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フリーランス、サラリーマンの副業で活用したいクラウド会計のメリット、デメリット

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確定申告の時期を迎えます。個人事業をされている方やフリーランスとして活躍している方、あるいはサラリーマンをしながら副業で収入がある人はこれから、確定申告書の作成等で忙しくなろうかと思います。こうした確定申告をするには会計ソフトを利用して、収入と経費の仕訳、帳簿作成、申告書作成などを行うのが一般的です。

特に小規模なビジネスにおいてはクラウド会計ソフトが主流となっています。日本の場合「freee」「MFクラウド」などが代表的です。今回はそんなクラウド会計ソフトの特徴と、実際に日本でサービスを提供している会計ソフトの実際のサービス内容を比較していきます。

そもそも会計ソフトとはなにか?

会計ソフト(会計ソフトウェア)は、事業における会計を記録したり、分析したりすることができるツールです。

個人事業やフリーランス、副業などで収入や経費がある場合、その収支状況を確認するというのは事業がうまくいっているかを確認するためには分析が必要です。

貸借対照表(バランスシート)や損益計算書、キャッシュフロー計算書といった決算書類を自動的に作成することができます。こうした決算書類は事業の経営状況を知る上で大変重要です。

儲かっていると思っていたのに実はキャッシュフロー(資金繰り)に問題があり、このままのペースで事業を続けていたらキャッシュ(現金)が不足する……なんてこともよくある話です。黒字倒産というやつですね。
こうした状況を把握するための書類を自動作成可能です。

また、個人の場合1月~12月の所得を所得税や住民税ン計算のために申告する必要があります。この確定申告のための必要書類の入力補助の機能もあります。

 

クラウド型の会計ソフトが主流化しつつある理由

一昔前までは会計ソフトというとパソコンにソフトをインストールして利用するタイプが主流でした。
ところが、近年ではパソコンにソフトをインストールするのではなく、インターネットを使ってソフトウェアを利用するというクラウドコンピューティングを活用したソフトが中心です。

クラウド会計ソフトは特に事業規模の小さな事業者に向いています。そのクラウド会計ソフトのメリット、デメリットをみていきましょう。

 

経理や簿記に詳しくない人でも利用できるようになっている

クラウド会計ソフトは、規模が小さな個人事業主やサラリーマンの副業の確定申告といったような比較的、規模が小さな人でも使いやすいということに力点が置かれています。

そのため、経理や簿記についての専門的な勉強をしていない人、実務経験がない人でもわかりやすく入力できるようになっているのが大きなメリットです。専門用語も少ない上、クラウド会計ソフトのウェブサイトでもよくある質問やケーススタディなどの解説もあるので、確定申告は初めて

 

インターネットを利用した各種連携が可能になっている

銀行のオンラインバンキングやクレジットカードのオンライン明細といったように、銀行取引やクレジットカードの利用状況についてはインターネットで確認が可能です。

クラウド会計ソフトではこうした情報をインターネットで自動取得(連携)することが可能で、会計ソフトに自動的に取り込んでくれるような便利機能が付いています。

他にも様々なウェブサービスとの連携ができるのが強みです。たとえば、オンラインの請求書発行サービスと連携して、売掛金とその入金といった面倒な会計処理にまで対応してくれ、会計処理、仕訳がよりスムーズにできるようになります。

 

自動学習機能がある

自動仕訳に絡む内容で、クラウド会計の自動処理においては学習機能が付いています。何度も利用することで学習して自動仕訳の精度がより高まっていきます。入出金先があまり多くないの出れば会計処理はほぼ全自動でできるという状況にまでできるのがクラウド会計の大きなメリットといえそうです。

 

常に最新のソフトウェアを利用できる

インストール型の会計ソフトの場合、税制の変更やルールの変更などに応じて、ソフトを最新のものにアップデートする必要があります。

一方のクラウド会計ソフトの場合、ソフトは常にサーバー側でアップデートされているので常に最新です。パソコンを買い替えた場合や、自宅と事務所で同じ作業を続けるといったことも可能です。これはクラウドサービスならではメリットですね。

 

データのバックアップ等も安心

会計データはサーバーで管理されているので、あなたのパソコンが壊れたからという理由でデータがおじゃんになるということはありません。

クラウド会計ソフトのデータはあなたのパソコン等にバックアップすることもできますので、あなたのパソコンにもデータをバックアップしておけば、二重の備えとなりより安心できるとでしょう。

 

料金は年額制が中心だけど無料プランもある

クラウド会計ソフトの利用は年間(月額)いくらといった形での料金プランが多いです。

一部の会計ソフトでは機能が制限される代わりに無料プランを用意しているところまります。サラリーマンの副業といったレベルであれば無料プランでも対応できる可能性もあります。

料金プラン 備考
freee(個人) スターター:980円
スタンダード:1,980円
30日無料お試し
freee(法人) ライト:1,980円
ビジネス:3,980円
30日無料お試し
MFクラウド確定申告(個人) フリープラン:無料
ベーシックプラン:800円
フリープランは毎月の仕訳件数が15件以内
MFクラウド会計(法人) ライトプラン:1,980円
ベーシックプラン:2,980円
バリューパック:3,900円

一方で、法人の上位プランになると年間で5万円近いコストがかかることになります。こうやって考えるとクラウド会計はどちらかといえば個人事業主や法人でも規模の小さい会社向けといえそうな気がしますね。

 

ブラウザを利用するので動作はややもっさり

クラウド会計はChrome(クローム)やFirefox、Edge、IEといった通常のウェブブラウザを利用してアクセスします。どんな環境でも作動するというメリットがある一方で、パソコンにインストールするソフトと比較してやや動きはもっさりしています。

前述の自動入力などがあるので、作業全体のスピードは速くなると思いますが、数字を入力していくだけの作業といった場合は多少作業スピードに時間がかかります。これはデメリットと言えるでしょう。

 

クラウド会計に向いている人

クラウド会計ソフトは価格面でいえば、レベルが高い処理が必要になるほどより上位のプランにしなければなりません。あまりにも高額な費用を払うくらいなら素直に税理士にお任せして、会計入力までお願いするという手もあります。

そのため、クラウド会計に向いているというのは、比較的事業規模が大きくない、個人事業主やフリーランスの方や、サラリーマンをしながら副業をしているという人の経理処理や確定申告に向いていると言えるでしょう。

さらにいえば、以下の項目に当てはまる人には向いているといえそうです。

  • 銀行振り込み、クレジットカードによる決済が多い人
  • 自宅や事務所など複数のPCで作業すること多い人
  • 複雑な会計処理が多くない人

 

一方で、現金商売が中心の方、複数店舗運営、小口取引が多く仕訳数が多いといったようなケースはクラウド会計よりもインストール型の会計ソフトを利用するほうが良いかもしれません。

 

以上、クラウド会計のメリット、デメリットをまとめてみました。