不正利用の被害にあった時の補償の仕組み
2017-05-23 05:55
クレジットカードには「盗難保険」と呼ばれる保険がセットされています。これはクレジットカードの不正利用や盗難などによって被害(損害)が生じたときのための保険です。こうした保険がセット
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こうした保険のシステムはデビットカードにも導入されています。いくつかの代表的なデビットカード(ブランドデビット)を発行している銀行を確認したところ以下のようになっていました。

三菱東京UFJ-VISAデビット
(三菱UFJ銀行)
偽造・盗難カード等が第三者によって不正利用された場合、当行が連絡を受けた日から60日前まで遡り、その日以降に発生した損害について、年間100万円を限度に補償します。
ソニーバンクウォレット
(ソニー銀行)
紛失・盗難などにより、Sony Bank WALLET が第三者に不正利用された場合、当社に通知が行われた日の30日前の日以降に発生した損害について、1日あたり、ご利用限度額の範囲で補償します。
楽天銀行デビットカード
(楽天銀行)
補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われ、1口座当たり年間100万円を限度とします。
Visaデビット付キャッシュカード
(住信SBIネット銀行)
紛失や盗難に遭われてカードの不正利用を被った場合、お届けいただいた日から30日前にさかのぼり、被害を補償しますので、安心してご利用いただけます。

こんな感じになっています。いずれも補償制度が存在しており、クレジットカードと同様に万が一の場合には、不正利用されたお金が保険によって戻ってくるようになっています。

ただし、気になるところもあります。

 

上限金額が設定されている

例えば、三菱東京UFJ-VISAデビットや楽天銀行デビットカードについては「年間100万円まで」という上限が設定されています。

短期間でそれほどの不正利用ができるかどうかは別として、デビットカードは普通預金口座に入っている預金額の範囲内で利用することができます。そのため、多額の預金がある口座で短期間に100万円をこえる不正利用が行われた場合には補償額を超過してしまうリスクがあります。

保険上限を超えている場合はいくら保険があるといってもその金額までしか補償されません。

クレジットカードのように全額補償ではないわけですね。ただ、これはデビットカードの特性上無制限にすると預金額が大きすぎる人も想定され銀行が負担する保険料が高額になってしまうための措置と考えられます。

ただ、これは場合によってはかなり危険です。

 

デビットカードの盗難・不正利用に対するリスク回避策

クレジットカードやブランドデビットカードはネット通販などの場合は「カード番号」だけで買い物ができてしまいます。そのため、100%不正被害を無くすというのは無理です。

極端なはなしデビットカードをお店で使った時、店員さんがカード番号と有効期限、セキュリティーコードなどを不正にメモしていれば、ネット通販で悪意を持って不正行為を働くことはできてしまいます。

盗難保険や不正利用に関する補償はこうしたリスクをユーザーに対して負わせないための保険なのですが、上限額が設定されているのは少し怖いです。

 

1日の利用金額上限を設定しておく

デビットカードを作るのであれば、1日の利用上限金額を設定しておきましょう。これはマストです。
デフォルト(標準)では50万円程度に設定されていることが多いようですが、万が一を考えるならもう少し低く設定しておき、どうしてもたくさん使いたいときはその都度上限額を変更するというほうが安全です。

 

利用の通知メールが届くようにしておく

多くの銀行ではデビットカードの利用などがあった場合、その都度(即時)に指定したメールアドレスにメールを送るというような設定ができるケースが多いです。これを設定しておけば万が一、不正利用の被害にあったとしても、それにすぐ気が付くことができ、被害の拡大を抑えることができます。

デビットカードに限らず、こうした不正利用補償には適用期間が決められているため、早めに被害を知ることは大変重要です。

 

預金額が大きいメイバンクはすぐに出金できないようにしておく

銀行預金の残高が大きなメインバンクについてはデビットカードやキャッシュカードですぐに出金できる状況にしておかないというのも有効かもしれません。

具体的には定期預金に入れておくという手があります。普通預金に入れておくより多少は金利もよいですし、デビットカードやキャッシュカードで不正利用があったとしても定期預金に入れているお金はATMでは出金できません。

なお、一部の銀行では「当座貸越・口座貸越」といって定期預金の一定割合の範囲まで自動的に貸し付けをしてくれるサービスがありますが、これはオフにしておくことをお勧めします。

貯金用の銀行口座(総合口座)の当座貸越・口座貸越の機能は停止しておくべき3つの理由
2017-08-29 13:41
銀行口座を開設するとき、通常は普通預金や定期預金などが一つの通帳で管理される「総合口座」という口座が開設されます。この総合口座には標準の機能として当座貸越・口座貸越(銀行よって呼び
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まとめ。ブランドデビットで知らないうちに被害が出ないような対策を

ブランドデビットカードについては、サービス面でもユニークなものもあるうえ、クレジットカードが作れない人でも無審査でつくることができるというメリットがあります。

たとえば、外貨預金を使って海外旅行で米ドル決済などができるソニーバンクウォレット

ソニー銀行からソニーバンクWALLET登場。外貨決済機能に強み!キャッシュバック率も高い
2021-08-20 15:27
ソニー銀行から年会費無料のVISAデビットカードであるソニーバンクWALLET(ソニーバンクウォレット)が新しく登場しました。 最近色々な銀行からブランドデビットカード(クレ
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複数のカード番号(デビットカード番号)を発行でき、使い捨ても可能なPayPay銀行

PayPay銀行のVisaデビットカードのメリット、デメリット
2021-07-28 11:29
海外では、日本とは異なり現金による決済はあまり利用されず、クレジットカードによる決済が多いです。特にアメリカなどは数百円くらいの決済でもカードを使うことが多く、高額決済などの場合は
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などのように、クレジットカードにはないサービスがあるデビットカードも多数あります。

その一方で、こうした不正利用や盗難被害などのリスクもゼロではないので、預金者にできる範囲での不正利用被害対策を行っておくことも重要です。

 

以上、デビットカードの盗難や不正利用リスクと補償・保険・対策についてまとめてみました。

執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。

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