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JAバンクはどんな銀行?JAバンクに口座を作るメリットとデメリット、普通の銀行との違い。

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JAバンクは農業協同組合(JA)と関係の深い金融機関です。JA貯金や個人向けの資産運用サービス(国債や投信)、各種ローン(住宅ローン、マイカーローン、カードローン、事業融資)、クレジットカード(JAカード)などの銀行のようなサービスをしています。

基本はJAの正組合員やその家族を対象にサービスを展開してるので農家向けの金融機関ですが、それ以外の人でも出資金をJAに払い込むことで準組合員としてJAバンクのサービスを利用可能です。

今回はそんなJAバンクについてその特徴と、メリット、デメリット、都市銀行や地方銀行といった普通の銀行との違いを説明していきます。

JAバンクは農家のための金融機関

JAバンクは日本全国にJAバンク○○といった名称でサービスを提供しています。

JA(農協)は協同組合であり、その構成員(組合員)の生産性や生活の向上を目的とした組織となっています。その為、金融機関としては普通銀行よりは信用金庫と性質的には近いといえます。

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店舗は都心部ではなく、農業の盛んな地方に多い

都市銀行などの大手銀行やゆうちょ銀行などの銀行は基本的に人口に比例して店舗展開しています。東京、大阪、名古屋などの三大都市圏やそのほか政令指定都市などが中心になります。

JAバンクはそれとは対照的というか、農家のための金融機関という事もあり、農業の盛んな地域に店舗数が多くなっています。

店舗(窓口)でいうと東京都は153店舗であるのに他しいて、静岡県には400店舗となっています。北海道も291店舗あります。

JAバンクのメリット、強み

まずはJAバンクを利用する上での強みからみていきましょう。

店舗数、ATM数が多い

窓口数やATMなどの数は非常に多いです。たとえばATM数はJAバンク単体で全国12000台と日本最大級となっており、ゆうちょ銀行に次ぐ規模となっています。

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JAバンクのATMなら平日、土日も入出金は手数料無料となっており、豊富なATMネットワークを利用して便利に入出金が可能です。

JAバンク同士なら振込手数料無料(窓口以外)

JAバンクの口座同士であれば振込手数料は無料です。そういった意味では使い勝手は良い金融機関です。

まわりにJAバンクの利用者が多いというのであれば、口座を持っておけば振込等の手数料節約にもつながります。一方でほかの銀行への振り込みについては手数料が必ずかかってしまいます。

振込件数が多いという方は下記のページも参考に、他行手数料無料の銀行も活用されるとよいかと思います

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ときどき高金利の定期預金(定期貯金)のキャンペーンがある

JAバンクは常にやっているわけではないですが、比較的高金利の定期預金(定期貯金)のキャンペーンが行われることがあります。

驚くほど高金利というわけではないですが、活用できるタイミングがあれば上手に活用されるとよいかと思います。

※JAバンクはゆうちょ銀行などと同様に○○預金ではなく、○○貯金と表記します。

JAバンクのデメリット、いまいちな点

続いてはJAバンクのデメリット、弱みに関する部分を紹介していきます。

農家以外の方は「出資金」の払い込みが必要

JAバンクは農家のための協同組合であるJAの組織です。
JAバンク自体は組合員でなくても利用できますがJAバンクの一部サービスは組合員専用や組合員向けの優遇等があります。そのため、JAバンクをフル活用するのであれば組合員になる必要があります。

一般の人は組合員にはなれませんが、農協の准組合員として出資金を払い込むことで、組合員と同様のサービスを受けることができます。

デメリットのように思うかもしれないが、プラスの側面もある

ちなみに、JAの准組合員になるための出資金に対しては、出資配当金が年1回支給されます。配当金は株の配当と同様に組合の利益還元の側面があります。

この出資金に対する配当は定期預金の金利などと比べて高いという面もあります。
このJAへの出資金は解約(返還・払い戻し)が可能となっています。ただし、換金されるには半年~1年ほどかかるのでここだけは仕方ないところです。

通帳の更新や定期の解約などは口座開設をした場所でしか手続きできない

JAバンクの場合、口座の管理は支店単位となります。入出金だけならどこのATMでもできるのですが、定期預金の解約、新しい通帳への切り替え、住所変更等の諸手続きについては原則的に口座を作ったJAバンクの支店でしか行えません。

まとめ。地域密着型の金融機関

まとめると、JAバンクは農家じゃなくても口座はもてるし、規模も大きいのでATMサービス等は充実しています。ネットバンキングのサービスも利用できるので、使いやすい銀行ではあります。

一方で深いサービスは支店単位となるので、引っ越しが多いような方にはあまり向いていないといえます。

全国組織のゆうちょ銀行と、地域密着の信用金庫を組み合わせたような銀行といえそうですね。

以上、JAバンクはどんな銀行なのか?ということについてまとめてみました。