旅行先に荷物を送りたい、家族や友達にギフトを送りたい、ヤフオクやメルカリなどで落札者・購入者に商品を送りたい、など色々な場面はあると思いますが、荷物を宅配・郵送しなければならない機会はあるかと思います。こうした宅配便や郵便は様々な送り方が用意されており、それぞれで料金はもちろん、配送のルール、補償の有無などが異なります。
今回はそんな個人で利用することができる宅配便、郵便などのサービス内容のそれぞれの特徴と上手な活用方法をまとめていきたいと思います。
ネットオークションやフリマアプリなどで商品を送るときは送料も大切ですが、確実性やスピードも考えておくことが大切です。一方で、安心確実な方法は送料が高くつきます。価格設定や送料設定によっても大きく変わるとは思いますが、節約することができれば買い手・売り手のどちらもWin-Winになれます。最適な活用方法を考えましょう。
配送料の早見表・フローチャート
取り急ぎ、一番安く配送できる方法を調べたい方向けのフローチャートです。ざっくりとした配送方法を選ぶためにご活用ください。
おおよそ、どの配送方法を選べばいいかがわかるかと思います。上記は料金だけの比較なので、それ以外(補償や期間など)も比較するのであれば、これから下の解説をご一読ください。
配送費用、郵送費用はずいぶんと差がある
配送費用や郵送費用って特にヤフオクやメルカリといったオークションサイトやフリマサイトを使っている人にとってはその代金がコストの大きな割合を占めていることって多いように思います。
一方でコストをケチると、万が一が起きてしまった時の補償などの問題になってしまうのでこのあたりは、発送する商品の性質や発送先に応じて柔軟に使い分ける必要がありそうですね。
宅配便 料金は高いけど確実で補償も充実
配送サービスでは最も料金は高いですが、追跡番号によって今商品がどこにあるのかが確認できるうえ、原則として手渡しによる配送が可能なのでトラブルが一番少ないです。配送中の破損や紛失があった場合も保険によってカバーされるというのも大きいですね。
一般的なゆうパックやクロネコヤマトなどの宅配便サービスもありますが、それ以外にも宅配業者が特定の会社やサービスと提携して割安な価格で宅配便が利用できるケースもあるのでそうしたものも上手に活用したいところですね。
ちなみに、現金や商品券などの金券を宅配便で送ることは規約上禁止されています。こうしたものは郵便サービスの「書留」を利用しましょう。
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クロネコヤマトの宅急便
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縦×横×奥行の合計サイズによって料金が決まります。サイズは60、80、100、120、140、160が用意されており合計の長さと発送先で料金が変わってきます。サイズが小さく近距離なら安いですが、サイズが大きく遠距離になると高くなります。
たとえば60サイズで関東~関東だと756円ですが、140サイズで関東~沖縄だと3,456円が必要になります。遠距離の発送については少し考えたくなる料金になってしまいますね。以下は関東からの地域ごとの送料です。
サイズ | 北海道 | 北東北 | 南東北 | 関東 | 信越 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 青森県 秋田県 岩手県 |
宮城県 山形県 福島県 |
茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 神奈川県 東京都 山梨県 |
新潟県 長野県 |
静岡県 愛知県 三重県 岐阜県 |
富山県 石川県 福井県 |
大阪府 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県 兵庫県 |
岡山県 広島県 山口県 鳥取県 島根県 |
香川県 徳島県 愛媛県 高知県 |
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 |
沖縄県 | |
60 | 1339円 | 1015円 | 907円 | 907円 | 907円 | 907円 | 907円 | 1015円 | 1123円 | 1123円 | 1339円 | 1339円 |
80 | 1555円 | 1231円 | 1123円 | 1123円 | 1123円 | 1123円 | 1123円 | 1231円 | 1339円 | 1339円 | 1555円 | 1879円 |
100 | 1793円 | 1469円 | 1361円 | 1361円 | 1361円 | 1361円 | 1361円 | 1469円 | 1577円 | 1577円 | 1793円 | 2441円 |
120 | 2009円 | 1685円 | 1577円 | 1577円 | 1577円 | 1577円 | 1577円 | 1685円 | 1793円 | 1793円 | 2009円 | 2981円 |
140 | 2246円 | 1922円 | 1814円 | 1814円 | 1814円 | 1814円 | 1814円 | 1922円 | 2030円 | 2030円 | 2246円 | 3542円 |
160 | 2462円 | 2138円 | 2030円 | 2030円 | 2030円 | 2030円 | 2030円 | 2138円 | 2246円 | 2246円 | 2462円 | 4082円 |
- 追跡:可能
- 重量制限:30kgまで。
- 補償:30万円まで
- 日時指定:可能
- 引渡方法:手渡し
なお、60サイズよりも小さい荷物を送ることができる「宅急便コンパクト」もあります。
・縦24.8㎝×横34㎝以内
・縦20㎝×横25㎝×高さ5㎝
ゆうパック
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縦×横×奥行の合計サイズによって料金が決まります。サイズは60、80、100、120、140、160、170が用意されており合計の長さの合計と配送先で料金が変わってきます。ゆうパックは「離島の特別料金」のような加算がないのはうれしいですね。
料金体系はクロネコヤマト(宅急便)とほぼ同様ですが、「県内」というくくりがあるため、県内で荷物を送る場合はゆうパックが安くなりそうですね。東京からの送料です。
あて先 地域サイズ |
県内 | 東北・関東 信越・北陸 東海 |
近畿 | 中国・四国 | 北海道 | 九州 | 沖縄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
60 | 800円 | 850円 | 950円 | 1080円 | 1,280円 | 1,280円 | 1,330円 |
80 | 1010円 | 1080円 | 1,180円 | 1,290円 | 1,500円 | 1,500円 | 1,600円 |
100 | 1260円 | 1,310円 | 1,410円 | 1,530円 | 1,730円 | 1,730円 | 1,870円 |
120 | 1,500円 | 1,560円 | 1,660円 | 1,770円 | 1,980円 | 1,980円 | 2,130円 |
140 | 1,750円 | 1,800円 | 1,910円 | 2,020円 | 2,220円 | 2,220円 | 2,400円 |
160 | 1,970円 | 2,020円 | 2,120円 | 2,230円 | 2,440円 | 2,440円 | 2,610円 |
170 | 2,300円 | 2,370円 | 2,480円 | 2,590円 | 2,800円 | 2,800円 | 3,000円 |
- 追跡:可能
- 重量制限:30kgまで。
- 補償:30万円まで
- 日時指定:可能
- 引渡方法:手渡し
はこBOON mini
はこBOON miniはコンビニ(ファミリーマート)の配送ネットワークを利用した配送サービスです。コンビニ渡しのコンビニ受け取りという発送や受け取りに限定があるうえ、到着までの日数がやや必要になるというデメリットはありますが、料金体系がシンプルなのと、専用袋(約80サイズ)が無料でもらえます。
ですから梱包が楽というのもうれしいところですね。
ある程度大きな荷物も安く発送できるというのは魅力ですね。なお、壊れ物は発送できません。優遇されているは「関東・中部 関西エリア同士での配送」になりますね。東京-大阪でも500円というのはかなり安いです。同じ80サイズを宅急便なら1080円かかる計算ですから半額程度になります。
ちなみにこの「到着までの日数」はかなり長く見ておく必要があるようです。
お届け先 | |||||
---|---|---|---|---|---|
関東・中部 関西エリア |
東北・甲信越 北陸・中国エリア |
北海道・四国 九州エリア |
沖縄エリア | ||
発 送 元 |
関東・中部 関西エリア |
500円 | 600円 | 700円 | 1,000円 |
東北・甲信越 北陸・中国エリア |
600円 | 600円 | 700円 | 1,000円 | |
北海道・四国 九州エリア |
700円 | 700円 | 700円 | 1,000円 | |
沖縄エリア | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 500円 |
- 追跡:可能
- 重量制限:10kgまで。
- 補償:5万円まで
- 日時指定:不可
- 引渡方法:手渡し(ファミリーマートのみ)
郵便局(郵便サービス)やメール便を使った配送方法
配送方法によって色々な制限がありますが、サイズが小さいものや軽いもの、安価なものなどの発送に適した発送方法が郵便系の配送です。
宅配便と比較すると安価に発送ができることが多いです。その一方で、追跡有無や補償の有無などが変わってくることになるのでそのあたりは確認するようにしましょう。
郵便局やメール便は原則ポスト投函だから後から受け取った受け取っていないでもめるかも?という不安もあるかもしれませんが、郵便のサービスでは例えば配達記録をつけることで記録を残すこともできます。
もちろんオプション料金もかかりますが、小さな荷物の場合は宅配便を利用するよりもコストを抑えることができます。
あらに、書留(簡易書留)を利用すると追跡・手渡し・保証付きとなるので小さくて価値のある商品を送るような場合はこちらのほうが確実です。な
お、現金の場合は「現金書留」、そのほか金券の場合は一般書留や簡易書留を利用しましょう。書留の活用方法については「現金書留と一般書留、簡易書留の違い。ついでに特定記録郵便との比較」もご参照ください。
定型外郵便・ゆうメール
郵便局で利用できる配送サービスです。重量による価格変動(発送は全国一律・最大4kgまで)です。サイズとしては長辺60cmまでで長辺・短辺・厚さの合計が90cm以内である必要があります。厚みの制限がないのも特徴的です。軽くてかさばる小さめの荷物を送るのには最適ですが、追跡、補償ともにないのでこのあたりは割り切る必要があります。
なお、雑誌や小説、漫画や、DVD、CDなどの電磁的記録媒体などであれば定形外郵便ではなく「ゆうメール」という形で送ると安くなります。
いずれも書留とすることで+310円で配達記録+補償(5万円まで)をセットできます。
定形外郵便の価格
50g以内:120円
100g以内:140円
150g以内:205円
250g以内:250円
500g以内:400円
1kg以内:600円
2kg以内:870円
4kg以内:1180円
ゆうメールの価格
150g以内:180円
250g以内:215円
500g以内:300円
1kg以内:350円
2kg以内:460円
4kg以内:610円
追跡:可能
重量制限:4kgまで
厚み制限:なし(全体で90cmまで)
補償:なし
引渡方法:ポスト直接投函
書留利用:可能
レターパック
郵便局のサービス。全国一律料金でA4サイズの信書や荷物を送ることができます。料金は一律でレターパックライトは370円、レターパックプラスは520円となっています。なお、レターパックは「レターパックを定価よりも安くお得に購入する方法」も参考にしてみてください。
追跡:可能
重量制限:4kgまで。
厚み制限:ライトは3cmまで。プラスは封ができる範囲まで
補償:なし
引渡方法:ライトはポスト投函、プラスは手渡し
書留利用:不可
スマートレター
サイズはA5サイズでレターパックよりもやや小さくなります。封筒一体型なので、封筒を用意しなくていいというのはいいですね。料金は全国一律180円と安いです。ただし、追跡がついていないので、仕様的には定形外郵便(ゆうメール)とさほど変わらないとも言えますね。
定形外郵便・ゆうメールは重量によって値段が上がるので薄くて重いものを発送するときは良いかもしれません。
追跡:不可
重量制限:1kgまで
厚み制限:2cmまで
補償:なし
引渡方法:ポスト投函
書留利用:不可
ミニレター(郵便書簡)
郵便局で購入できる封筒兼用便箋となっています。62円(全国一律)で発送可能です。サイズは非常に小さいですが、チケットや株主優待券、金券などを発送するときに活用できます。
ただし、そのままだと配達記録も補償もセットされませんので、簡易書留(310円加算)を選択しておくと追跡と万が一の場合の補償を受けることができます。
追跡:不可
重量制限:25gまで(超過すると定型外郵便扱い)
厚み制限:なし
補償:なし
引渡方法:ポスト直接投函
書留利用:可能
クリックポスト
郵便局のサービス。クリックポストWEBから申込をします。プリンタから専用ラベルを印刷して貼り付けてポストに投函します。全国一律164円で追跡も可能です。重量は1kgまでで、長辺34cm以下、短辺25cm以下、厚さ3cm以下となっています。
クロネコメール便のような感覚で利用できます。既定のサイズに合うのであれば定形外郵便やゆうメール、レターパックよりもかなり安くすることができます。
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追跡:可能
重量制限:1kgまで
厚み制限:3cmまで
補償:なし
引渡方法:ポスト直接投函
書留利用:不可
ネコポス(ヤマト)
ネコポスはヤマト運輸の宅配便ネットワークを利用したポスト投函サービスとなります。全国一律料金となります。なお、利用は個人間取引サイト利用者に限られます(らくらくメルカリ便、ヤフネコ!パック、ラクマなど)。料金は各社によって異なります。
追跡:可能
重量制限:1kgまで
厚み制限:2.5cmまで
補償:なし
引渡方法:ポスト直接投函
宅配便やメール便をうまく使い分けをして配送料を抑えよう
宅配便や郵便、メール便(ポスト投函配送)を含めて、故人が医療可能な宅配サービスを紹介しました。
料金やシステムを理解してうまく使い分けていきましょう。
以上、個人が利用できる配送方法比較。安く配送できる発送方法について比較してみました。上手に活用してください。
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