dポイントクラブは、ドコモユーザー以外の方でも利用でき、共通ポイントカードであるdポイントカードやdカード(クレジットカード)を利用してdポイントを貯めることができます。
このdポイントクラブが2018年5月に大幅にリニューアルされます。全体的な変更点としてはドコモ回線を長期利用しているユーザー向けの特典の強化となっています。
今回はそんなdポイントクラブのリニューアルについて新旧の内容の比較を含めて紹介していきます。
dポイントクラブの会員サービスとステージ特典
2018年4月までは、「レギュラー、ブロンズ、シルバー、ゴールド」の4段階制となっていましたが、5月からは「1st、2nd、3rd、4th、プラチナ」の5段階制になります。ステージの判定基準はドコモ回線の継続利用期間、または半年間のdポイント獲得数となっており、高い方が適用されます。
1stステージ | 2ndステージ | 3rdステージ | 4thステージ | プラチナステージ | |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ回線継続利用期間 | 4年未満 | 4年以上 | 8年以上 | 10年以上 | 15年以上 |
dポイント獲得数(6か月) | 600pt未満 | 600pt以上 | 1,800pt以上 | 3,000pt以上 | 10,000pt以上 |
旧制度では、dカード GOLD(クレジットカード)の所有で最上位のゴールド資格が自動付与されていましたが、これが無くなりました。一方、旧制度ではどれだけドコモ歴が長くても、ステージではシルバーステージ止まりだったものが、15年以上の契約年数があれば“プラチナステージ”となることができるようなりました。
各ステージごとの特典は以下のとおりです。
1stステージ | 2ndステージ | 3rdステージ | 4thステージ | プラチナステージ | |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ料金 ポイント還元 |
1% | 1% | 1% | 1% | 1% |
ずっとドコモ割プラス | なし | 最大1200p | 最大1440p | 最大2160p | 最大3000p |
dポイントクラブクーポン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スペシャルクーポン | – | – | – | 〇 | 〇 |
プラチナクーポン | – | – | – | – | 〇 |
ドコモ料金のポイント還元は一律1%へ
旧制度ではドコモ料金のポイント還元はゴールドステージなら10%でしたが、2018年5月以降はどのステージでも一律1%となります。ゴールドステージだった方からすれば改悪になります。
ただし、旧制度でゴールドステージだった方はほとんどの方がドコモのクレジットカードである『dカード GOLD』をお持ちのはずです。新制度ではdカード GOLDの独自の特典として10%ポイント還元が付与されるようになる見込みです。
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ずっとドコモ割プラスが登場、dポイント還元で1.2倍
新制度の目玉ともいえるのが、ずっとドコモ割プラスです。
ずっとドコモ割はドコモの利用年数に応じて受けられる電話料金の割引サービスです。これは利用年数に応じてドコモのパケットパック料金から一定の金額が割り引かれるというものです。
プラン名 | 4年以上 | 8年以上 | 10年以上 | 15年以上 |
---|---|---|---|---|
ケータイパック | - | - | - | -300円 |
データSパック | - | - | - | -600円 |
データMパック | -100円 | -200円 | -600円 | -800円 |
ウルトラデータLパック | -100円 | -200円 | -600円 | -800円 |
ウルトラデータLLパック | -200円 | -400円 | -600円 | -800円 |
シェアパック5 | -100円 | -200円 | -600円 | -1,000円 |
シェアパック10 | -400円 | -600円 | -800円 | -1,000円 |
シェアパック15 | -600円 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 |
シェアパック30 | -600円 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 |
ウルトラシェアパック50 | -800円 | -1,000円 | -1,200円 | -1,800円 |
ウルトラシェアパック100 | -1,000円 | -1,200円 | -1,800円 | -2,500円 |
ずっとドコモ割プラスは上記のマイナス分を“割引ではなくdポイントとして受け取ることで1.2倍にできる”という特典です。現金値引きではなく、ポイントでもらえるというものですね。
たとえば、10年以上の方でウルトラデータLパックを利用している方なら600円値引きの代わりに720円相当のdポイントで受け取ることができるというものです。dポイントはローソン、マクドナルド、高島屋といったdポイント加盟店で1ポイント=1円として利用できます。
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なお、注意したいのは、ずっとドコモ割プラスて提供されるdポイントは『期間・用途限定dポイント』だということです。また、期間・用途限定dポイントはステージ判定の対象外となります。
各種クーポンは現行とさほど変わらず
dポイントクラブでは、下記の3種類のクーポンを提供しています。下に行くほどより上位の会員ステージの方向けとなります。
- dポイントクラブクーポン
- スペシャルクーポン
- プラチナクーポン(旧:プレミアムクーポン)
現在のところ詳細は発表されていませんが、内容的には2018年4月以前のものとさほど変わらないと考えられます。
dポイントクラブはドコモ長期ユーザー優遇へ舵きりか……
ドコモはもともとドコモプレミアムクラブという会員サービスがあり、その後dポイントクラブへと会員サービスを変更しましたが、直近は長期契約ユーザーをないがしろにする改悪が行われてきました。
<2014年4月:ドコモプレミアムクラブ改定>
最上位ゴールドステージ条件がDCMXゴールド所有に(それ以前は契約年数のみ)。また、有料オプションの利用がないと長期ユーザーでもステージが最下位に陥落することも。
<2015年1月:ドコモプレミアムクラブからdポイントクラブへ改定>
長期ユーザーのグランプレミアステージ以下のポイント付与率が下落。たとえば、グランプレミアステージ(4%)→シルバーステージ(1%)に。一方で有料サービスの利用条件は撤廃されました。
こんな感じです。2018年5月のリニューアルはクレジットカード(ゴールドカード)による最上位優待が消えて、最上位は基本的にドコモ長期ユーザーがなれるということになります。
一方で最上位ステージになってもdポイントの付与率自体は変わりません。そして、dカード GOLDの10%ポイント還元は残るようなので、結局最上位ステージになっても、ドコモユーザーの方ならdカード GOLDを持っておいた方がお得という状況は変わりないようです。
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長期ユーザーの方にとって、実質的な改善といえるのはずっとドコモ割プラスの1.2倍ポイント還元くらいでしょうか。
以上、dポイントクラブの2018年5月のリニューアル内容と新旧サービスについて比較してみました。
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