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クロネコヤマトの基本運賃と個人向けの割引制度の活用法

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宅配便大手のクロネコヤマト(ヤマト運輸)の運賃値上げはいつから行われるかと気になっていましたが、基本運賃の値上げを2017年10月1日より実施すると発表しました。運賃は従来よりもおよそ2割ほど上昇することになり、宅配便(宅急便)を活用していた人にとっては痛手となりそうです。

同時に直営店を届け先に指定することでの割引サービスなども開始する予定ですが、それでも運賃は値上げとなります。

ヤマト運輸の基本運賃の値上げはおよそ20%の大幅アップ

ヤマト運輸の今回の値上げ並びにサービス改定は大きく下記のとおりです。

  1. 基本運賃の値上げ
  2. 特定商品の固定サイズの規格変更(値上げ)
  3. 配達時間帯指定のレベル変更
  4. 持ち込み系の割引の追加

 

基本運賃の値上げ

配送料の基本価格の値上げです。以下の価格が現行基本運賃に加算されることになります。

60サイズ 80サイズ 100サイズ 120サイズ 140サイズ 160サイズ
+140円(税別) +160円(税別) +180円(税別)

たとえば、2017年9月までの基本運賃は関東から発送する場合は下記のとおりとなっておりますので、こちらに上記分が加算される形になります。

着地 サイズ 北海道 北東北 南東北 関東 信越 中部 北陸 関西 中国 四国 九州 沖縄
関東 60 1188 864 756 756 756 756 756 864 972 1080 1188 1296
80 1404 1080 972 972 972 972 972 1080 1188 1296 1404 1836
100 1620 1296 1188 1188 1188 1188 1188 1296 1404 1512 1620 2376
120 1836 1512 1404 1404 1404 1404 1404 1512 1620 1728 1836 2916
140 2052 1728 1620 1620 1620 1620 1620 1728 1836 1944 2052 3456
160 2268 1944 1836 1836 1836 1836 1836 1944 2052 2160 2268 3996

基本的には遠距離に行くほど高くなる設定になっていますね。今回の値上げは発送場所、着地にかかわらず固定での値上げになりますので、近距離への配送ほどより大きな値上げとなります。

たとえば、関東間(60サイズ)なら現状756円の運賃に151円(税込)が加算され907円になります。値上げ幅はおよそ20%ですね。一方で関東から北海道(160サイズ)の場合は2268円に194円(税込)の値上げとなりますので、値上げ幅は8.5%です。

 

特定商品の固定サイズの規格変更(値上げ)

ヤマトの宅配サービスの60サイズとか100サイズというのは3辺(縦・横・奥行き)の合計です。
荷物の発送を頼むとメジャーでサイズを測っていますよね?

上記の価格表でも紹介していますが、このサイズがアップするほど運賃も高くなります。ただ、一定の商品については実際の大きさにかかわらず、固定サイズとして計算するサービスがありました。
これらのサイズが2017年10月以降はサイズアップとなり、事実上の値上げとなります。

2017年9月まで 2017年10月以降
スキー宅配便 140サイズ扱い 160サイズ扱い
スーツケース宅配便 120サイズ扱い 160サイズ扱い
ゴルフ宅配便 120サイズ扱い 140サイズ扱い

 

配達時間帯指定のレベル変更

こちらは値上げではありませんが、利便性の低下となります。

指定可能な時間帯(6区分) 指定可能な時間帯(5区分)
午前中(12時まで) 午前中(12時まで)
12時から14時 廃止
14時から16時 14時から16時
16時から18時 16時から18時
18時から20時 18時から20時
20時から21時 19時から21時

 

持ち込み系の割引の追加

ここまでは改悪といえる値上げでしたが、最後のこの項目については割引に関するものです。
従来からヤマトでは荷物の持ち込みなどがあれば割引をしてくれるようなサービスがありましたが、こちらがさらに拡充されることになります。

持込割引 クロネコメンバー割 クロネコメンバーズ持込割引 デジタル割 直送サービス(仮称)
クロネコメンバーズ 100円割引 10~15%割引 50円割引 50円割引 50円割引
非会員 100円割引 50円割引 50円割引

ピンクにしているところが、2017年10月からの新サービスとなります。
クロネコメンバーズ(会員)の場合は従来よりも最大150円、非会員の場合は最大100円の値下げが可能になります。会員向けの割引が強化される形になるのでクロネコメンバーズには登録しておいたほうがよさそうです。

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以下でも詳しく説明しますが、ヤマトの運賃割引サービスはほとんどが「ヤマト直営店への持ち込みや受け取り」が前提となります。直営店が自宅から近い方にとっては利用しやすいでしょうが、そうでない場合はちょっと厳しいかもしません。

自宅への集荷 コンビニ等への持込 ヤマト直営店
持込割引 ×
クロネコメンバー割 ×
クロネコメンバーズ持込割 × ×
デジタル割 × ×
直送サービス(※)

※直送サービスはどこでも受けることができますが、荷物の受け手(受取人)はヤマト直営店まで足を運ぶ必要があります。

 

持込割引

これは自宅への集荷ではなく、荷物をヤマト運輸の営業所やコンビニなどの取扱店に持ち込みをすることで基本運賃から100円引きになるというサービスです。従来よりあります。
運賃は元払い、着払いの両方ともに割引対象です。

さらに、2017年9月までには「クロネコメンバーズの持込割引」として、会員の方が直営店まで持ち込みをした場合、追加で50円割引となります。

 

クロネコメンバー割

基本運賃より10%~15%割引となります。これはクロネコメンバーズ(会員・無料)への登録が必要になり、クロネコメンバーズ電子マネーにチャージをした金額に応じて10%、15%の運賃が割引となります。

チャージした電子マネーで支払いをするので割引対象になるのは元払いのみです。また、荷物はヤマトの営業所への持ち込みか自宅への集荷の場合のみとなります。コンビニ等への持ち込み時は使えません。

 

デジタル割

2017年9月までに導入予定の新割引サービスです。
ヤマトの直営店にあるネコピットと呼ばれる送り状作成機で送り状を作った場合、荷物1個あたり50円の値引きとなります。

 

宅配便センター直送サービス

2017年9月までに導入予定の新割引サービスです。
荷物の届け先を自宅や会社などではなく、ヤマトの直営店へ直送を指定した場合に50円安くなるサービスです。

 

まとめ

ヤマト自身が値上げをすると発表していたように、2017年10月からの基本運賃の改定は個人の利用者にとっても大幅な負担増になりそうです。

割引サービスも追加される予定ということですが、多くのサービスがヤマトの直営店(営業所や取扱店)まで持ち込みをする必要があります。

直営店って言われても……と思う方も多いかもしれませんが、実はヤマト運輸の営業所はかなり小口化されており、「えっ!こんなところにあるの?」といったように営業所があります。多くは土日も営業していますし、郊外の場合は駐車場もあるので、決して無理ではないと思います。

最寄りの営業所は下記のヤマト運輸の公式ホームページより検索可能です。

公式:ヤマト運輸の営業所検索

 

以上、クロネコヤマトの基本運賃が2017年10月1日より値上げ。個人向けの割引制度活用法についてまとめてみました。

ABOUT ME
ふかちゃん
マネーライフハックの編集長 兼 管理人です。節約やマネー術などについての情報発信を2004年から続けています。
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