家族や友人などに物を送るということもあるでしょうし、旅行に行く時に荷物をあらかじめ旅先に送っておくという人もいらっしゃることでしょう。そうした時に気になるのが宅配便の配送料。
最近は宅配便の送料値上げも相次いでおり、利用しようと思ったら思わぬ費用に驚くこともあるかもしれません。
今回は、そんな宅配便各社の配送料金や割引制度を比較しながら、どこの宅配便を利用するのがお得なのかを検証していきます。
なお、本ページの内容は一般個人の通常運賃をベースにお話します。大量発送などによる業務用の契約は異なりますのでご了承ください。
そもそも宅配便ってどんなサービスなの?
荷物を送る時に一番の候補となるのがこの宅配便ではないでしょうか?
特に、大きな荷物を送る場合などは宅配便が選ばれるでしょう。
個人向けにはヤマト運輸(クロネコヤマト)か日本郵便(ゆうパック)の2社が対象になろうかと思います。これらの宅配便の特徴は「しっかりと荷物を相手に渡してくれる」というのが前提のサービスとなります。
- 価格はやや高め
- 配送までの期間は短い
- 荷物のサイズや重量、送り先(距離)によって料金が変わる
基本はこのようになっています。
宅配便料金の値上げが続いてはいますが、各社共に充実してきたのが「割引サービスの充実」です。
色々な方法で割引サービスを利用することができるようになっているので、これらを活用していきましょう。
ゆうパックの宅配便料金の計算や割引制度など
郵便局(日本郵便)が実施している宅配サービスです。
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ゆうパックは基本的に「サイズ(箱の大きさ)」で料金が決まります。※25㎏未満の場合。
○○サイズという形で大きさが決まります。これは縦横奥行き(3辺)の長さの合計で決まります。ゆうパックの場合「重量」は関係ありません。離島などへの配送でも料金は変わりません。
ヤマト運輸の場合は離島の場合、経由地によっては追加料金が発生する場合があります。
また、重量が関係ないので「小さくて重いもの」は特に有利です。また、数量割引があるので中々ないとは思いますが10個以上の荷物をまとめて送る場合などは有利です。
- 60サイズ:縦横奥行きの合計が60cmまで
- 80サイズ:同80cmまで
- 100サイズ同100cmまで といった形です。
ゆうパックの各種割引サービス
ゆうパックでは下記の割引サービスがあり、上記の正規価格から割引可能です。
- 事業所の持ち込み:120円引き
- 同一宛先割引(1年以内に同じ住所への送付):60円引き(送り状が必要)
- 複数口割引(同じ住所に2口以上の荷物を送る):60円引き
- 数量割引:10個以上をまとめて出す。
- ゆうパックスマホ割:事前決済で180円引き+α
※(2)と(3)は併用不可
宅急便(ヤマト)の宅配便料金や割引制度など
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宅急便(ヤマト)の場合、料金の計算は「サイズ」と「重量」で変わってきます。たとえばサイズは60サイズだけど重量は80サイズの基準という場合は80サイズが適用されてしまいます。
なお、ニュース等でも盛んに報道されているのでご存知の方も多いと思いますが、ヤマト運輸では2017年10月より個人向けの通常運賃を値上げしています。また、値上げにともない、営業所への持込を中心とした割引が強化されています。
2017年9月まで | 2017年10月以降 | |
---|---|---|
60サイズ | 864円 | 1015円 |
80サイズ | 1080円 | 1231円 |
100サイズ | 1296円 | 1469円 |
120サイズ | 1512円 | 1685円 |
140サイズ | 1728円 | 1922円 |
160サイズ | 1944円 | 2138円 |
※いずれも税込(8%)
値上げ以前からゆうパックと比べるとやや高い料金だったわけですが、値上げが実施されるとかなり大きな差となりますね。
ヤマトの割引サービス
また。宅急便(ヤマト)には下記の割引サービスがあります。
- 事業所持ち込み:120円~の割引
- クロネコメンバー割(クロネコメンバーズの会員(無料)となりクロネコメンバーズ電子マネーカードで支払いをした場合):運賃10~15%割引
- 複数口減額制度(同一のお届け先に、同時に2個以上のお荷物を送る場合):荷物1個につき100円引き
割引だけを見るとクロネコヤマトの方が安くなる可能性がありますね。特にクロネコメンバー割で10%offと持ち込み割引をセットにすれば結構大きな割引になります。
また、取り扱い店が多いというのも魅力の一つです。ただ、荷物のサイズと重量の両方で「高い方」が適用されてしまいます。
どの宅配便業者を利用するのがお得?宅配便の業者比較
宅配便を比較するとき、基本料金には両者とも大きな差はありません。
- 小さくて重いもの → 重量制限の緩い、ゆうパックがお得
- 離島に送る → 離島への送料加算のない、ゆうパックがお得
上記のようなゆうパックの強みとなる部分はありますが、それ以外はほぼ大差ないです。
一方で、全体的な料金を見ると、わずかにヤマト運輸の方が安いイメージでしょうか。
サイズ | ヤマト運輸 東京⇔関西 |
ゆうパック 東京⇔関西 |
---|---|---|
60サイズ | 1015円 | 1080円 |
80サイズ | 1231円 | 1290円 |
100サイズ | 1469円 | 1530円 |
120サイズ | 1685円 | 1770円 |
140サイズ | 1922円 | 2020円 |
160サイズ | 2138円 | 2230円 |
さらに大きな比較項目としては、「割引制度」が挙げられるでしょう。
ゆうパックとヤマト運輸(宅急便)の割引き比較
共通するものもあれば、独自の割引制度もあります。
ゆうパック | ヤマト運輸 | |
---|---|---|
持ち込み割引 | 120円引き | 120円~170円引き |
会員割引 | なし | 10%~15%オフ (要、電子マネー決済) |
複数口割引 | 60円引き | 100円引き |
スマホ割 | ゆうパックの料金をクレジットカード払い(事前決済)をすることで、通常の運賃よりも180円割引。年10回以上でさらに10%オフ。 | なし |
ヤマト運輸に持ち込みができるなら宅急便がお得
ヤマト運輸の場合は会員割引で「クロネコメンバー」に登録して、メンバーカードの電子マネー決済が前提で10~15%割引となります。持ち込み(&デジタル割)を利用すれば170円オフになりますので組み合わせで結構お得になります。
宅急便はヤマト運輸の営業所まで持ち込みができる前提ならかなり安くできそうです。
年間の発送件数が多いならスマホ割が使えるゆうパック
一方でゆうパックの場合は、スマホ割が大きいです。
事前クレジットカード決済で180円オフになるだけでなく、スマホ割を使った発送が年に10回以上あればさらに10%オフになります。郵便局に持ち込みが必要ですが、店舗数が多いので使いやすいはずです。宛先もスマホで入力しておけば手書き不要な点もいいですね。
以上、宅配便をお得に送るための送料の割引制度や配送手段の選び方についてまとめました。
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