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個人年金保険のタイプ別の特徴比較

nenkin公的年金制度(国民年金や厚生年金)等に関する不安をお持ちの方も多く、個人で加入する個人年金保険への加入を検討している方も多いのではないでしょうか?ただ、個人年金を比較しようとしても非常にたくさんの商品があり、それぞれでリスクも大きく異なっています。今回はこんな個人年金に対して保険会社で販売されている個人年金のそれぞれのタイプ別の特徴を徹底比較していきます。

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 大きく「定額年金」と「変額年金」に分類

まず、個人年金は「定額年金」と「変額年金」に分類されます。この定額とか変額という区分は個人年金の保険料を運用する際に生じるリスクを誰が負担するのか?という点に違いがあります。

定額年金の場合、当初定めている予定利率(予定利回り)が保証されており将来受け取ることができる年金額は保険会社が保証します。一方の変額年金の場合このリスクは「契約者」が負うことになります。運用がうまくいけば受け取れる年金額が増える可能性がある一方で、払込をした額よりも低くなる可能性もあるわけです。

安定した年金額を望むのであれば定額年金を、逆にリスクを取ってでも増やしたいと考えているのであれば変額年金が魅力となるかもしれません。実際のところ変額年金は多くの場合、一時払いで退職金などのまとまった資金を変額年金として運用して老後の年金原資とするという使い方をするケースが多いようです。

ただし、変額年金は相場の急変等によって大きなマイナスを負うケースもあったということを忘れてはいけません。過去には虎の子の退職金を変額個人年金にあてて、多くの退職金を失ってしまったというようなケースもありました。

ただ単に運用するというのであれば、個別に投資信託を買ったり株式を買ったりすることだってできるわけです。年金という形で運用するから安心ではんなく、個人(契約者)が運用リスクを負う変額個人年金の場合は積極的に株や債券などを買うとの何ら変わりがないという点を理解することが大切です。

 

通貨による違いを比較

また、個人年金は円で運用されるものが一般的ですが、中には「外貨」で運用されるものもあります。払込年金保険料をドルやユーロといった外貨にかえて運用するタイプ個人年金保険です。
この場合の注意点は外貨の為替リスクを負うことになるという点です。

これは定額個人年金タイプ(外貨建て定額個人年金)、変額個人年金タイプのどちらにもあります。
定額年金タイプなら、外貨ベースでの元本+予定利率は保証されますが、為替レートが円高に進行した場合、実際に受け取る年金額が少なくなるリスクがあるという点を理解しておく必要があります。

 

個人年金の受け取り方法別による違いを比較

年金の受け取り方法は様々でそれぞれで大きな違いがあります。配偶者に対する保障などを加味した上でどの受け取り方法が自分に合っているかを考えましょう。
まず最初に、どれが一番お得というものはないです。年金保険というものは原則として生存保障(生存している場合に給付が受けられる)というもので、これだけを目的とするなら「有期年金」「終身年金」などが挙げられます。これに加えて、自分が死亡した時に配偶者や家族にも保障がほしいという場合には死亡保障として遺族への個人年金の引き継ぎや一時金としての給付が可能となります。

ただし、保障を付ければ付けるほど、月々で受け取れることができる年金額は減少してしまいます。他に終身保険などで死亡保障を設定している(十分な死亡保障がある)というのであれば生存保証部分を重視、遺族にも保障を残したいなら死亡保障も付いたものを選択するようにすると良いでしょう。

有期年金タイプ

個人年金を受け取る期間があらかじめ決まっているタイプのもの。10年、15年が一般的。ただし、被保険者が生存している場合に限ります。万が一途中でなくなった場合は期間中であっても残りの年金は受け取ることができません。被保険者が死亡した場合は年金が打ち切られますが、確定年金と比較するとひと月当たりの受け取り年金額は大きくなります。

どんな人に向いている?
・配偶者がいない方
・当該期間だけ年金をもらえればいい(生存保障)と考えている方
・別に十分な死亡保障がある方

確定年金タイプ

有期年金タイプと同様に10年、15年といった期間年金を受け取れるというものです。ただし、年金額は被保険者の生死を問わず支払われます。被保険者が無くなった場合は継続して遺族が年金を受け取る方法や、年金現価(残りの年金を現在価値に直した額で減額された額)を一時金として受け取る方法が選択できます。

どんな人に向いている?
・生存保障だけではなく遺族の保障(死亡保障)としても年金を考えている方
・払った保険料を絶対に無駄にしたくないという方

終身年金タイプ

終身年金は被保険者が生存している限り一生涯にわたって年金を受け取ることができます。ただし、被保険者が死亡した場合はその時点で個人年金の給付は打ち切りとなります。長生きリスクを保険会社が負うことになるので、ひと月当たりの受け取れる年金額は年齢等によっても異なりますが、低くなります。

どんな人に向いている?
・個人年金を一生涯の保障として考えている方

保障期間付有期年金タイプ

保障期間は被保険者の生死にかかわらず個人年金を支払う期間があり、その後も生存していた場合は有期の年金受取期間があるというもの。期間が同様なら確定年金よりは毎月受け取れる金額が大きい。

どんな人に向いている?
・一定の家族への死亡保障がほしいという方

保障期間付終身年金タイプ

保障期間付きで、当該期間なら死亡した場合でも遺族は一定の保障(年金や一時金受け取り)ができるというもの。それを超えた場合は被保険者が生存している限りで年金を受け取れる。個人年金として受け取ることができる金額はかなり小さくなる。

どんな人に向いている?
・自分の生存保障としては一生涯でさらに家族への死亡保障もほしいという方

夫婦年金タイプ

夫婦のいずれかが生存している場合に年金を支払うという個人年金。たとえば夫が被保険者となっている年金保険だが、夫が死亡した場合、妻への年金が無くなってしまうのは困るというケースに活用できる、いずれかが生存している場合に、終身年金が支払われる。
ただし、被保険者と配偶者との年齢差が大きい場合にはかなり保険料が高額となる場合もあるので注意が必要です。

どんな人に向いている?
・夫婦それぞれの生存保障がほしいという方

 

ゆとりある老後に必要なお金は自分で用意する必要がある

総務省が実施した家計調査(H21)によると高齢者の無職夫婦世帯では、実収入を消費支出が上回る状態となっているそうです。つまり、老後には貯蓄を切り崩さなければ生活ができない状態となっているということです。
(参考:人生の3大費用と老後費用

公的年金制度だけで豊かな老後を送れるという時代は終わっています。今回紹介した個人年金保険はその老後を豊かにするために保険という仕組みを活用したものです。
たとえば、公的年金(国民年金+厚生年金)では月に5万円不足するというのであれば、終身年金で月5万円の年金を確保してあげることが出れば貯蓄の取り崩しを心配する必要はなくなります。

年金(保険)のよさというのは、極端な事態に対応しやすいという点です。老後は貯蓄の切り崩しが行われるとすると長生きすることは財産を食いつぶしてしまうというリスクを負ってしまうわけです。
このようなリスクには預貯金ではいつか対応できなくなる場合があります。そのような極端な場合でも終身年金のような形で備えておけば、100歳、110歳といった長生きができた場合でもお金の心配をする必要が無くなります(年金額にもよりますが)。

一方で、保険で運用するということは「生命保険・医療保険は「損」をする金融商品」でも書いたように期待値ベースで見ると損をします。

これらの特徴を踏まえた上で、年金や保険でカバーする老後資金と、預貯金や投資などでカバーする老後資金というのを使い分けて老後のプランを考えてはいかがでしょうか?

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