長らく続いたマイナス金利政策の時代、銀行預金に対する利息はわずかなものでした。しかし、2024年から2025年にかけて日銀が相次いで利上げを実施し、2026年4月末時点での政策金利は0.75%にまで引き上げられています。

この影響により、メガバンクでも普通預金の金利が年0.30%まで上昇し、ネット銀行を中心に年0.50%〜0.75%という高い金利を提供する銀行も次々と登場しています。

今回は、日々の生活防衛資金や投資待機資金の預け先として最適な、いつでも入出金可能な普通預金について、金利水準や利便性を含めたおすすめの銀行を比較してご紹介します。

普通預金の特徴と定期預金との使い分け

普通預金の最大の特徴は、自由に入金や出金が可能であることです。ATMでいつでも必要なときに引き出すことができます。

一方で定期預金に預けている場合は、原則として満期になるまで引き出せません。途中で引き出したい場合は手続きが必要となり、適用される金利も低い中途解約利率に下がってしまいます。

現在の金利環境では、定期預金(1年もの)の金利がネット銀行で0.9%〜1.35%にまで上昇しており、「数年間使う予定のないまとまったお金」であれば定期預金に預けるのが有利なケースが増えています。

しかし、病気や失業など万が一に備える「生活防衛資金(生活費の数ヶ月分〜1年分)」や、投資タイミングを待っている「投資待機資金」は、いつでも引き出せるように普通預金に置いておく必要があります。こうした資金を、少しでも金利の高い普通預金に預け替えることが資産管理の重要なポイントです。

2026年最新!普通預金金利が高い銀行ランキングと使い勝手

現在の普通預金の金利水準と、各銀行の使い勝手をご紹介します。一部の銀行では高金利が適用されるために条件が設定されていますので、自身のライフスタイルで無理なく条件を満たせるか併せてチェックしておきましょう。

あおぞら銀行BANK:0.75%(100万円まで)

2026年現在、条件なしでトップクラスの金利を誇るのがあおぞら銀行BANKです。100万円までの残高に対して、無条件で年0.75%の金利が適用されます(100万円を超える部分は年0.35%となります)。

ATMや振込の使い勝手

ゆうちょ銀行ATMでの入出金が何度でも無料で利用できます。さらに、無条件で他行宛ての振込手数料が月9回まで無料になるため、資金移動のコストを気にせず利用でき、使い勝手も非常に優れています。

島根銀行(しまホ!):0.70%

島根銀行のスマートフォン支店「しまホ!」は、カードレスでアプリ上で取引を完結させる口座です。こちらは金額の上限や複雑な条件なしで年0.70%という高い金利が適用されます。

ATMや振込の使い勝手

ATM利用はセブン銀行ATMのスマホ取引に限定されます(平日の日中は手数料無料)。振込手数料は1回165円が必要ですが、月末預金残高(150万円以上で1回無料など)によって無料回数を獲得できます。固定の置き場所として使うのに適しています。

東京スター銀行 普通預金(スターワン口座):0.70%

東京スター銀行のインターネット口座(スターワン口座)は、「給与振込」または「年金受取」の口座に指定するだけで、普通預金金利が年0.70%にアップします。

給与振込の設定だけで高金利が適用される手軽さが魅力です。振り込まれた給料が高金利で運用されることになるため、生活口座としての実用性が高いです。

参考:東京スター銀行の評判とメリット、デメリット

ATMや振込の使い勝手

コンビニATM手数料が実質月8回まで無料、インターネットバンキングによる他行振込手数料も月5回まで無料となっており、入出金も大変便利です。

auじぶん銀行:最大0.65%

auじぶん銀行の通常の普通預金金利は0.31%ですが、au PAYやauカブコム証券との連携など、複数の取引条件を満たして会員ランク「プレミアムステージ」に到達することで、最大年0.65%の金利が適用されます。au経済圏を活用している方に適した銀行です。

楽天銀行 普通預金(マネーブリッジ等):最大0.64%

楽天銀行の普通預金は、楽天証券と口座を連携させる「マネーブリッジ」を設定することで、残高1,000万円以下の部分が年0.38%(税引後年0.302%)に引き上げられます。さらに2026年4月以降に適用される「楽天モバイル×楽天銀行 ボーナス金利」などの条件を組み合わせることで、最大年0.64%まで上昇します。

楽天証券の口座開設や維持も無料です。クレジットカードは持ちたくないという方はマネーブリッジの利用だけでもメリットがあります。

楽天銀行のマネーブリッジのメリットとデメリット。普通預金金利が大幅アップ楽天銀行が提供しているマネーブリッジというサービスがあります。これは、楽天銀行と同じグループの楽天証券との口座を紐付けすることで楽天銀行...

ATMや振込の使い勝手

セブン銀行、ローソン銀行ATM、Enet(イーネット)、イオン銀行、ゆうちょ銀行のATMに対応しています。預金残高や取引件数に応じたランク(ハッピープログラム)によって、ATM手数料が最大月7回、他行振込手数料が最大月3回まで無料になります。

Habitto(ハビット):0.60%(100万円まで)

アドバイザー機能などが搭載されたデジタルバンクのHabittoは、100万円までの残高に対して無条件で年0.60%が適用されます(100万円超は年0.30%)。法的にはGMOあおぞらネット銀行の専用支店として運営されているため、預金保険制度(ペイオフ)の対象となり安全に利用できます。

みんなの銀行(貯蓄預金ボックス):0.60%

福岡銀行系のスマホ特化型ネット銀行です。日常の決済に使う「普通預金(0.50%)」とは別に、目的別に資金を分けて管理できる「貯蓄預金(ボックス)」にお金を入れておくだけで、条件なしで年0.60%が適用されます。スマホ完結で管理したい人向けです。

SBI新生銀行(SBIハイパー預金):0.50%

SBI証券の口座と連携させる「SBIハイパー預金」を設定するだけで、上限金額の制限なしで年0.50%が適用されます。数百万から数千万円規模のまとまった資金を置いておくのに便利です。

また、設定により自動的に最上位の「ダイヤモンドステージ」となり、他行宛て振込が月10回まで実質無料(全額キャッシュバック)になるなど、日常の利便性も大きく向上します。

PayPay銀行 普通預金:最大0.50%

PayPay銀行の普通預金金利は現在0.20%に引き上げられていますが、さらに特定の条件(ステップアップ円預金など)を満たすことで最大年0.50%が適用されます。PayPay経済圏を利用する方に向いています。

日本で初めてできたネット銀行であり、トークンを全ユーザーに無料配布するなど、セキュリティ面でも定評があります。

ATMや振込の使い勝手

3万円以上の入出金であれば、セブン銀行、ローソン銀行ATM、Enet(イーネット)、三井住友銀行、ゆうちょ銀行のATMが何度でも手数料無料で利用できます。生活資金の出し入れを含めて考えると大変魅力的です。

GMOあおぞらネット銀行(証券コネクト口座):0.31%

GMOあおぞらネット銀行のグループであるネット証券「GMOクリック証券」と口座を連携させる「証券コネクト口座」を設定することで、年0.31%の金利が適用されます。こちらも連携設定だけで利用でき、条件が緩いのが特徴です。

ATMや振込の使い勝手

セブン銀行などのATMに対応しており、利用状況に応じて月2回~15回まで無料で利用できます。基本的に出し入れで不便を感じることはないでしょう。

イオン銀行 普通預金(プラチナステージ):0.25%

イオン銀行では「Myステージ」という利用状況に応じたスコアで金利が変動します。現在の金利は、ステージなしやブロンズで0.20%、シルバー0.21%、ゴールド0.22%、プラチナで0.25%となっています。

イオンカードセレクトの契約やWAONの利用、インターネットバンキングの登録などでスコアを稼ぎやすくなっています。日常的にイオンでお買い物をする方であれば、高いステージを維持しやすい仕組みです。

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ATMや振込の使い勝手

イオンショッピングモールやミニストップに設置されたイオン銀行ATMは終日手数料無料で利用できます。また、ゆうちょ銀行ATMは平日の時間内に限り手数料無料です。イオンの利用頻度が高い方には非常に便利な環境です。

金額別!複数口座の組み合わせ(分散)戦略

高い金利を提供する銀行には「100万円まで」といった上限が設けられているケースがあります。そのため、お手持ちの預金額に合わせて以下のように口座を使い分けるのが効率的です。

  • 100万円までの場合
    あおぞら銀行BANK(年0.75%)またはHabitto(年0.60%)
    上限内に収まるため、条件なしで高金利を享受できるこのどちらかに集約するのがシンプルで無駄がありません。
  • 100万円超〜300万円の場合
    あおぞら銀行BANK(100万円まで) + SBI新生銀行 または 島根銀行
    100万円まではあおぞら銀行BANKの枠を使い切り、超過分は「上限なし」で高金利のSBI新生銀行(年0.50%)や島根銀行(年0.70%)等に預けることで、全体の利回りを維持できます。
  • 500万円以上の場合
    SBI新生銀行 または 島根銀行しまホ!
    管理する口座を増やしたくない場合は、上限なしで高い金利が適用される銀行にまとめてしまうのが、管理の手間を考えると有利です。

高金利の普通預金で生活防衛資金を賢く管理しよう

日銀の利上げにより、メガバンクの普通預金でも年0.30%の金利がつく時代になりました。さらに今回紹介したようなネット銀行を活用すれば、年0.50%〜0.75%という高い水準の金利を受け取ることができます。

もし100万円を預けた場合、税金(20.315%)を引いた手取りの利息額は以下のようになります。

  • メガバンク(年0.30%):約2,391円
  • あおぞら銀行BANK(年0.75%):約5,976円

このように年間で約3,500円以上の差が生じます。これを10年続ければ35,000円の差になるため、資金を移す手間をかける価値は十分にあります。

安全性を確保しておきたい「生活防衛資金」や、すぐに使うかもしれないお金は、こうした高金利の普通預金に預けておくのが賢い選択です。また、銀行によっては口座振替や給与振込でポイントがもらえる「銀行ポイ活」のサービスも提供しているため、これらを併用することでさらにお得に活用できます。

当面のあいだ使う予定がないまとまった資金については、金利が上昇している定期預金(0.9%〜1.35%程度)や投資信託などの資産運用と組み合わせて、効率的にお金を管理していきましょう。

以上、普通預金の金利・利息が高くて便利なおすすめの銀行と使い分け術を紹介しました。

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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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