株式投資や投資信託への投資などの利益が非課税となるNISA(小額投資非課税制度)があります。このNISAについて2019年より簡易NISA口座開設という新サービスがスタートします。
通常のNISAよりも口座開設や取引までの流れがより簡易的になり、NISAで株式投資をしたいと思った時にすぐに取引ができるようになりました。
既存ユーザーにとってはあまり大きく変わることではありませんが、手続き的の煩雑さが解消された格好になります。
簡易NISA口座開設で何が変わる?
<従来のNISA口座の開設の流れ>
- 証券会社にNISA口座(つみたてNISA口座)開設の申込
- 税務署にNISA口座開設の情報連携
- 税務署が証券会社に開設の可否を通知
- NISA口座で取引開始が可能になる
こんな感じでした(2)と(3)の流れがあり、リアルタイムの回答ではないのでどうしても時間がかかってしまったわけです。
そのため、今が投資のチャンスだ!と思ったとしても証券会社自体の口座開設は数日でできてもNISA口座で取引できるようになるには2~3週間程度は必要になります。
<簡易NISA口座開設の流れ>
- 証券会社にNISA口座開設の申込
- 暫定的にNISA口座で株の売買が可能
- 同時に税務署に連携
- 税務署から開設可否の通知
ということで、順番を入れ替えたような格好になっています。基本的にNISA口座は「別の証券会社ですでにNISA口座を持っている」などの理由がない限り否決されません。
なので、暫定的に受け入れた上で、確認を後回しにすることができるようになったわけです。そのため、簡易NISA口座を利用すれば、証券会社への口座開設とほぼ同時にNISA口座で株や投資信託の売買が可能になるわけです。
NISA口座開設が否決された場合どうなる?
すでに別の証券会社にNISA口座を開設していたことを忘れていた場合などで、審査NGだった場合はどうなるのでしょうか?すこし気になりますよね。
その場合、口座開設時点にさかのぼって「一般口座」で株や投資信託を売買したという扱いになります。この場合は、特定口座ではないので、投資で損益が発生した場合には確定申告が必要となります。
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対象は一般NISA、つみたてNISA
簡易NISA口座開設については「一般NISA」と「つみたてNISA」の両方に対応しています。
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ただし、18歳未満を対象とする「ジュニアNISA」については対象外となっていますので、その点だけご注意ください。
簡易NISA口座開設に対応した証券会社
2018年12月18日時点で対応を表明しているのはSBI証券となっています。
SBI証券はネット証券の中でも口座数No1の最大手の証券会社となっており、個人投資家から多くの支持を集めています。
おそらく、楽天証券やマネックス証券といった他のネット証券も簡易NISA口座に対応をするとは思いますが、素早い対応やその表明にはやはり好感が持てますね。
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以上、簡易NISA口座開設が2019年より利用可能になるというお話でした。
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