2018年夏、つみたて証券会社という新しい証券会社がサービスを開始します。この証券会社には一風変わった特徴が2つあります。
一つは取扱い投資商品が小額投資非課税制度である「つみたてNISA(投信積立)」に絞られているということ。もう一つはその投資信託の購入が「クレジットカード払い」になっているということです。
最近はポイント投資、おつり投資といったようにFintech(フィンテック)やアプリなどを活用した色々な投資サービスが登場していますが、この「つみたて証券会社」も個人的にはかなり注目しています。今回はそんな、つみたて証券会社の特徴や利用するメリット、デメリットなどを分かりやすくまとめていきます。
つみたて証券とは、どんな証券会社?
ファッションビルを運営する丸井(マルイ)やクレジットカード事業を行うエポスカードなどを傘下に持つ丸井グループが2018年夏ごろに開業を予定している証券会社です。
丸井が作る証券会社ということで、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。ただ、実は丸井グループの事業収益としてはフィンテック事業(クレジットカード部門)がすでに上回っており、エポスカードの会員数は657万人(18年3月)にも達しています。
今回の丸井グループによる「つみたて証券」はそんなフィンテック事業の一環としてエポスカード(クレジットカード)と連携してサービスが展開される予定の証券会社です。
クレジットカードで投資信託を買える証券会社
最大の特徴の一つというのが、投資信託の購入を丸井のクレカ(エポスカード)で行えるというものです。投信の購入についてもエポスポイントの還元対象となるようです。
クレジットカードで投資信託を買えるようになることで、わざわざ証券会社に買付資金を送金したりする必要もなく、普段のお買い物と同じように投資信託が買えます。
カード利用代金として銀行口座から自動的に出金されるようになるわけで、実質的な天引き貯金のような運用が可能になります。天引きによる貯金(運用)は特別な意識をしなくても継続しやすいので貯金のやり方としてはかなり合理的です。
下記の参考記事は預金のケースですが投資についても同じことが言えます。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/bank/1631″]
ちなみに、ここからは想像ですが、エポスカードの利用等でたまる「エポスポイント」を使って投資信託を買うといったポイント投資もできるようになる可能性がありますね。前例として楽天証券(投資信託ポイント買付サービス)などがあるので十分に可能性があると思います。
つみたてNISAに対応、手軽に有利な非課税運用ができる
つみたて証券は、投資信託の積立投資を利用した小額投資非課税制度である“つみたてNISA”に対応しています。
つみたてNISAを利用して投資信託の積立投資をすれば「最長20年間、運用益や分配金が非課税になる」というメリットがあります。
普通に投資信託を積立で買うよりも、圧倒的な節税効果があります。しかも20年間非課税なので、長期運用に適しています。
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以下は、仮に毎年5%のリターン(分配金)が得られたとして、課税された場合と非課税だった場合の最初の100万円がどのように推移していくのかを示したグラフです(出所:投資の税金を節税するメリット)
運用年数が増えるにしたがって、複利効果によって課税口座・非課税口座で大きな差がついていくことがわかりますね。
つみたて証券はどんな人にお得?
では、実際につみたて証券はどんな人に向いている証券会社なのでしょうか。基本的には投資に興味はあるけどカジュアルに始めてみたい人でしょう。
ガッツリ投資をしたいなら、やはり証券会社でも投資サービスも豊富な大手ネット証券などを利用するほうが使い勝手もよいと思います。投資に関連するような各種サービスも大手の方が充実しています。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/securities/10982″]
投資を始めるきっかけに良い証券会社
一方で、投資に興味はあるけど、よくわからない。という人にとって、つみたて証券はスタートのハードルが低いというのは魅力です。エポスカードがあればOKというわけなので始めやすいでしょう。
もちろん、証券会社(つみたて証券)に口座を開設する手続きは必要になります。
また、つみたて証券では「つみたてNISA」を扱っています。つみたてNISAは投資対象商品(投資信託)が取引コストの安いインデックスファンドが中心となっており、投資商品選びで失敗しにくいというメリットもあります。
エポスカードユーザーには魅力が大きい
マルイのクレジットカードであるエポスカードを所有している方、あるいは今後作ろうと考えている方にとってはメリットが大きいです。
- エポスカード分のポイントが貯まる
- エポスカードでの買い付け(ショッピング)が増えゴールドカードのインビテーションがもらえる可能性がアップ
(1)のポイント還元については冒頭の方でも説明しましたね。エポスカードの場合、買い上げの0.5%が貯まります。
また、エポスカードのポイント還元はさほど高くありませんが、利用金額が増えるとゴールドカードへの無償アップグレード(年会費無料)が行われることもあります。ゴールドカードになるとポイント還元率もアップします。当然、投信買い付けもクレジットカード利用になるわけなので、アップグレードも期待できます。
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エポスゴールドカードになると、ボーナスポイントによるポイント還元率もアップも期待できます。
まとめ。
エポスカードは会員数657万人と多い上、会員の半数がミレニアル世代と呼ばれる20代、30代の方となっています。
こうした層はもっと上の年代層と比較すと投資経験がない方も多いですが、将来に対する貯蓄の重要性を認識している方も多いです。そうした方に対してエポスカードを使って簡単にそして、有利に投資ができるということをPRできればかなり期待できるのではないでしょうか。
期待しています。
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以上、つみたて証券会社が登場、つみたてNISA専用で投信購入がクレジットカードで可能になるというお話でした。
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