振込手数料、ATM手数料、預金金利などが秀逸!給与口座におすすめの銀行。
個人間送金・集金アプリのサービス比較とメリット、デメリットのまとめ
フィンテック(Fintech)の仕組みの中で注目を集めているのが個人間でのお金をやり取りするテクノロジー(アプリ)です。
食事代金の割り勘をする、立て替えをしてもらったお金の支払い、会費の支払いのように個人間でもお金をやり取りする機会はあると思います。こうしたとき、多くの場合は“現金”でお金のやり取りをするのではないでしょうか。
今回は、普及の兆しを見せている個人間送金アプリのの特徴やサービス比較、活用方法などを紹介していきます。
目次
レガシーな個人間の送金・集金は銀行振込
レガシーな方法としては銀行振込などで支払うということも可能ですが、手数料の問題もありますし、また、相手の銀行口座の情報が必要になります。
個人間送金における銀行振込のメリット
- 大抵の人は銀行口座は持っているので口座情報がわかれば払える
- 専用のアプリなどをインストールする必要はない
- ネット銀行なら振込手数料を無料にすることもできる
個人間送金における銀行振込のデメリット
- 相手の口座番号を教えてもらう必要がある
- 銀行によっては振込手数料がかかる
- 営業時間外の場合は着金確認がリアルタイムでできない
個人間送金・集金アプリの種類と特徴
一口に個人間送金アプリといっても実は大きく分けて3つの種類があります。
- 資金移動業者型
- 収納代行業者型
- 前払式支払手段発行業者型
なんか難しい漢字が並んでいますが、お金を送金するという事は、利用者の保護も重要ですし、マネーロンダリングなどの犯罪予防も重要で色々な法律があります。
そのため、個人間送金アプリの事業者については様々な法規制を受けているのです。
少し雑にまとめると以下のような違いがあります。
資金移動業者型 | 収納代行業者型 | 前払式支払手段発行業者型 | |
---|---|---|---|
本人確認 | 必要 | 不要 | 不要 |
送金時の書面 | 不要 | レシートが必要 | 不要 |
送金は何でする? | 銀行口座から | クレジットカードから | クレジットカードから |
お金の出金 | 可能 | 可能 | 不可能(ポイント) |
資金移動業者型の個人間送金アプリ
資金決済法という法律に基づいて登録されたサービスで、銀行以外でも送金が許されたサービスとなります。個人間送金アプリとしてはスタンダードなサービスといえます。
最大の問題は利用にあたって“本人確認が必要”であることです。
大したことないって思うかもしれませんが、いまから個人間送金しようか?っていうときに、すぐに使えないというのは大きなデメリットがあるといえるでしょう。
- Yahooウォレット
- LINE Pay
一方で実質現金を送金できるというのは最強です。資金移動業者となるのは法律上のハードルも高いため、大企業でないと難しい面もあります。
Yahooウォレット(ポータルサイト運営)もLINE Pay(メッセンジャーアプリ)もかなりの規模があるサービスなので利用者が多く、送金や集金がしやすいというのはメリットといえそうです。
Yahooウォレット(Yahooマネー)
利用にはYahooIDが必要で、送金をする人、受け取る人の両方で本人確認を済ませておく必要があります。アプリをインストールして、Yahoo!マネーにチャージしたお金を送金できます。
受け取った人は銀行口座に出金するほか、Yahooショッピングなどでも利用できます。
銀行出金時には2%(税別)の手数料がかかります。
LINE Pay
コミュニケーションアプリのLINEを利用した送金サービスです。こちらも利用する人は双方ともに本人確認が必要になります。ただし、運転免許証などの提出ではなく、出金に利用する銀行口座の登録をもって本人確認としています。
銀行口座(オンラインバンキング)またはコンビニからチャージしたお金を送金できます。送金対象はLineの友達になっている人だけです。受け取ったお金は出金も可能ですが200円(税別)の手数料がかかります。
LINE Payは送金・集金だけでなく、LINE Payカード(JCBプリペイド)や、QRコード決済などの決済サービスを行っていますので、手数料を掛けずに使いたい場合は決済サービスとして支払いに充てることも可能です。
収納代行業者型の個人間送金アプリ
収納代行業者型は送金ではなく「支払い」とすることで資金決済法の規制の範囲から逃れています。収納代行というのは公共料金の支払いをするときのコンビニのようなものです。要するにAさんからBさんへの“支払い”を“代行”しているだけということになります。
本人確認不要なのですぐに使えるメリットがありますが、利用時には支払いであることを証明する必要があります。具体的にはレシートですね。
- Paymo(ペイモ)
【サービス終了】Paymo(ペイモ)はレシートで送金をする割り勘アプリ
Paymoは個人間において何らかの支払いが必要な時にその支払いを代行するという形でサービスを行っています。
そのため、お金を送金する人は“何の支払いであるのかということがわかるレシート”が必要になります。なので、paymoは送金アプリではなくて、割り勘アプリって名乗っていますね。
本人確認は不要で、双方でアプリをインストールすればすぐに使えます。
支払う側はVISAまたはMasterCardブランドのクレジットカードを登録してそのカード払いとして支払いが可能です。受け取り側はPaymoのアカウントに入金されます。入金分をアカウントにプールしておき別の支払いに使うこともできます。
銀行に出金する場合は200円(税別)の手数料がかかります。
(追記)2018年11月29日にサービス終了アナウンス。2019年5月30日に正式終了予定。
前払式支払手段発行業者型の個人間送金アプリ(kyash)
前払式支払手段発行業者型(長い!)は簡単にいうとプリペイドカードです。チャージ型の電子マネーとかもこの前払式支払手段にあたります。いきなりステーキの肉マイレージもこれですね。
少し雑に説明するとAmazonギフト券を相手にプレゼントするみたいな感じになります。
- kyash(キャッシュ)
kyash(キャッシュ)は送金が簡単だけど、受け手は現金化できない
kyashは送金した相手に現金ではなくポイントとして支払い(プレゼント)をするタイプの送金アプリとなります。
本人確認は不要で、アプリをインストールすればすぐに利用することができます。
送金する人はクレジットカードを登録してそのカード払いとして相手に送金をします。受け取った相手はkyashのウォレットに入金され、別の支払いに利用することができます。
また、VISA加盟店でつかえるブランドプリペイドカード(VISA)として利用できます。今のところはオンラインショッピングのみで利用可能です。Amazonや楽天市場などネット通販等での支払いでも使えるので不便感は無いですが、現金化をすることはできません。
今後に期待したい個人間送金アプリ
個人間送金アプリはいろいろなサービスが出てきています。
。ただ、みんなが利用しているというわけではなく、飲み会や食事会ごとにアプリをインストールして会員登録してというのは面倒ですね。
正直言って、今の現状であれば、ネット銀行のオンラインバンキング(スマホアプリ)の方が便利だしお得です。
振込手数料が無料のネット銀行に口座を作っておき、送金したい相手に銀行のスマホアプリから送金すれば、送金手数料(振込手数料)もかかりませんし、受け取った側も手数料を支払う必要はありません。
個人間送金アプリについてはサービスとして何らかの付加価値をつけていけるか?というところが大きな課題になってくるのではないかと思います。
以上、個人間送金アプリのサービス比較とメリット、デメリットについてまとめてみました。
執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。
同じカテゴリーの人気記事
【個人間送金・集金アプリのサービス比較とメリット、デメリットのまとめ】に興味があるのであれば、以下の記事もおすすめです
PayPalとは何か?PayPalの基本とメリット、デメリット、危険性のまとめ
大手証券会社が力を入れるファンドラップの比較と問題点
個人間送金・集金アプリのサービス比較とメリット、デメリットのまとめ
dポイント投資とは?dポイントで資産運用をするメリット、デメリット
ポイント投資のStockPoint(ストックポイント)の評判とメリット、デメリット
ビットコイン取引所 bitFlyer(ビットフライヤー)の評判と利用方法のまとめ
STREAM(スマートプラス)の評判とメリット、デメリット。株の売買手数料が無料のネット証券
LINE Payの使い方ガイド。仕組み、チャージ方法、決済方法、本人確認などの基本を解説