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じぶん銀行の新手数料体系「じぶんプラス」は改善か?改悪か?
ネットバンクのじぶん銀行はこれまで「プレミアムバンク for au」と呼ばれるau利用者向けの優遇サービスを提供してきました。ところが2016年11月からは、プレミアムバンク for auの内容を大幅に縮小し、新手数料体系としての「じぶんプラス」を導入します。
また、2018年12月には「じぶんプラス」の内容をさらに変更しています。
この改定によって、従来のauユーザー向けのサービス拡充の路線から、auの利用を問わずに、預金金額やじぶん銀行のサービス利用状況によって特典が変わってくるようになります。
今回はそんな、じぶん銀行の「じぶんプラス」についてのサービス内容と、従来のプレミアムバンク for auと比較して改定が改善なのか、それとも改悪なのかを分析していきます。
auユーザーにとっては改悪、その他ユーザーにとっては改善?
まず、結論としては従来の「プレミアムバンク for au」を利用することができた、auユーザーにとっては多くの方にとっては改悪、一方でauユーザー以外の方にとっては改善となる改定です。
そもそもプレミアムバンク for auはauユーザーを囲い込みすることを目的として作られたサービスでした。簡単にまとめると下記の特典がありました。
- コンビニATM手数料無料(回数制限なし)
- 振込手数料(他行)が手数料無料(月5回まで)
- 定期預金の金利上乗せ
- カードローン利用時の金利優遇
- 給与振込や利用でWALLETポイントプレゼント
上記の特典は2016年11月12日で廃止となります。なおWALLETポイントプレゼントに関しては11月末の判定(12月プレゼント)までは有効でそこで終了となります。
新サービスはキャリアフリーの「じぶんプラス」
プレミアムバンク for auの廃止と同時(2016年11月13日)にスタートするのが「じぶんプラス」という携帯電話キャリアを問わずに、預金残高や取引条件などを満たした場合に受けられる特典です。
特典は「コンビニATMの入出金手数料無料利用特典」と「他行振込手数料無料特典」の2つです。
※こちらの内容について2018年12月に一部訂正されました。
じぶんプラスのステージ別特典 | ステージ | ||||
---|---|---|---|---|---|
じぶんプラス1 | じぶんプラス2 | じぶんプラス3 | じぶんプラス4 | じぶんプラス5 | |
ATM利用手数料無料回数 (引出し) |
108円~216円 | 月3回※ | 月4回※ | 月8回※ | 月11回※ |
ATM利用手数料無料回数 (入金) |
108円~216円 | 無料※ | |||
振込手数料無料回数 (他行宛) |
174円~278円 | 月1回 | 月8回 | 月15回 |
※ゆうちょ銀行ATMは月1回まで無料、2回目以降は216円の手数料がかかります。
ステージが上がるほど無料回数が伸びていくという形になります。じぶんプラス1の状態(初期状態)の場合、出金だけでなく入金でもATM手数料がかかるというのは痛いです。
なお、他行のATMの無料利用回数や振込手数料無料等の情報については「ネットバンクのATM手数料、振込手数料を無料にするためのまとめ」でもまとめているのでぜひこちらを参照ください。
じぶんプラスのステージ条件
続いて、じぶんプラスの条件です。ステージ条件は前月20日時点の預かり資産残dかと、取引条件の該当状況によって判定されます。
複雑ではありますが、縦軸の「預かり資産残高」が一番単純です。
- 預金等10万円以上:+2
- 預金等50万円以上:+3
- 預金等100万円以上:+4
- 預金等300万円以上:+5
が無条件で決まります。さらに、預金残高が規定未満であっても、一定の取引条件A,B,C,Dを満たすことでランクアップできる余地があるとう形になっています。
たとえば、預金残高が10万円未満であったとしても、条件(A)を満たせればランク2になれるといった感じです。
au STAR×じぶん銀行特典は終了
プレミアムバンクfor auがなくなってあたらしく登場したauユーザー向けの特典が「au STAR×じぶん銀行特典」がありました。
一定の条件を満たすと、Walletポイントが貯まる仕組みがありましたが、2018年6月をもって終了しました。
全体としては改悪が続く印象
以上のように、じぶんプラスはプレミアムバンク for auの劣化版のようなものであり、実質的にauユーザーにとっては改悪となります。
auユーザーへの露骨な優遇から、全体的な優遇へとサービスを切り替えたわけですが、個人的には悪手だと思います。
さらに、2018年12月には、じぶんプラス1の状態では、ATM無料回数がゼロになっています(出金すら有料化)。ATM等のコストが重荷で、銀行をほとんど利用しないユーザーは不要という経営判断なのでしょうが、入り口としての敷居は高くなってしまいました……。
ネットバンクは今やたくさんあります。そんな中で「じぶん銀行を選択する」という点においてはサービスにエッジが効いている方が選びやすいはずです。
それがなくなってしまい、じぶんプラスのような特典だと他行との差別化にはつながりません。
ATM手数料においても振込手数料無料においても同程度のサービスがある銀行はいくつもあります。
以上、じぶん銀行の新手数料体系「じぶんプラス」は改善か?改悪か?というお話でした。
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