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クラウド会計のfreeeとMFクラウドを徹底比較<個人確定申告>
個人事業主やフリーランス、副業サラリーマンなどにとって、2月は確定申告のシーズンとなります。確定申告というのは前年の1月~12月の一年間における収入と支出を計算して、税務署に申告し所得税を確定するという作業になります(ついでに所得税を申告するとデータが市区町村にも贈られるので住民税も決まります)。
そんな確定申告において近年人気急上昇なのがクラウド会計ソフトです。専用ソフトをインストールすることなく、パソコンのブラウザ上で経理書類の作成が可能で、確定申告にも大いに役立ちます。
今回はクラウド会計の中でもシェアの高いfreeeとMFクラウドの2つのクラウド会計を徹底比較していきます。
クラウド会計とは?
クラウド会計については「フリーランス、サラリーマンの副業で活用したいクラウド会計のメリット、デメリット」でも詳しく記事にしましたが、パソコンやスマートフォンを利用して比較的簡単に経理書類の作成をすることができるツールです。
- クレジットカードやネットバンキングなどの情報の自動収集・自動記帳
- レシートの読み取りと自動記帳
といったような入力補助機能が用意されているため、現金取引が少ない人は煩雑な会計処理(入力作業)などの多くが自動化されるというメリットがあります。
- 銀行振り込み、クレジットカードによる決済が多い人
- 自宅や事務所など複数のPCで作業すること多い人
- 複雑な会計処理が多くない人
- 簿記や経理に詳しくない人
上記のような人には特に向いていると言えるでしょう。
メリット
まずはクラウド会計ソフトの強みを見ていきましょう。
- 常に最新のアップデートがされる
- バックアップ環境
- 銀行/クレジットカードなどとのデータ連携
まずは、強みとなる部分ですが、ソフトがクラウド化されているため、常に最新のデータや法律にアップデートされています。
また、データはクラウド環境でバックアップされているため、一つのPCで会計データを管理するよりも適切に保護されるでしょう。
最後の部分が最大の強みと言える部分で、銀行のオンラインバンキングサービスやクレジットカードの管理画面などと連携させることで、振込・振替・カード利用などの履歴を自動仕分け・自動入力ができます。
これによって会計処理の手間は大幅に削減できます。現金やり取りを減らせば減らすほど、手間が大幅に節約できるようになるわけです。
デメリット
続いては弱みとなる部分です。
- 税理士対応の有無
- クラウドソフトならではの使い勝手の問題がある
- 維持費が必要になる(ランニングコスト)
既に、税理士に依頼をされているような場合は、現在の税理士さんがクラウド会計に対応しているかどうかを確認する必要があります。最近の流れとして税理士さんも対応しないという選択肢は減っているでしょうが、マイナーなクラウド会計ソフトは嫌われるかもしれません。
また、ソフトを使うにしても、クラウド会計ソフトは専用ソフトをインストールするわけではないので、その分だけ使い勝手がちょっと違っています。通常の会計ソフトになれている方は、少し手間取るかもしれません。
自動入力の仕組みがあるので、私個人でいえばクラウド会計ソフトの方が圧倒的に早いですが、手入力前提なら専用ソフトの方が早いです。
最後はコスト部分です。通常の会計ソフトは数万円のソフトを買い切りであとは使えますが、クラウド会計ソフトは月々○○円という会費制となります。そのため、利用が長くなればなるほど、コスト高となります。
freeeとMFクラウドを徹底比較
さて、そんなクラウド会計について日本ではfreeeとMFクラウドという2つのソフトが代表的です。私も個人の確定申告に使わせてもらっています。
今回は法人用ではなく、個人用(個人事業・フリーランス・副業サラリーマンや主婦)のケースとさせていただきます。
総合的な評価
まず、全体的な評価と利用者の評判をまとめてみましょう。freeeもMFクラウドもどちらもクラウド会計としての機能は充実しており、極論どちらを選んでもそう大差はないです。一方でインターフェイスの特徴やデータの取り込みについて違いがあります。
このあたりは向き不向きになってきますので、みなさんの諸事情に合わせて選ばれるとよいでしょう。
インターフェイスの比較。初心者はfreeeが使いやすい?
インターフェイスはfreeeとMFクラウドで考え方が違うようです。freeeは会計についての知識がない人でも使えるようにという考えからか、借方・貸方といったような簿記の専門用語をできるだけ出さずに使えるように工夫されています。そのため、簿記会計の知識がない人でも使いやすいかもしれません。
一方のMFクラウドは従来の会計ソフトのようなインターフェイスを採用しています。もちろん、会計知識が無くても利用できるようにはなっていますが、これまで別の会計ソフトを使ってきたという人にとってはMFクラウドの方がなじみ深いかと思います。
取引データの取り込みと自動入力機能の比較
freeeもMFクラウドもどちらも銀行、クレジットカードの取引情報を自動取得して、ソフト上に入力することが可能です。
こちらの対応についてはMFクラウドの方が優れています。freeeは銀行とクレジットカードへの対応となっていますが、MFクラウドは「Paypal」「POSレジ」「ネット通販サイト」も対応しています。
お店を経営している方も取引データの自動取り込みが可能となっています。 アスクルやAmazon、たのめーるといった業務用でも利用することが多い、ネット通販の取引データも自動取り込み可能です。
その他の項目の比較
freee | MFクラウド | |
---|---|---|
サポート体制 | メール・チャット | メール・チャット |
ブラウザ対応 | PC・タブレット・スマホ(+アプリ) | PC・タブレット・スマホ(+アプリ) |
他社ソフトからの引越 | ○ | ○ |
レポート出力 | ○ | ○ |
freee、MFクラウドともにメールとチャットによるサポート体制があります。ブラウザへの対応やレポート出力なども対応しています。このあたりは比較にはならないですね。
いずれも、スマートフォンアプリ(分析アプリ)を用意しており、収支状況、キャッシュフローなどの財務状況を確認できるようになっています。
料金面の比較
freee | MFクラウド | |
---|---|---|
利用料金 | スタータープラン 月額:980円 年額:9800円 ※30日間は無料お試し可能 |
フリープラン :無料(月に15仕訳まで) ベーシックプラン 月額:800円 年額:9800円 ※30日間はお試し無料 |
月額料金の比較についてはややMFクラウドの方が安いですね。月間15件の仕訳で足りるケースがどれほどあるかはわかりませんが、MFクラウドは15件の仕訳までならずっと無料にできるわけですね。
いずれにしても、どちらも30日間は無料なので、最終的な使い勝手は実際に試してみてから判断することをお勧めします。
以上、2大クラウド会計ソフトを比較してみました。
執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。
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