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保険商品の予定利率は単純に運用利回りと比較してはいけない

2012/09/06最終更新   保険のライフハック 生命保険

生命保険会社などの保険商品を見る場合、たとえば貯蓄性の高い保険で「予定利率2%」というように高金利の予定利率をしめしており、この利率なら定期預金や債券で運用するよりもはるかにお得じゃないか!と思うような商品パンフレットも存在します。
しかしながら、生命保険等の「予定利率」と預金や債券などの「金利・利息」とを一緒に比較してはいけません。今回は「予定利率の落とし穴」について見ていきたいと思います。

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予定利率が高く見えてしまう二つの落とし穴

その落とし穴というのは「予定利率がかけられるのは貯蓄部分相当のみ」という点と「利率表記が単利である」という2点です。
結構、こうした点を知らずに、予定利率だけをみて、それじゃあ貯金代わりに保険に入ろうかしら、という方が多いようですので今回は注意喚起を兼ねてエントリーしていきます。

話を単純化するために、一時払いの養老保険(満期20年)というケースで考えていきたいと思います。ちなみに、一時払いというのは当該保険の保険料を加入時にまとめて支払うという保険料の支払い方法です。
計算簡略化のため、一時払いとしていますが、毎月払いの場合でもしくみは同じです。養老保険って何よ?というかたは「養老保険とは」をご覧ください。簡単説明すると大変貯蓄性の強い生命保険の一種です。

さて、例の保険は「満期保険金1000万円。保険期間20年。予定利率2%。一時払い保険料750万円」という養老保険だとします。単純に750万円の保険料を最初に支払えば20年後に1000万円が受け取れるという保険です。

 

予定利率がかけられるのは貯蓄部分相当のみ

予定利率というと支払った保険料に対して、その利率がプラスされると思っている方も多いかと思います。しかし、実態は「支払った保険料から運用に回っている部分を予定利率分割り引く」という形になっているわけです。
つまり、この養老保険の場合、1000万円の保険料が必要となる保険だけど、予定利率分割引をして750万円の保険料でいいよ!ということになっているわけです。

実際に利回りを計算する

さて、この保険の実際の利回りを検証してみましょう。要するに750万円投資をして20年後に1000万円が戻ってくるわけですから、運用益は20年で250万円ということですね。

利回りは250万円÷750万円=33.33%
加入期間である20年で割ると、1年あたりの利率は1.666%となります。

あれ、予定利率は2%じゃないの?と思われるかもしれません。
しかしながら、これで正しいのです。

予定利率は「積立すべき部分」にしかかからない

予定利率というのは、あくまでも保険会社に支払われた保険料のうち「積立しておく部分」にしかかかりません。
生命保険の保険料は大きく「死亡保険料」と「貯蓄保険料」、「付加保険料」という3種類に分けられています。下記説明しておりますが、詳細はリンク先をご参照ください。

死亡保険料
被保険者の「死亡リスク」に対する保険料。今死亡するリスクに対してかかる保険料で死亡保険におけるコストにあたる。

貯蓄保険料
被保険者の将来の「満期金」や「年金」の財源。または長期保険の場合は「将来の死亡リスクに対する死亡保険料の積立」部分のための保険料。

付加保険料
保険契約にかかる各種費用のための保険料。要するに保険会社の儲けに当たる部分。人件費や書類作成料、維持管理費用など。

このうち、予定利率が適用されるのは「貯蓄保険料」として支払われている部分のみということになります。(正確には貯蓄保険料として積み立てられている部分ということになりますが、今回は一時払いの養老保険なので「貯蓄保険料=積立部分」となるはずです)

そのため、実際に表示されている予定利率が実際の収益金となるわけではなく、それよりも必ず少なくなります。

ちなみに、この予定利率がかけられる範囲ですが、「貯蓄性が高い保険ほど高い」という形になります。逆に特約などで保障がてんこもりの保険の場合、予定利率がいくら高くても、それが適用される部分はほとんどないということになるわけです。

 

予定利率の利率表記は単利である

先ほどの例では20年で2%の予定利率の生命保険ということでした。ただし、実際の運用部分は1.666%になる。
しかしながら、生命保険の予定利率は「単利」です。
保険金の受取が満期日に一括で受け取ることになるためです。「投資評価と「利回り」の概念を理解する」でも解説されていますが、単利の金融商品と複利で運用可能な金融商品とを一括で比較するのは好ましくありません。

たとえば、当該生命保険の場合、受け取れる金利は1.66%と高くても単利にすぎません。一方金利が1.5%の金融商品を複利で20年運用した場合、34.68%(20年)の運用利回りとなり単年に換算する1.734%で運用をすることができるわけです。

ですから、表面上の利回りの高さだけにつられて投資商品としての評価を下すと誤った判断をする場合があります。

 

いかがでしょうか?意外と生命保険の販売員の方でも正確に理解していない場合があるので、勧誘を受けた場合などは注意して投資判断をしましょう。
世の中にノーリスクでうまい話ってのはないのです。

また、予定利率については固定金利ですが、「保険会社の業績によっては見直すことができる」といように法改正されました。そのため、保険会社が経営不振になった場合には、強制的に見直されるリスクがのこります。この点も考えておく必要がありますね。

参考
生命保険見直しガイド
複利の力と資産運用

 

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